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5弦ベースとは?違いやメリットと初心者にもおすすめな3選を紹介

一般的にベースという楽器は弦が4本貼ってある楽器になります。

しかし現在では音楽の多様性に合わせて弦を増やした「多弦ベース」というものが広く使われるようになってきました。

今ベースを持っていて、もう一本新しいベースを購入しようと思っている方の中にも、多弦ベースを購入しようかなと思っている方も多いのではないでしょうか?

しかし、弦が一つ増えるということに対してなかなか勇気が出ずに購入を渋ってしまっている人が多いと思います。

多弦ベースというは、イメージとして「メタルとかで使うんでしょ?」「超絶ベーシストが使うやつ」みたいなイメージを持たれがちですが、実は非常に汎用性の高いオールラウンダーだということをご存知でしょうか?

中でも4弦ベースにもう一本太い弦を足した「5弦ベース」が一番汎用性も高く初めての多弦ベースとしてはとっつきやすいでしょう。

そこで今回は5弦ベースにスポットを当てて、これから購入を検討している方に向けて5弦ベースの仕組みや魅力について紹介してみたいと思います。

4弦ベースと5弦ベースの違い

まずは4弦ベースと5弦ベースのそれぞれの違いについて見ていってみましょう。

弦を増やす際に、太い弦を増やすパターンと細い弦を増やすパターンがありますが、圧倒的に個体数も使っている人も多いのは「太い弦を増やしたパターン」の5弦ベースです。

普通の4弦ベースの場合、チューニングは

  • 4弦→E
  • 3弦→A
  • 2弦→D
  • 1弦→G

というようになります。

5弦ベースの場合はそこにさらにもう一本太い弦が加わりまので、

  • 5弦→B(LowB)
  • 4弦→E
  • 3弦→A
  • 2弦→D
  • 1弦→G

というようになります。

このLowBの音を追加することにより、4限ベースでは出すことのできない低音域のE♭/D#・D・D♭/C#・C・Bの音を特別なチューニングなしで出すことができます。

もちろん、太い方ではなく細い方(1弦側)に一本多く弦が貼られているタイプも存在します。

その場合は、5~2弦を通常の4弦ベースの音に合わせ、最後の1弦をC(HighC)の音に合わせていく形となります。

また、5弦ベースは4弦ベースに比べると多少値段が上がる傾向にあるようです。

同じ機種で仕様も全く同じままで弦が増えたもので比較してみるとよくわかります。

これは弦が増える分指板を広くしなければならなかったり、それに合わせてネックも太くしなければならなかったりという物理的に使う素材の量の違いによるものでしょう。

また、弦が一本多いということは、同じ頻度で弦を変えていたとしても弦一本分維持費も多くかかります。

さらに5弦しようというのがそもそも特殊ですので、やはり弦自体の値段も4弦のセットに比べると多少根が張ります。

本体の価格としては、最近では初心者の方でも手が届くような安価なモデルもたくさんありますので、そこは選び方次第で押さえていくことはできると思いますが、維持費の面ではやはり現自体が高くなってしまう分4限ベースの方に軍配が上がりそうですね。

5弦ベースの魅力

ちょっと経済面では難色のあるように思ってしまうかもしれませんが、それを考えても5弦ベースにはたくさんのメリットがあります。

ここからは5弦ベースが持つ魅力をいくつか紹介していきたいと思います。

①音域が広くなる

当たり前ですが、弦が一本増えるということは、その分多彩な音を出せるということです。

先ほども説明しましたが、5弦ベースの最大の魅力は「より低い音域の音を奏でることができる」というところにあります。

例えばコピーバンドで曲を演奏している時、「この曲ちょっと高いから2つくらいキー下げて欲しいわ」ということになる場合もあるでしょう。

そんな時4弦ベースの場合はチューニングを下げるしか方法がありませんが、それにも限界があります。

3、4つキーを下げて欲しいと言われてしまったら、チューニングでは対応しきれなくなってしまうので、いオクターブ上の音を探していかなければなりません。(当然運指なども覚えたものからガラリと変わってしまいます。)

しかし5弦ベースなら、チューニングを変えずに4弦ベースでの限界であるE(4弦解放)の音からさらに5つ下の音(LowB)まで奏でることができますので、そのような要望にも簡単に対応することができます。

さらに、ライブなどで複数の曲を演奏しなければならない場合、セットリストの曲のうち1曲だけチューニングを変えて演奏しなければならないという場面なども出てくるかもしれません。

そんな時にも4弦ベースならチューニングをしなければならないところを、5弦ベースならいちいちチューニングをしなくても必要な音域が賄われていますので、そのまま演奏を続けることができます。

オリジナル曲などを作る際にも、「もうちょっとヘビーな感じを出したいな」と思った時に、4弦ベースではダウンチューニングをするしか方法がありませんが、5限を使っていればすぐにそのような要望にも対応することができます。

