- この数字ってどういう意味?
- コード表の○・✕って何?
- A#dim?読めない・・・
ギターを始めて楽譜を見ていると、色んな専門用語や英語や数字、記号などがたくさん出てきます。
特に今まで音楽をやってきていなかった人からみたら混乱してしまいますし、なんだか難しそうにも思えてきますよね。
私もギターを始めた頃は楽譜を見てもチンプンカンプン。また、間違った読み方をしていて恥を書いたこともあります。
しかしこういった用語や記号は【読み方のコツ】が分かればとても簡単で、すぐに読めるようになります。
また記号に関しては、そもそもひと目で分かるように作られているわけなので、読み方や意味が分かればとても見やすく分かりやすいものになります。
というわけで今回は、【コードの読み方と意味】【コード表の見方】【楽譜に書かれている記号の読み方・意味】の大きく3つに分けて、初心者でも分かりやすいように画像も付けてまとめてみました。
あなたが知りたい読み方を探してチェックしてもいいですし、全部ご覧になればコードの名前や、コード表・楽譜の見方が分かるようになります。
是非参考にしてみてください。
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目次
コードの読み方
まずはコードの読み方から紹介していきたいと思います。
コードには「Cm」「EM7」というような表記がされていますが、読み方の法則が分かればすぐに読めます。
また、読み方だけでなく意味も分かっておくとより理解度が高まります。
専門用語も出来るだけ省いて分かりやすく解説していきますので、まずは気軽に読み進めてみてください。
音階(A〜G)
コードは「ABCDEFG」の7つのアルファベットで表されています。読み方はそのまま「エービーシー」と読みます。
ちなみに日本人が一番馴染みある音階の読み方は「ドレミ」ですが、実はこれはイタリア語での表記で、英語だと「ABC」となり、ギターでは英語で呼びます。
(ドの音にあたる音は、英語ではAではなくCになります。)
そして、コードとは「和音」のことを言います。「Cコード」と言われたら「ドの和音」、「Fコード」は「ファの和音」となります。
#と♭
音階には「#(シャープ)」や「♭(フラット)といった音階も出てきます。
#は半音上げ・♭は半音下げという意味です。
ここで「半音」という言葉が出てきたので、ピアノの鍵盤を使って簡単に解説します。
白い鍵盤には「ドレミファソラシ」と並んでいますが、鍵盤には間に黒い鍵盤もありますね。つまり、ドの次はレではなくド♯ということになります。
この「ドとド#」の間には半音の差があり、レに行くには「半音を2つ上げた音階」となります(これを全音と言います)。
ちなみに、ド#は、レから見たらレの半音下なので「レ♭」となり、2つの呼び方があるということも覚えておきましょう。
そしてギターでは英語で表されるので、「C#(シーシャープ)」と言われたら「ド#のことだな」とイメージできればOKです。
m・m7・sus4・aug・dimなど
コードには「Cm」や「Gm7」などのように、音階の隣りに記号が付いていることがあります。
それぞれの読み方と意味を紹介します。□の中には音階が入ります。
読み方 | イメージ | |
---|---|---|
□・□M | メジャー | 明るい |
□m | マイナー | 暗い |
□7 | セブンス | ブルース |
□sus4 | サスフォー | 浮遊感 |
□dim | ディミニッシュ | 怖い |
□m7♭5 | マイナーセブンフラットファイブ | 怪しい |
□aug | オーギュメント | 不思議 |
□6 | シックス | 優しい |
□add9 | アドナインス | キレイ |
とても多いですし専門的な名前が付いているので覚えにくいところもあるので、まずはよく使われるものから覚えていきましょう。
まず、M(メジャー)とm(マイナー)。こちらは明るいか暗いかの違いがあります。頭文字が同じMなので、大文字小文字で分けられていますね。
例えば「Cm」は「シーマイナー」と読み、「Cの暗いイメージのコード」という意味になります。
続いて7「セブンス」とsus4「サスフォー」もPOPSには多いので覚えておきましょう。
「A7(エーセブンス)」は「Aのブルージーなコード」、「G#sus4」ときたら「G#の浮遊感ある音」という意味です。
また、それぞれが組み合わさったコードもあります。例えば「Cm7」の場合は「シーマイナーセブンス」となります。
/(スラッシュ)
「G/B」というような、音階と音階がスラッシュで区切られたコードが出てくることがありますが、こちらは「オンコード」と呼ばれます。
「G/B」の場合の読み方は「ジー・オン・ビー」となり、読み間違えやすいので注意です。
意味としては直訳すると「GにBの音が乗っている」の通り、【Gのカタチだけどルート音はB】というようなコードになります。実際に見てみましょう。
普通にGを押さえた場合には、6弦・3フレットも押さえますよね。しかし「GオンB」の場合にはルート音をBにしたいので、6弦・3フレットは押さえずにミュート。5弦の2フレットはBの音になるので、「GオンB」のコードが出来上がります。
ルート音とは
ルート音とは「コードの軸となる音」のことを言います。
ルート音は分かりやすく言うと「コードの中の一番低い音」がルート音になります。
例えばCコードを押さえる場合には6弦から【✕・3(C)・2(E)・0(G)・1(C)・0(E)】のフレットを押さえますが、音としてはC・E・Gの3つの音が重なって和音になっています。
「なぜEやGも入っているのにCに聞こえるのか」
