エレキギターのセッティング

こちらでは、エレキギターの初ライブ・スタジオでの初リハにて必要な知識や、機材の使い方をまとめています。
初リハ前に、事前にチェックしてみてください!

  1. 準備しておくもの
  2. パート・アンプを決めよう
  3. アンプの使い方(マーシャル)
  4. アンプの使い方(JC)
  5. アンプの注意点まとめ

1、準備しておくもの

  1. ギター本体
  2. ピック(数枚あると安心)
  3. シールド(3m以上推奨・エフェクター1つに付き+1本)
  4. ストラップ(立って弾くために必要)
  5. ケース(持ち運びに必要)
  6. チューナー(ペダル型推奨)
  7. カポ(必要な場合)
  8. エフェクター(必要な場合)

スタジオではレンタル出来るものもありますが、ライブ本番ではレンタルを行っていませんので、必要なものは全て揃えておきましょう。

シールドについて

シールドはジャックのタイプと長さを選べます。

  1. S-L(片方がL型)になっている方がギターから抜けづらいためおすすめです。
  2. 長さは3mがおすすめです。(広く動きたい方は5m)
  3. エフェクター(ペダルチューナー)を利用する際には+1本が必要です。(エフェクターとエフェクターを繋げる際にはパッチケーブルが便利です。)

2、パートとアンプを決めよう!
(エレキギターが2人いる場合)

パートを決めよう!(バッキングorリード)

まずは以下2つのどちらを弾くか、パート分けをしましょう。(基本的に経験が長い方がリードを弾くことが多いです。)

・バッキングギター
▶︎コード弾き(伴奏)を担当。難易度は低め

・リードギター
▶︎メロディやギターソロを担当。難易度は高め

※参考はマリーゴールドのイントロです。それぞれのパートを聞き分けてみましょう。

アンプを決めよう!(マーシャルor JC)

エレキギターは、スタジオやライブハウスに備え付けされている「アンプ」に繋げることで、大きな音を出したり、音色を作ることができます。

ライブハウスやスタジオに置いてあるエレキギターのアンプは、Marshall Amps(通称マーシャル)と、Jazz Chorus(通称JC)の2つが主流です。

こちらもどちらが使うかを事前に決めておきましょう。

アンプ マーシャル
JC
音色 クリーン・歪み クリーン
おすすめ ・繋ぐだけで色んな音が出せる
・エフェクターがない人におすすめ
・音伸びが良く綺麗な音が出せる
・エフェクターを使うならおすすめ

※JC単体ではクリーンしか作れないため、歪ませるには別途エフェクターが必要です。
両者ともエフェクターを持っていない&どちらも歪ませたい場合には、どちらかがエフェクターの購入を検討しましょう。

▶︎【エフェクターについて】

※歪みってなんだ!?【クリーンと歪み】の違い

同じコードを、クリーンと歪みで弾き比べてみました。

<クリーン(優しい音)「チャラ〜ン♪」

<歪み(ロックサウンド)「ジャーン!」

 

ライブハウスのアンプをチェック

MUZYXで主に行っているライブハウスの機材は以下の通りです。

新宿Head Power ・Marshall JCM-900
・Marshall JCM-800 vintage
・Jazz Chorus
新宿Cat’s hole ・Marshall JCM-2000 Dual Super LEAD 100
・Jazz Chorus

Head Powerに関してはマーシャルが2台利用可能です。

Cat’s holeに関してはマーシャルが1台しかないため、JC側で歪ませるにはエフェクターが必要です。

3、アンプの使い方(マーシャル)

まずはマーシャルでの音の出し方を解説します。

マーシャルの中にも「800・900・2000」などいくつかの種類がありますので、それぞれの使い方を紹介していきます。

①ギターとアンプを繋げる

まずスタジオに入ったら機材を取り出し、シールドの片方をマーシャルアンプの【INPUT】に。もう片方をギター本体に差します。

  1. しっかりと奥まで差す
  2. エフェクターがある場合にはギターとアンプの間に繋げる
    (ギター→エフェクター(IN)→エフェクター(OUT)→アンプ)

