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圧倒的種類!ベース初心者が弦選びの前に知っておきたい知識まとめ

圧倒的種類!ベース初心者が弦選びの前に知っておきたい知識まとめ

買ったばかりのベース。

当然最初は弾きやすくて、弾きやすいと楽しくなって練習にも身が入ると思います。

しかしだんだんと「あれ?弦が黒ずんできたな」「なんか指の滑りが悪くなってきた感じがする」と、弦に対する見た目や手触りに違和感が出てくると思います。

ベース弦は当然金属ですので、空気に触れていることや、練習などで弾くことにより手汗や汚れも付着するためどんどんと酸化や劣化が進んでいきます。

そうなってくると今度は弦交換を行わなければなりません。

しかし、いざ弦交換をしようと思った時、まず楽器屋さんで弦を購入するわけですが、最近ではかなりの種類の原が各メーカーから販売されているため、何の知識も無しに買いに行くとその量と種類に圧倒されてしまうかもしれません。

そこで今回は、買いに行く前に最低限知っておくといいベース弦の知識についていくつかまとめてみようと思います。

3種類の弦タイプ

まずベースの弦というのは、大きく分けると「ラウンドワウンド」「フラットワウンド」「ハーフラウンド」の3つのカテゴリに分けることができます。

それぞれに感触や音の特徴がありますので、まずはそれを知っておきましょう。

ラウンドワウンド

ラウンドワウンドというタイプの弦はカーボンやスティール製の芯線の周りを、断面が丸い弦で巻いた構造のベース弦になります。

質感はざらっとしていて、ほとんどの場合購入したベースにもともと張られている弦はこのラウンドワウンドの弦なのではないでしょうか。

指弾き・ピック弾き・スラップなどあらゆる奏法をするのにバランスの良いサウンドを奏でてくれます。

多くのベーシストはこのラウンドワウンド弦を使用していることが多く、そのことからも最もポピュラーなタイプの弦と言えるでしょう。

そのため、各メーカーからこのタイプの弦は数多く発売されています。

特別な理由やこだわりがない場合、このラウンドワウンドの弦を選ぶことをおすすめします。

フラットワウンド

フラットワウンドというタイプの弦はカーボンやスティール製の芯線の周りを、断面が四角い弦で巻いた構造のベース弦になります。

芯線の周りに巻かれている弦が断面の四角い弦になりますので、指に触れる面が平らになっています。

そのため、ラウンドワウンドの弦に比べ表面がツルツルとした手触りになっています。

ラウンドワウンドの弦と比べるとサスティーン(音の伸び)はあまりなく、音質的には甘く丸い感じのトーンが特徴的です。

このような音色の特徴から、ジャズやソウルなどで好んで使われています。

ラウンドワウンド弦と比べると、同じ弦の太さでも少しテンション(弦の張り具合)が強めなようで、さらに巻かれている弦の表面が平らなため指との接地面が多くなることから摩擦が強くなるので指が滑りにくかったりと、少し慣れが必要になってくる弦ではないかなと思います。

どちらかというの玄人好みの弦という感じでしょう。

ハーフラウンド

ハーフラウンドは文字通り、ラウンドワウンドとフラットワウンドの中間というような感じの弦です。

芯線側には断面の丸い弦、表面側には断面が四角い弦を巻いてあるという構造になっています。

サウンド面でも中間というような感じで、フラットワウンドほどはモコモコしすぎずラウンドワウンドの煌びやかさも残っているというような印象になります。

特殊な構造なので、上の2つの弦タイプに比べると種類はあまり多くないので、ハーフラウンドの弦自体を取り扱っていない楽器屋さんも多く存在します。

フラットワウンドよりさらに玄人好みの弦ですね。

弦のゲージについて

次に弦のゲージについて説明をしていきます。

ゲージというのはわかりやすくいうと、”弦の太さ”のことを表したものになります。

それぞれの弦のパッケージの表面か裏面に、4弦ベース用なら4つ、5弦ベース用なら5つの2~3桁の数字が記載されています。(例えば:45・65・85・105のような感じ)

これが弦の太さを表した数字になります。

一番小さい数字が1弦の太さ、一番大きな数字が4弦(5弦)の太さを表しています。

一般的には1弦が45(0,45)で4弦が105というものが標準となっていますので、特にこだわりがなければこのゲージのセットを買うことをおすすめします。

弦の太さと音の関係

ではこの弦の太さが音や弾き御ことにどう影響してくるのでしょうか?