様々なミュージシャンの要求に瞬時に対応しなくてなならないスタジオミュージシャンたちもそのようなメリットから5弦ベースを愛用している方も多いのです。

つまり、「大は小を兼ねる」という言葉の通り、4弦ベースで5弦ベースの代わりはできませんが、5弦ベースなら音域が広い分、1本で4弦ベースの役割も担うことができる(しかもダウンチューニングなどの変則があったとしても)というわけなのです。

②運指が楽になる

これは少し難しい話になりますが、ベースの左手の動きには”縦”と”横”の動きがあります。

ベースという楽器は、指板上をヘッド側からボディー側に進んでいくと音が高くなっていきます。

これが横の動き(フレット移動による音の変化)というものです。

また、弦は一番上に貼られている太い弦が4弦や5弦で、下の細い弦が1弦となっており、数字が小さくなるほど高い音が出る限となっています。

これが縦の動き(弦移動による音の変化)というものです。

例えば2オクターブ分のメジャースケール(ドレミ~)を弾いていこうと思った時に、4弦ベースと5弦ベースでは、当然4弦の方が弦が少ないため、その分横の移動を使うことで音域を補っていかなければなりません。

しかし、この横の移動というのは非常にミスが出やすく、ポジション移動が激しくなってしまうことで運指が難しくなるということもよくあります。

ここで5弦ベースの場合だと、弦が一本多いというだけで今まで4弦のローポジションで弾いていたものを、5弦で弾くことができるようになり、そうすることで必要以上に横の移動を使わなくても済むような運指にすることができます。

この特性から、アドリブ演奏をしたい(できるようになりたい)という人には、この5弦ベースを使うことでフレーズの構築がより楽になることでしょう。

③重厚感のある見た目

楽器を弾く上で見た目というのはものすごく重要な要素の一つですよね。

せっかくなら周りに差をつけたいと思うのは当たり前ですし、「5弦使いなんだね!かっこいい!」と言われるだけでテンションは上がるものです。

こんなにも汎用性があるにもかかわらず、4弦ベースに比べ5弦ベースはまだまだ使用人口が少ないため、持っているだけでも玄人っぽく見られますし、目立つことができます。

また、もちろん通常のベースの形や色合いの5限ベースも存在しますが、音の特性上メタルなどの重い音が必要とされる音楽でも多用されるため、一般的な4限ベースとは少し雰囲気の異なる見た目の個体も多く存在するように感じます。

少しアウトローな見た目のベースを持つというのも、今よりも少し目立ってみたいなと思うベーシストさんにはうってつけなのではないでしょうか。

5弦ベースのデメリット

3つほど5弦ベースの魅力を書いてきましたが、もちろんデメリットとなる部分もあります。

ここからは5弦ベースを買う上で理解しておいていただきたいデメリットをいくつか紹介していきます。

①重い

当然のことながら、4弦ベースよりも多くの木材を使用しているためその分重量は明らかに重たくなります。

中にはそれなりにボディーが小さく設計されているものもありますが、基本的にはそれなりの重さを覚悟しておかなければなりません。

重いということは当然体にも負担がかかりますし、ライブなどでの取り回しも悪くなります。

女性のベーシストさんや小柄な男性の方、長時間ベースを担いでおくような状況(2・3時間のリハーサルなど)では4弦ベースより大きな負担がかかるかってくるでしょう。

②ネックが太くなる

弦の数が増えるということは、指板の幅が広くなるということなので、当然ネックも太くなります。

ですので5弦ベースを弾く時には、基本的に左手はクラシックスタイル(左手の親指をネック裏に回して持つ方法)で弾いていくことになるかと思います。

この時に大きな問題となるのが、「ミュート」に関してです。

4弦ベースの場合は左手をロックスタイル(左手親指をネックの上に回し握り込むように持つ方法)で弾くこともできるため、余計な弦が鳴らないようにミュートする要員として左手も使うことができますが、5弦の場合は左手がクラシックスタイルの握り方になるため、基本的なミュートは全て右手で行わなければならなくなります。

また、5弦ベースは4弦ベースに比べ弦と弦の幅が狭いものが多いため、4弦ベースを弾き慣れているとその狭さに最初は戸惑うかもしれません。

③維持費が高い

冒頭でも書いた通り、弦の価格が高いため維持費は5弦ベースの方が圧倒的にかかります。

もっと細かいところまで言えば、指板が広い分、指板用のオイルの消費ももちろん4弦ベースより多くなりますし、ボディを拭くためのポリッシュなども同じでしょう。

覆面が多ければその分クロスなどの消耗も早いでしょう。(言い出したらキリがないですが笑)

これらのデメリットももちろん5弦ベースにはありますが、それを差し引いても2本目のベースの購入を考えている方などには素晴らしい汎用性の楽器なので、是非一度購入を検討してみていただきたいです。

5弦ベースに挑戦するタイミングは?