②電源を付ける

  1. アンプのコンセントを差す
  2. つまみを全て0にする
  3. POWERをON、その1分後にSTANDBYをON
    (アンプを温めてから付けないと壊れる可能性有)
電源の消し方
  1. つまみを全て0にする
  2. STANDBY OFF→1分後→POWEROFF
  3. シールドを抜く

▶︎マーシャル800の場合

つまみ 効果 おすすめ
PRESENCE 超高音域 0
BASS 低音域 5🕛
MIDDLE 中音域 5🕛
TREBLE 高音域 5🕛
MASTER 音量 徐々に上げる
PRE-AMP 歪み 3~6
INPUT HIGH 高音を強調 聞こえの良い”HIGH”がおすすめ
LOW 低音を強調

マーシャル800はつまみが少なくとてもシンプルで使いやすいです。

  1. GAINの役割が「PRE-AMP」となっているので注意
  2. シールドの指し口が2つあるので、HIGHに差せばOK!

▶︎マーシャル900の場合

効果 おすすめ
FOOTSWITCH 切替フットスイッチの差し口
PUSHON(CH) チャンネル切り替え 歪みはB・クリーンはA
CH.B VOLUME CH.Bの音量 徐々に上げる
REVERB CH.Bの残響効果 0
CH.A VOLUME CH.Aの音量 徐々に上げる
REVERB CH.Aの残響効果 0
PRESENCE 超高音域 0
BASS 低音域 5🕛
MIDDLE 中音域 5🕛
TREBLE 高音域 5🕛
PRE-AMP(CH.B) CH.Bの歪み 8~12
PRE-AMP(CH.A) CH.Aの歪み 2~4

マーシャル900ではAとBの2チャンネルの音を作り、スイッチで切り替えることが出来ます。
「バラード曲はクリーン、ノリの良い曲は歪み」というように、曲によって使い分けたい場合には2つ作ってみましょう。
(チャンネルBが歪み・Aがクリーン)

▶︎マーシャル2000の場合

効果 おすすめ
DEEP 超音域 OFF
PRESENCE 超高音域 0
TREBLE 高音域 5🕛
MIDDLE 中音域 5🕛
BASS 低音域 5🕛
TONE SHIFT 中音域をカット OFF
REVERB CHANNEL B CH.Bの残響効果 0
CHANNEL A CH.Aの残響効果 0
ULTRA GAIN VOLUME CH.Bの音量 徐々に
LEAD1/LEAD2 CH.Bの歪み強弱 LEAD1
GAIN CH.Bの残響効果 4~8
CHANNEL チャンネルの切替 歪み↔︎クリーン
CLASSIC GAIN VOLUME CH.Aの音量 徐々に
CLEAN/CRUNCH CH.Aの歪み強弱 CRUNCH
GAIN CH.Aの残響効果 2~4

マーシャル2000からはつまみが増えて少し複雑そうに見えてきますが、ポイントを抑えていきましょう。

チャンネルについて

チャンネルが2つあり、「CHANNEL」のボタンで切り替えが可能です。(B(ULTRA GAIN)は強い歪み、A(CLASSIC GAIN)はクリーン)
さらに、それぞれのチャンネルの歪み量も黒いボタンで変えることが出来ます。

B(ULTRA GAIN) LEAD2 歪みがさらに強い
LEAD1 歪みが強い
A(CLASSIC GAIN) CRUNCH かるく歪んだクリーン
CLEAN クリーン

歪ませたい場合にはCH.Bに。LEAD2は歪みが強く難易度が高いため、「LEAD1」がおすすめです。
クリーンならCH.Aに。少し歪みがかかると弾きやすくなるので「CRUNCH」がおすすめです。

フットスイッチにて切り替えも可能です。(曲中に切り替えができる・スタジオ・ライブハウスでレンタル可・マーシャル2000の場合はアンプの裏にフットスイッチの挿し口があります)

3、アンプの使い方(JC)

