ギターは楽器の中でも人気があり、多くの人が初めているポピュラーな楽器の一つです。
小さい子供から高齢者の方まで年齢性別関係なくいつまでも楽しめるものですし、弾き語りやソロギターなど一人でも楽しめたりバンドを組んだり、最近ではネットで配信など、一度覚えてしまえば幅広く一生続けることができます。
しかし、実際やってみると意外と難しく、私自身も「子供でも弾けるんだから自分にも出来るだろう」と初めてはみたものの、
- 「なにこれ!全然音がならない!」
- 「教則本を買ってみたけど知らない言葉がたくさん出てくる!」
- 「ギターが難しい!もう挫折しそう!」
と、危うく挫折しそうになることが幾度とありました。
ですが、ギターは楽器の中でも簡単な方で、誰でも続ければ弾けるようになります。
しかし、練習方法や順番などによっては「難しい!」と挫折してしまうこともあります。
というわけで今回は、ギターが難しいと感じているあなたへ、もっと簡単になる方法についてまとめてみました。
- 前半は5つのお悩み別に、その理由と対策を紹介
- 続いて、難しくて挫折しそうなコードを簡単に弾く方法
- 最後には挫折せず楽しめる3つの方法
以上大きく3つに分けて紹介していきますので是非参考にしてみてくださいね!
最速で上達したい方におすすめ!
当サイトを運営しているMUZYXは月額9,800円〜で通い放題、1日2時間までレッスンが受けられるサブスク型の音楽教室を東京で運営しております。
ギターレッスンを受けながら練習場所としても活用することができ、初心者の方でも最速で上達できるようにサポートいたします。
お近くにお住まいの方は是非ご利用していただけたらと思います。
目次
ギターを難しいと思ってしまう5つの理由
まず初めに、ギターを難しいと感じてしまう人や特徴、どんな時に感じてしまうのかの理由をまとめ、それに対しての対策も合わせて紹介していきたいと思います。
- すぐに曲を弾こうとする
- 基礎練習をしていない
- 速くて指が追いつかない
- 練習していると指が痛くなる
- 全然上達している気がしない
これらに当てはまる方は是非チェックしてみてくださいね!
それではいってみましょう。
1、いきなり曲を弾かない!順番通りに練習しよう
ギターを初めてすぐに挫折する人の多くの共通点が「いきなり曲を弾こうとしてしまう」ということです。
「あれ?いけないの?」なんて思うかもしれませんが、ギター上達にはザックリとこのような段階(レベル)があります。
- レベル1:基礎練習
- レベル2:コード練習
- レベル3:簡単な曲(コード弾き)
- レベル4;奏法(アルペジオ・ブリッジミュートなど)
- レベル5:好きな曲
そう、好きな曲を弾くというのは「レベル5」なんですね。ギターを始めていきなりレベル5に挑戦すれば、それは「難しい!」と挫折してしまいそうです。
逆に、レベル1なら誰でも出来るようなものですし、レベル1が出来ればレベル2も出来るようになるので、ちゃんと順を追って練習していけば、挫折するポイントがないのでらくらくと上達することができます。
サッカーで例えるなら、「曲を弾く」というのは「試合に出る」ようなもの。
走り込みをして体力を付けたり、ドリブルやパス・シュートなどの練習をせずにいきなり試合に出ても、体力がなくてバテてしまったり、ボールに当てることも出来ずに「難しい!挫折しそう!」なんて状態になるのは当然ですよね。
なのでまずは順番通りに、レベル1から練習していくようにしていきましょう。
2、指が動かない!基礎練習をしよう
ギターの基礎練習として有名なのがクロマチック(イモムシとも呼ばれる)というものがあります。
やり方は簡単で、
- まずは6弦から「1・2・3・4フレット」と順番に弾きます
- 下に下がって5弦・4弦と同様に弾いていきます
- 1弦まできたら「4・3・2・1フレット」と戻っていきます
- 1周したら、フレットを1つずらして「2・3・4・5フレット」と同じように繰り返します
また、ただ弾くだけでなく注意点があります。
- 押さえる指は決まっている
【1=人差し指・2=中指・3=薬指・4=小指】 - 上下に弾く