それは、ルート音がCになっているからです。(Cの場合は6弦をミュートするので、5弦が一番低く、5弦・3フレットはCになります)
ダイヤグラムの読み方
続いてコード表の読み方を解説していきます。
コードはこのようなダイヤグラムで分かりやすく表記されています。
一つずつ読み方を見ていきましょう。
押さえる場所
ダイヤグラムはギターの指板と連動しています。
- 6本の横線は弦で、一番上が1弦(一番細い弦)、一番したが6弦(一番太い弦)となります。
- 縦線はフレットで、フレット数が下に数字が書かれています。(数字が書かれていない場合は一番左が1フレットです)
- 押さえる場所は黒丸で表されていて、押さえる指が指定されているものもあります。(人→人差し指・中→中指・薬→薬指・小→小指)
数字で表記されている場合もあります。(1→人差し指・2→中指・3→薬指・4→小指)
ちなみにフレットに関してですが、ダイヤグラムはギターの端の部分からになっていますが、もっと高いフレットを押さえる場合には、このような表記になっています。
その場合には下に数字でフレットが記載されています。
マルとバツ
ダイヤグラムの左側には○と✕の記号が付いていますが、こちらは「音を鳴らすか・鳴らさないか」を表しています。
- ○が付いている場合には開放弦をそのまま弾きます。
- 一方✕が付いている場合は、弦に触れてミュートし、弾いてしまっても音がならないようにします。
Cコードの場合は、6弦の音がならないように親指を使ってこのようにミュートします。
弦を押さえずに触れた状態にすることで、弾いても音をミュートさせることができます。
セーハ
Fコードなどでは、黒丸が伸びている表記がされています。こちらは「セーハ」と言って、人差し指で複数弦押さえるという意味になります。
Fコードの場合は全ての弦の1フレットを人差し指で押さえてセーハします。
楽譜の読み方
続いてギター楽譜によく出てくる単語や記号の読み方も解説していきます。
気になる部分があればチェックしてみてください。
Capo(カポ)
【Capo(カポ)】と読み、こちらはカポタストを表しています。
カポはフレットに挟むことによってキーを変えることができる便利グッズです。
例えば【Capo2】と書かれていたら、「2フレットにカポを挟んで弾く」という意味になります。
Tuning(チューニング)
ギターの弦は、ヘッドにあるネジのようなもの(ペグ)を回すことで弦の音階を変えることができます。
基本的にはレギュラーチューニング(6弦からEADGBE)で合わせるのですが、曲によっては弦のチューニングを変えて演奏することもあります。
【Half Down Tuning】と書かれていた場合は、ハーフダウンなので半分下げる。つまり半音下げチューニングとなります。
【Whole Down Tuning 】ホールダウンは全音下げ(1音下げ)という意味になります。
レギュラーチューニング | Half Down Tuning | Whole Down Tuning | |
---|---|---|---|
6弦 | E | E♭(D♯) | D |
5弦 | A | A♭(G♯) | G |
4弦 | D | D♭(C♯) | C |
3弦 | G | G♭(F♯) | F |
2弦 | B | B♭(A♯) | A |
1弦 | E | E♭(D♯) | D |
リズム
楽譜によってはストローク(弾き方)までも書かれていることがあります。
上のΠとVはダウンピッキングとアップピッキングを表しています。
ダウンピッキングは上から下に振り下ろして弾き、アップピッキングは下から上に振り上げながら弾きます。
また、(Π)のように括弧が付いているものもありますが、こちらは空振りするという意味で、弾かずに手を振り下ろします。
(Π・Vの表記は↓・↑で表されていることもあります。)
奏法の読み方
記号 | 読み方 | 奏法 |
---|---|---|
H. | ハンマリングオン | ピッキングせず左手の指で強く押弦して音を出す |
P. | プリングオフ | 押弦している指で弦を引っ掻くように離してピッキングせずに音を出す |
tr. | トリル | ピッキング後に素早くハンマリング・オンとプリングオフを繰り返して音を持続させる |
S. | スライド | ピッキング後に決まったフレットまで指を滑らせる |
G. | グリッサンド | 指を滑らせるが音程は決まっていない |
M | ブリッジミュート | ブリッジに手を置いたままピッキングする |
✕ | カッティング | 左手で弦を触ってミュートさせる |
C. D |
チョーキング ダウンチョーキング |
弦を引っ張り上げる奏法。ダウンチョーキングは弦を下方向に引っ張る |
Vib. | ビブラート | 押弦している指を上下に揺らす |
☒ | ピックスクラッチ | ピックを弦にこすり付けて音を出す |
P.H | ピッキングハーモニクス | ピッキングと同時に右手親指を当てる |
N.H | ナチュラルハーモニクス | 弦に触れた状態でピッキングし、同時に指を離す |
※楽譜によって記号が異なることがあります
特にエレキギターの楽譜には、これらの記号が付いていることがあります。
これらはギター奏法を表していて、特別な弾き方をすることで音に色んな効果を出すことができます。
それぞれの奏法の詳しいやり方についてはこちらでまとめていますので、気になる奏法があればチェックしてみてください。
まとめ
以上ギターコードの読み方を紹介してきました。
英語や数字、記号ばかりで始めはどうしても苦手意識が出てしまうのですが、読み方さえ分かってしまえばひと目で理解することが出来るようになります。
是非参考にして、日々の練習に活かしていただけたらと思います。