JCのメリット

  1. どこにでもある
    JCの定番「JC-120」はスタジオやライブハウスの9割以上に置いてあります。そのため、比較的いつでも同じ機材を使えます。
  2. クリーンが得意
    マーシャルよりも音伸びの良い綺麗な音が特徴的です。
  3. エフェクターと相性が良い
    音の土台が作りやすいため、アンプではなくエフェクターで音を作る際にはJCがシンプルでおすすめ。

JCのデメリット

  1. 歪ませるにはエフェクターが必要
    JCだけではクリーンしか作れないため、バラードや静かな曲であれば問題ありませんが、ロックの激しい曲なのに「ちゃら〜ん♪」と場違いな音が出てしまいます。
    JCでロックを弾くならエフェクター必須です。

簡易使い方画像

つまみ解説


JCにはつまみがたくさんあって難しそうに見えますが、実際は「チャンネル1」と「チャンネル2」の2つに分かれており、今回使うのは「チャンネル1」になります。

  1. CHANNEL-1:音作りがシンプルで簡単。とりあえず音を出したいなら。
  2. CHANNEL-2:細かな音作りが出来る。音作りがしたい方はこちら。

チャンネル1にはつまみも4つしかありませんので、非常にシンプルで簡単です。

INPUT

INPUT(シールドを差す場所)が「HIGH」と「LOW」の2つあり、ギター出力レベルによって使い分けます。
エフェクター無▶︎「HIGH」へ
エフェクター有▶︎「LOW」へ

ボリュームに注意!

JCのボリュームつまみは「2〜3」が目安です。
0から10までありますが、MAXの10はもちろん、半分の5以上も上げてはいけません。かなりの爆音が鳴ります。
また、遊びがかなり少なく、1mm回しただけでも音量が大きく上がります。
いきなり大きな音を出すとアンプが壊れる可能性がありますので、JCのボリュームは必ずちょっとずつ、上げすぎないように注意しましょう。

つまみ(チャンネル1)

つまみ 効果 おすすめ
BRI(スイッチ) 超高音域 OFF
VOLUME 音量 少しづつ
TREBLE 高音域 5🕛
MIDDLE 中音域 5🕛
BASS 低音域 5🕛

チャンネル1はとてもシンプル。シールドを「HIGH」に差して、「TREBLE・MIDDLE・BASS」を12時に。後はギターを弾きながら「VOLUME」を少しづつ上げていくだけで完了です。

5、アンプの注意点まとめ

音が出ない時のチェックリスト

  1. アンプのコンセントは差さってる?
  2. POWER・STANDBY共にONになってる?
  3. ギター本体のボリュームはMAXになってる?
  4. チャンネルは合ってる?
  5. シールドはちゃんと差さってる?

音が鳴らないからといって、ボリュームを上げすぎない!!
急に繋がって爆発音と共にアンプが壊れることがあります。

音作りの注意点!

  1. ボリュームは上げすぎない
    (各パートの中でギターが1番小さいとバランスが取れます)
  2. GAINを下げる
    (歪ませすぎると音の輪郭が無くなり聞き取りにくくなります)
  3. キンキン音はTREBLEを下げる
    (高音がキツくて耳が痛いような時にはTREBLEを下げると改善します)
アンプの取り扱い

アンプの破損は弁償となったり、その他営業に大きな損害を与えてしまうため注意です。

  1. 音を上げすぎない
    とにかくボリュームに注意!ギターを鳴らしながら少しづつ上げる!
  2. 電源ON/OFFはマスターボリュームを0にしてから!
    電源OFF時にも注意!
  3. アンプの上に飲み物を置かない
    演奏中は振動するので飲み物を置いておくと倒れます!
  4. アンプの上にスマホを置かない
    ノイズの原因になることがあります。

ライブ当日リハの注意点

  1. ギターはチューニングしておく
  2. スタッフさんに「ギターさん音を下さい」と言われたら、
    ・演奏するフレーズを弾く
    ・「クリーン・歪み」など、使う音色全てを使う
  3. リハが終わったら、
    全く同じセッティングで本番を行うためアンプはそのまま。始まるまでギター側のボリュームを0にしておく。

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