エレキギターを練習する時に欠かすことのできないもの、それは「アンプ」です。
アンプとは、「楽器から発せられた電気信号を音にして増幅させ鳴らす機能を持ったスピーカー」のことです。
エレキギターというのは基本的にアンプを通して演奏するものになりますので、練習の際にももちろん必要となってきます。
しかし、始めたばかりの人や少し経験のある方でも、「普段はアンプを通さないで練習してるよ」という人は、実は多いのではないでしょうか?
弦を弾けば確かに弦の音はなりますが、アンプを通さないエレキギターの音(生音という)というのは非常に小さく、聞き取りにくいです。
その状態で練習をしていると、「聞こえにくいな」と思ってもっと大きな音を出すために無駄に力んでしまいます。
それによって右手のピッキングが必要以上に強くなってしまったり、つられて左手も必要以上に強く抑えてしまったりと全体的に余計な力を使う癖が生じてしまう可能性があります。
その状態で実際にアンプを通して演奏すると非常に聞き苦しい音になってしまうでしょう。
他にも様々な要素から、エレキギターを使う際には必ずアンプを使うべきだということが言えます。
しかし実際、普通の自宅ではもちろん大きな音を出すこともできませんし、機能的にもどのレベルのものを買えば良いのかというのは目安が立てにくいのではないかと思います。
そこで今回は、初心者の方から経験者の方まで幅広くおすすめできる「家庭用ギターアンプ」を紹介していきたいと思います。
これからアンプを購入する際に参考にしていただければと思います。
目次
おすすめ家庭用ギターアンプ
VOX/Pathfinder 10
家庭用ギターアンプの定番中の定番と言っても過言ではないのがこのアンプです。
見た目がとってもおしゃれで、部屋に置いていてもインテリアとして成り立ってしまうようなクラシカルなデザインで人気です。
一般的なクリーントーンはもちろんのこと、スイッチ一つで歪み系サウンドに切り替える機能がありますので、初心者の方でも簡単に使うことができるでしょう。
歪みのレンジも広く、VOXらしい軽めのクランチからかなり激しいディストーションサウンドまで出力することも可能で、経験者の方でも重宝するのではないでしょうか。
そしてこのアンプの最大の魅了は「価格」です。
このクオリティでありながら値段は「6000円程度」で、誰でも手の届きやすいアンプとなっています。
人によってはサイズが少し大きいと感じる方もいるかもしれませんが、しっかりと練習できる機能が備わっているこのアンプをこの値段で買えるということで言えばとてもおすすめです。
VOX/Adio Air Gt
先ほどと同じVOXというメーカーから発売されているアンプ。
こちらは「モデリングアンプ」という種類のアンプで、通常1つのアンプからはそのアンプの音しか出すことができないのですが、こちらはデジタル回路を使用することで、違うメーカーのアンプの音をモデリングした音や様々なエフェクト機能を備えた高性能アンプになります。
こちらのアンプは特に音がよく、プロのギタリストたちも家庭用として愛用している人は多いようです。
様々なキャラクターの音色が簡単に出せるという点では、中級者~上級者の方にはとても楽しんでもらえるアンプではないでしょうか。
またこのアンプの最大の特徴は、「Bluetooth機能」がついていることです。
ただ練習するだけではなく、自分で練習して曲を手持ちのスマートフォンやオーディオ機器からBluetoothで飛ばすことで、曲に合わせて一緒に延焼することも可能となっています。
サイズも小さくデザインも可愛らしいので、初心者の方がこれを買っておけば、かなり長い期間アンプに関して困ることはないでしょう。
BOSS/KATANA-MINI
エフェクターのメーカーとして世界的に有名な「BOSS」から発売されている家庭用ミニアンプ。
非常にサイズが小さく、手のひらサイズなので自宅が狭くてあまり大きなものは置けないという方には非常にお勧めのアンプです。
かなり小さいので見た目がおもちゃっぽく感じるかもしれませんが、このサイズからは考えられないほどのしっかりとした歪みを奏でる小tができ、さすが大てエフェクターメーカーから発売されているアンプだなと感じました。
クリーンやクランチも芯のある太いサウンドで鳴らしてくれるので、ガッツリした音が好みの方も是非試してみて欲しいアンプです。
Blackstar/FLY3
真空管アンプに非常に定評のある「Blackstar」から発売されている家庭用ミニアンプ。
こちらも非常に小さなサイズ感でありながら、それを感じさせない高音質なアンプです。
自宅でこの音質で練習ができるというのは、全てのギタリストが望んでいるラインを大井区上回っていると思います。
歪みサウンドもBlackstarらしく真空管ライクなサウンドキャラクターで、温かみのある骨太なサウンドを味わうことができるでしょう。
このアンプには「ISF」という機能が搭載されています。
これを調整することで「アメリカンサウンド」から「ブリティッシュサウンド」へサウンドキャラクターを変化させることができますので、音作りも比較的簡単に行うことができます。
音作りがよくわからないというギター初心者でも、このアップなら簡単にかっこいいギターサウンドで練習することができるでしょう。
Fender/FRONTMAN 10G
世界的楽器メーカーである「Fender」から発売されている家庭用アンプ。
Fenderアンプのモダンなデザインを残しながら、その価格は「5000円台」とかなり高いコスパを誇っています。
手ごろな価格でありながらそのサウンドはしっかりとしたFenderサウンドで、クリーントーンと少し歪ませたクランチサウンドは流石のクオリティです。
MP3プレイヤーなどのオーディオ機器との接続も可能ですので、音楽を鳴らしながらの練習もバッチリ可能です。