【1=ダウン・2=アップ・3=ダウン・4=アップ】
このクロマチックはとっても地味ではありますが、スポーツでいう「筋トレ」なので、続けることで弦を押さえるチカラがついてきたり、薬指・小指など4本全ての指が自在に動くようになるなど、指のチカラ(運指力)が付きます。
独学で始める人の多くはこの基礎練習をせずに曲の練習をしてしまいがちなのですが、基礎練習をしておくとコードもラクに押さえられるようになります。
また、この基礎練習は「弾けるようになったら終わり」ということではなく、スポーツの前の準備体操のように出来るだけ多く、例えば「練習前には必ず20分はやる」と決めると効果がぐんぐんと出てきますので是非取り入れてみてください。
3、フレーズが弾けない!ゆっくり弾いてみよう
どれだけのヘビーメタルの高速ギターソロも、今すぐ誰でも弾ける方法があります。それはめちゃくちゃ速度を落として「ゆ〜〜っくり弾く」ということ。
「当たり前じゃん!」と思うかもしれませんが、初心者の方は特に速く弾こうとしてしまいがちです。
例えば「ベンチプレス100キロを持ち上げたい!」となった時に、いきなり100キロに挑戦してもビクともしませんし、何度やっても出来る気がしなくて挫折しますよね。
なので、まずは1キロから。上がったら2キロ・・・と少しずつ上げていくはずです。
ギターも同じように、BPM100という速度のフレーズを弾きたいのならまずは半分くらいの速度で挑戦。弾けるようになったらちょっと上げる・・・と繰り返していきます。
もしBPM50で弾けたとしたら、BPM55にしてもできそうですよね。このように、この法則を使えば理論上はどこまでも速くすることができます。
こんな風に、ギターを練習していく中で「難しい!」と感じたら、自分が必ず弾けるくらいにまで速度を落として、そこから少しずつ速度を上げていくという習慣を付けると挫折しません。
4、指が痛い!チカラは抜いて脱力で
ギターに限らず、スポーツなどのように体を使うもののほとんどは脱力してチカラを抜くことが肝心です。
めちゃくちゃ速いフレーズだったり、指の移動が激しいフレーズになると、チカラを込めて「ぬわーー!」と気合いで弾いてしまうことってありませんか?
練習後は指や腕が痛くなったり、指先にも感覚が無くなってきたりひどいと腱鞘炎になってしまうこともあります。
しかし、そんな難しいフレーズだからこそチカラを抜かないと弾くことができません。
個人的によくあるのが、深夜に部屋で練習する時に、あまり音を出せないのでやさしく弾いていると「いつもは弾けないフレーズが簡単に弾けた!」なんてことがあったり、
指を怪我している時に練習すると、指に負担をかけないようにチカラを抜いて弾いているのに何故かいつもより弾ける!なんてことがありました。
また、プロの演奏動画などを見てみると一目瞭然ですね。清々しい表情で、軽いタッチで弾いているのが分かります。
難しいフレーズだったり辛くなったりした時には必ず「脱力してどうやったらもっと楽に、疲れずに弾けるか」を考えながらやってみるのがミソです。
5、全然うまくならない!上達には時間がかかる
ギターはやればやるほど確実に上達していきます。ですが、出来るようになるまでには時間がかかります。
練習していて「全然ギターがうまくならないんです!」という人も、実際は確実に上達しているのに、自分自身では「もっと速く上達したい」とせっかちになっているケースも多くあります。
そういった場合には「上達までには時間がかかるから、焦らず地道に練習していこう!」と思えることが大事ですね。
しかし、なかなか成長が目に見えないとやる気も無くなってきます。そういった場合は、「今日はここまで出来るようになる」と目標を掲げてみるのもアリです。
例えば、BPM100の速度で弾くことを目指している場合、まずは半分のBPM50に落として、「今日はBPM60で弾けるようになる!」「明日はBPM70で弾けるようになる!」と、無理なく段階を経て目標設定してみましょう。
すぐにBPM100で弾けなくとも、毎日少しずつでも上達していることが実感できますし、この小さな成功例を積み上げていくことは自身にもつながっていきます。
難しいコードは簡易化しよう!