非着心地に関しては、当然弦が太く慣ればなるほど固くなっていきますので、太いゲージの弦を使うほど左手の押弦力が必要となってきます。

その分音色としては中音域がしっかりと増え、どっしりとしたベースらしいサウンドを奏でることができます。

反対に弦が細く慣ればなるほど柔らかくなりますので、細いゲージの弦を使うと弦を抑えることはとても楽になります。

その分中音域が減り、高音域の目立つギラついたサウンドになっていきます。

自分の好みの音色と弾き心地を考慮して、バランスの取れたゲージの弦を使うのがベストですが、初めのうちはわからないと思いますので、とりあえず細めのゲージからスタートして、徐々にベースに慣れてきたら少しずつゲージを上げていってもいいのではないでしょうか。

また、ゲージを大幅に変えた弦を貼りたい時にはネックにかかる負担がかなり変わってくる場合がありますので、一度楽器屋の店員さんに相談をして、必要であれば弦を貼る前に調整をしてもらいましょう。

スケールについて

弦のパッケージには「ロングスケール」「ショートスケール」「エクストラロング」などの表記がされている場合がありますが、これは一体どういう意味なのでしょうか?

簡単にいうと、これは”ベース弦の長さ”を表したものになります。

スケールとは一般的にフレットとフレットの間の幅がどのくらいの広さなのかということを表しているもので、以下のような長さになっています。

  • ロングスケール…34インチ(864mm)
  • ミディアムスケール…32インチ(812mm)
  • ショートスケール…30インチ(762mm)
  • エクストラロングスケール…35~36インチ

自分のベースがどのスケールが採用されているベースなのかを把握してそのスケールに合った長さの弦を選ばないと、チューニングの狂いやビビリの発生の原因になりますので、しっかりと買う前に自分のベースのスケールを調べておきましょう。

最悪、ショートスケールのベースにロングスケールの弦を買っても貼ること自体はできますのでその点に関しては問題ありませんが、ロングスケールのベースにショートスケールの弦を買ってしまったりすると、ベースの構造によってはそもそも弦の長さが足りなくて貼れないなってことも怒ってしまう可能性があるため注意が必要です。

弦の素材について

ベースの弦に使われる金属は、大きく分けると「ニッケル」と「ステンレス」の2種類があります。

ニッケル

ベース弦において最もポピュラーな素材です。

サビに強く加工もしやすいため、ベース弦に適した素材と言えます。

加工のしやすさから価格帯も比較的安価なものが多く、初心者の方でも買いやすいのではないでしょうか。

クセのないバランスの取れたサウンドで、指弾き・スラップ・ピック弾きとあらゆる奏法に順応してくれる印象です。

そのような性質から、幅広いジャンルで使われていますが、よく言えば「優等生」、悪く言えば「特徴がない」という感じで、多少のブライト感はあるにしても、サウンド面に明確なイメージを持っている方からすると少し物足りないかもしれません。

初心者の方がとりあえず迷ってしまっているならこのニッケル弦が価格帯的にも音色的にもおすすめです。

ステンレス

ニッケルの次にベース弦でポピュラーな素材です。

ニッケルよりもさらにサビに強く、硬い素材であるステンレスでできた弦は何といっても高い耐久性が持ち味です。

しかし、逆に弦の耐久性が高いため、弦と直接触れ合うフレットの消耗はどうしても激しくなってしまいます。

さらに素材自体が硬いことから、弦を張った時のテンション感はニッケル弦よりもキツく感じるかもしれません。

サウンドとしては素材の硬さから、アタック感の強い輪郭のはっきりしたキャラクターですので、どちらかというとスラップを得意としているベーシストに好まれている印象です。

ギラギラとした攻撃的なサウンドが好みの人にはこちらの弦がおすすめです。

コーティング弦について

ベースの弦の中には、金属製の弦を薄いポリマー樹脂やクロームメッキなどで覆ってあるものがあります。

これらの弦を「コーティング弦(コーテッド)」と呼びます。

このコーティングを施すことで、弦自体が空気や手汗などに直接触れるのを防いでくれるため、耐久性、現自体の寿命もかなり上がります。

サウンドとしては、コーティングがされている分やや高音域が抑えられているような感じのキャラクターとなっています。

張った直後の新品感のあるブライトさは損なわれますが、その分ある程度音のキャラクターが安定して保たれるというメリットもあります。

問題は価格面で、何も施されていない弦からするとやはり一つ手間が増える分少し値は張るといった印象があります。

しかし1セット単位では高くても、その弦がノンコーティング弦よりもはるかに長持ちしていくれるので、長期的な目で見るとコーティング弦の方が安いという意見も多く聞きます。

筆者もこのコーティングげんはかなり愛用していますが、ある種賛否両論分かれる弦ですね。

弦交換のタイミングについて

では、実際に弦交換をするタイミングというのはいつなのでしょうか?