ブルースのようなクランチメインの音楽が好きな方にはおすすめのアンプです。
Roland/MICRO CUBE
こちらは大手音響機器メーカーの「Roland」から発売されている家庭用ミニアンプです。
こちらのアンプは少し前に流行ったアンプで、なんと言っても「電池駆動型」という点で多くの人がこのアンプの購入を検討したのではないでしょうか。
電池駆動でかなり小さいサイズ感であるながら、音質はかなり高く、カラーバリエーションも3色(黒・白・赤)あったりと様々な点で人気の高いアンプです。
リバーブあyディレイなどのエフェクト機能も搭載されていて、家庭にいながら簡単な音作りの勉強もできるのではないでしょうか。
Marshall/DSL1C
ギターアンプの代表といえばこの「Marshall」ですよね。
このアンプはMarshallの名機である「JCM2000」シリーズのサウンドを再現したアンプで、その中でも最小モデルのものですので、自宅練習用のMarshallアンプといった感じです。
家庭用サイズのアンプでありながらそのMarshallサウンドは健在で、自宅でこれほど本格的なサウンドキャラクターを体感できることには非常に驚きます。
特にしっかりと歪ませた時の音は、ロック系の音楽を演奏するにはもってこいでしょう。
また、このアンプは出力を0,1Wまで下げることができるので、自宅練習の際にさらに出力を抑えたいと思った時にも力を発揮してくれるでしょう。
VOX/Amplug AC30 G2
音質やコスパなど、選んでいく上で様々な要素を考慮して購入するものを選んでいくわけですが、
手軽さでいったらこのアンプに勝るアンプはないでしょう。
本来アンプからギターの音を出力するためには、アンプとギターを繋ぐための「シールドケーブル」が必要となります。
しかし、なんとこのアンプはシールドケーブルなしに使用することができるという画期的なアンプになります。
ギターに直接差し込んで使うという手軽さに加え、このサイズと価格でありながらサウンドはなかなか本格的でカジュアルにギターを楽しめるという新しいスタイルのアンプです。
どこにでも持っていくことができるほど高い携帯性で、ライブ本番前などの軽く練習したりする時にも非常に重宝します。
しかもそのサイズでありながら、簡単なエフェクトをかけることもでき、何から何まで驚かされます。
ただしスピーカー自体は付いておりませんので、イヤホンなどで音を聞くことが前提になります。
メインの練習用アンプにしては少し頼りないですが、携帯用やサブとしては十分すぎるほどの機能と音質でギタリストを楽しませてくれます。
アンプの選び方
おすすめのアンプをいくつかピックアップして紹介してみました。
もちろんこれら以外にも良いアンプは沢山ありますが、では自宅用アンプを選んでいく際にはどんなことに注意して選んでいくと良いのでしょうか。
まず、そのアンプの出力をみてみましょう。
アンプには出力ワット数というものがあります。
ライブハウスやリハーサルスタジオで使われるものは出力ワット数が50ワット以上のものを使用している場合が多いですが、ワット数が大きくなるといくら音を絞ってもそもそもので音が大きくなってしまうので、自宅練習用のアンプとしましては10~30ワットくらいのものがいいでしょう。
そして、アンプは大きく分けると「真空管タイプ」と「トランジスタタイプ」の2つの種類に分けることができます。
真空管タイプのアンプというのは、エレキギターの電気信号を「真空管」と呼ばれるパーツで増幅させることで音を出すアンプのことを言います。
柔らかく温かみがありマイルドなサウンドが特徴で、また自然な歪みが発生することで味のあるで音を得ることで人気のタイプですが、真空管は使っていくうちに消耗していくため交換しなければいけなかったり、メンテナンスに手間のかかるアンプです。
一方トランジスタタイプのアンプというのは、真空管タイプのアンプと比べると音は少し劣るという人もいますが、性能が一定に保たれやすいという大きなメリットがあるため、どこのスタジオやライブハウスに行っても安定した音作りや演奏が可能です。
また、そのためメンテナンスも労力を割かなくていいというメリットがあるため、家庭用としては手間のかからないトランジスタタイプのアンプを選ぶと良いでしょう。
そして、必ずヘッドフォン端子がついているものを必ず選ぶようにしましょう。
最近発売されているものに関してはほとんどその端子は付いているとは思いますが、中古などを購入する際には一応確認しておいた方がいいかもしれません。
また、イコライザーと呼ばれるつまみがついているものを選ぶようにしましょう。
イコライザーとはサウンドのキャラクターを設定するためのつまみで、音の高域・中域・低域をつまみを回すことで様々な特性の音に変化させることができます。
このつまみをいじることで、それぞれの音域帯がどのような特性を持っているかを勉強することができますので、将来的に音作りをやっていく上でも役立ちます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アンプを通して練習することは上達するためには欠かせないことです。
選ぶ基準をまとめてみると、
- ワット数の小さいもの(10~30W程度)
- トランジスタタイプのアンプ(メンテナンスなどの手間がないため)
- ヘッドフォン端子がついていることを確認する
- イコライザーが調整できる
これらのことを購入するまえには最低限確認をしておきましょう。
それらの基準を満たした中で、価格やデザイン、サウンドキャラクターなどを考慮して選ぶといいのではないでしょうか。
初心者の方でまだその辺のことがよくわからない人は、ここに上げさせていただいたアンプの中から選んでいただくといいかなと思います。
この記事がアンプ選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。