ここまで5弦ベースのメリットやデメリットを色々と紹介してきましたが、「そんなに色々あるなら初心者はあんまり使わない方がいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。

実際に5弦ベースのことを紹介している記事などを色々みても、大抵の場合「初めは4弦ベースから練習するのがベター」と書かれている記事が多く存在します。

また、5弦ベースに挑戦してみようかなと思った人が事前に色々調べた結果、そのような記事に多く触れることで「あっ、5弦ベースって初心者が手を出していい代物じゃ無いのかも…」と思ってしまう方がたくさんいるでしょう。

「初心者の方は4弦ベースから!」というのももちろん一つの意見なのでいいと思うのですが、筆者としては「ド頭から5弦ベースでもいい!」という考えが強いです。

なぜかというと、「4弦ベースと5弦ベースでは、弾き方を教える時に別の方法で教えるから」です。

上記に書いたメリットやデメリットというものは「4弦ベースと5弦ベースを比べたときの差」であるので、4弦ベースに慣れている人が5弦ベースに持ち替えた時のメリット・デメリットな訳です。

ということは、4弦ベースを知らない人にとってはそのメリット・デメリットは当たり前の事象としてベースを練習していきます。

4弦ベースから移行してきた人は、「4弦ベースだと他の弦のミュート楽なんだけど、5弦ベースだと難しいわー」と感じるかもしれませんが、最初から5弦ベースを弾いてきた人にとっては「え?こんなの当たり前じゃん?」と思っているはずです。

つまり、ベースを弾くということに関しては4弦ベースから練習するのが早いということはあるかもしれませんが、5弦ベースを弾くということに関してはいつからはじめたとしても難易度は同じなのです。

それならなるべく早くこの万能楽器に触れてみるのがいいんじゃないかというのが筆者の意見なのであります。

おすすめの5弦ベース

それでは、初心者の方が初めて購入するにあたっておすすめの5弦ベースをいくつか紹介したいと思います。

Ibanez GSR-205

初めての5弦ベースにはぴったりの楽器です。

世界的に有名なメーカーですし、プリアンプを内蔵していることから5弦特有の重たい音にさらにパワーを足していくこともできます。

ボディサイズも割と小ぶりなので、どうしても5弦ベースを使いたいんだという女性ベーシストの方にもぴったりなのではないでしょうか?

Ibanezの定番モデルでもある、SRと呼ばれるモデルをモチーフにしているので、操作性もなかなかよく取り回しがいいでしょう。

SQUIER Affinity Jazz Bass V

ジャズベースで5弦というのは中でもいちばんの汎用性を誇っており、数多くのミュージシャンたちも愛用している仕様です。

Fender傘下であるSQUIERが手がけるこの5限ベースは、「5弦が欲しいけど、どんなやつを買えばいいかわからない」という悩みを持っている人なら是非一度弾いてみていただきたい機種です。

価格帯も安価でありながら、ボディにはアルダー、指板にはローズウッドとFenderらしい伝統的なスペックで、どんなジャンルにも幅広く対応してくれることでしょう。

見た目も一般的なジャズベースとそれほど差がないので、かなりとっつきやすいのではないでしょうか。

とりあえずこの一本なら間違い無いという5弦ベースです。

Bacchus WJB5-BP/Act

コスパ最強として数多くの初心者ベーシストが相棒に選んできたBacchusの5弦ベースです。

Baccusベースの最上位モデルである「WOODLINE」シリーズをモチーフとした見た目で、きらびやかな木目が目を引く存在感のある楽器ですが、シリーズのカテゴリーとしては「ユニバースシリーズ」となるため、見た目に反して価格帯は比較的安価なものとなっております。

楽器てしてのバランスも非常によく、抱えたときのフィット感はさすが日本製だなということを感じさせられます。

こちらもプリアンプを内蔵しているアクティブベースで、楽器自体でのイコライザーの調整もできますので幅広いサウンドメイクが可能となっております。

安価でありながらここまでのクオリティと操作性を兼ね備えているのはさすがといったところですね。

まとめ

今回は多弦ベースの中でも最も一般的な5弦ベースにスポットを当てて紹介してみました。

今まで5弦ベースに少し偏見を持っていた方や、買ってみたいと思っていたけど一歩が踏み出せなかった方も、以前よりまた少し興味を持っていただけたのでは無いでしょうか?

昨今ではひと昔前では考えられなかったほど、安価な楽器でもクオリティが上がってきています。

もちろん高い楽器の方が造りがいいということは確かですが、ある程度の金額で誰にでも多弦ベースを手に入れるチャンスができたということからも、今の時代は5弦ベースを始めるときのハードルは昔と比べかなり下がっているとも言えます。

また、右手のミュートなどの技術に関しては、4弦ベースよりも5弦ベースの方が難しい分、ただ弾いているだけでも自分自身の技術を磨くことにもつながっていくでしょう。

より多様性を増してきた現代音楽を演奏していく中で、ベースという部門では一番といっても過言ではない万能選手である5弦ベース 。

まだまだ市場に出回っている数は少ないものの、自分自身の演奏技術の向上を図りたい方や変えがたい操作性を得たい方は是非、手にしてみてはいかがでしょうか。

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