もちろん弦の種類やコーティングがされいているかどうかによって交換しなければならない周期は変わってはきますが、全てを通して言えることは、「錆びる前に変えた方がいい」ということです。

もちろんこれは筆者の考え方なのでこれが絶対に正解ということではありませんが、金属の錆というのはただ空気に触れているだけでも酸化が進み錆が出てきます。

ここで問題となってくるのが、「楽器本体のフレットにさびが移ってしまう」ということが起こってしまうと、結局そのフレットを全て打ち直ししなければならない可能性が出てくるということです。

フレットというのは楽器を弾いていると全体的にバランスよく削れていくわけですが、もしも一つのフレットにさびが移ってしまった場合、そのフレット一つだけを新品に帰るということはできず、全てのフレットをまっさらな状態に戻さなければならないのです。(他のフレットは削れてしまっているため)

なのでそのような最悪の事態を回避するためにも、本当に錆びてきてしまう前に少し余裕を持って弦を変えることをお勧めします。

筆者も貧乏性なので、「もうちょっといけるのになぁ…」と思うくらいで変えるのはちょっと気が引けるのですが、もしもフレットにさびが移ってしまったら、フレットの打ち直しには3〜4万円ほどの料金がかかってしまいます。

ですので、その危険を犯してギリギリまで待っているよりも少し余裕を持って楽器にいいようなタイミングで弦を変えていくというのがいいのでは無いかと思います。

おすすめベース弦

それでは、どの弦を買っていいかわからないという方に、「とりあえず迷ってるならこれ買ってみれば?」というおすすめベース弦をいくつかピックアップしてあげていきたいと思います。

ダダリオ EXL165

ド定番中のド定番!

とりあえず迷ったらダダリオ買っとけ!ていうくらい多くの方から信頼のあるベース弦メーカーです。

素材はニッケルでロングスケール用のものとなっていますので、お持ちのベースのスケールによってはあっている弦の長さのものを選ぶようにしましょう。

弦の針自体は少し強めな印象ですが、その分音の輪郭がはっきりと現れているのがこの弦のいいところです。

かといってブライトすぎることもなく、クセのないキャラクターなので、そのベース本来の良さをしっかりと出してくれる弦です。

価格もベース弦の中では比較的安価なものなので初心者の方でも手の出しやすい弦ではないかなと思います。

アーニーボール

こちらも弦の中では定番中の定番メーカーです。

ニッケル素材で音のクセもなく、ダダリオよりも少しテンションが柔らかい感じがします。

ダダリオよりももう少し高音域が強調されたようなブライト感がありますので、スラップなどの際にもしっかりとした抜けを発揮してくれるでしょう。

そしてこの弦のいいところとしては何といっても価格です。

これだけのクオリティの弦でありながら、価格帯としてはベース弦ではかなりの低価格帯である2000円台で購入することができます。

エリクサー

エリクサーはコーティング弦のパイオニア的存在で最も人気の高いメーカーの一つとなっています。

新開発のナノウェーブという技術で、以前のエリクサーよりもさらに薄いコーティングを施すことに成功しました。

それにより以前のようなコーティング弦特有のサウンドが改善されブライトな音を保ちながらも長い寿命を維持していくことに成功しました。

以前のエリクサーをつかっったことがあり、その時にあまりいい印象を持たなかった人にもぜひもう一度試してみてもらいたい弦です。

1セットあたりの価格としては4000円台と少し高めですが、通常のノンコート弦の2~3倍の寿命があると考えると、帰ってこの弦を使っていった方がコスト的にもいいかもしれません。

リチャードココ

イタリアのブランドで、手巻き製法と素材にこだわって作られているのがこのメーカーです。

パリッとした弦の張り心地で高音がタイトに出てくる印象ですが、決してギラギラしすぎることはなく、非常に抜けのいいサウンドが持ち味です。

他のノンコート弦と比べると寿命も比較的長めなので、弦自体の値段は少し高めですが、こだわりの音を長く保ってくれます。

品質の高さから世界的に良い評価がされているこの弦ですが、特に指弾きやスラップを中心としたプレイスタイルのベーシストにはぜひおすすめの弦です。

まとめ

今回はベースの弦について最低限知っておくといいという知識をまとめてみました。

買いに行く際には、

  • 弦のゲージ(太さ)
  • 弦のスケール(長さ)
  • 素材
  • 弦の種類

の4つの項目をしっかりと把握してから楽器屋さんに行くようにしましょう。

もし可能なら自分の楽器を持っていって店員さんに楽器を見せながら、どの弦がいいか一緒に選んでもらえたらより間違いがないですね。

筆者のお勧めとしては、「45-105/ニッケル弦/ロングスケール(持っているベースに合わせて)/ラウンドワウンド/コーティング弦」というスペックがランニングコスト的にも演奏面でも比較的間違い無いかなと思います。

皆さんも弦を買いに行く時にはぜひこれらのことを決めて楽器屋さんに行くようにしてみてください。

藤原 佑貴

藤原 佑貴YUKI FUJIWARA

5年間様々なライブ経験を経て、24歳で音楽講師としての会社に所属。3年間ワンマンライブやレッスンノウハウを勉強したのちMUZYXを設立し、当サイトを通じてバンドの練習に役立つ情報を発信しております。

 

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