続いては、ギター練習の中でも「コード」で躓いている人へ、その対策方法を紹介。
中でも押さえるのが難しいとされる「G・F・Bコード」について簡単に押さえる方法を紹介したいと思います。
基本的には、しっかりと基礎練習をしながらゆっくり練習していけば出来るようになりますが、ここでつまらなくなって挫折しては元も子もありませんので、
難しかったらこちらの押さえ方を試してみて、後々弾けるようになればOK!是非取り入れてみてください。
Gコード
Gコードでは5・6弦と1弦を押さえる場所が離れているので難しいと感じる人も多くいます。
Gコードに関しては、2種類の押さえ方があり、上記画像のように、
- 6弦:薬指・5弦:中指・1弦:小指
- 6弦:中指・5弦:人指し指・1弦:小指(薬指でもOK)
と押さえることができます。
基本的には①で押さえるのが一般的ですが、指が短い場合など人によっては②の方が押さえやすいこともあるので、両方試してみて押さえやすい方を選んでみましょう。
Fコード
多くの人が挫折すると言われている「Fコード」ですが、こちらもこのように押さえることで簡単に弾くことができます。
この時に6弦・5弦には×が付いているので、親指を使って5・6弦を触りミュートします。
Fで躓いている方はこちらの押さえ方を代用してみてください。
Bコード
Bコードも難しいコードの一つですね。曲中に咄嗟に押さえるのは難易度が高いです。
本来なら、4・3・2・弦の4フレットを「中指・薬指・小指」で押さえるのですが、難しい場合には薬指を使って全部押さえると簡単になります。
この時に、1弦だけは浮かせるようにして押さえないようにしたいのですが、どうしても当たってしまう場合もあまり気にせずに、「1弦は諦める」という選択をしてもOK。
ギターを続けていればゆくゆくは弾けるようになりますので、Bコードで息詰まってしまいそうな時には代用しましょう。
全部暗記しなくて良い
コードは他にもCDEFGABの7つの音階があり、また、G#(シャープ)やB♭(フラット)など半音違う音階も出てきます。
またコードにはm(マイナー)・7(セブンス)・sus4(サスフォー)などの派生コードも出てくるため、非常に多くの組み合わせがあります。
しかし、これらのコードを全部暗記、弾けるようになる必要はありません。
理由としては、ほとんどの楽譜にはコードの押さえ方まで記載されているからですね。
米津玄師さんのlemonのコードです。Em(イーマイナー)やA#dim(エーシャープディミニッシュ)という難しいコードも出てきますが、ダイヤグラムで分かりやすくどこを押さえればいいかが書かれていますよね。
なので、知らないコードが出てきてもすぐに分かりますし、全部覚えてもなかなか使わないコードは忘れてしまったりするので、まずは難しいことは考えずに、頻繁に出てくる定番のコードだけを覚えるくらいでOKです。
定番コード一覧
挫折しないでより楽しめる3つの方法
最後に、ギターを続ける上で「これがあればもっと楽しくなる!」という方法を3つ紹介していきたいと思います。
ギターを挫折せずに続けていくために一番大切なのは「楽しい!」ということです。楽しいものは毎日触りたくなりますし、ずっと続けていく原動力になりますよね。
是非こちらも参考にしてみてください!
1、アンプを繋ぐ
エレキギターの場合、練習時にもアンプを繋ぐのがオススメです。
アンプに繋げるとスピーカーから電子音を出すことができるので、音が大きくなったり音色を変えたりできる、エレキギターにとってはマストアイテムです。
「アンプがなくても練習できるじゃん!」と、繋ぐのがめんどくさかったり、そもそも持っていない人もいるかもしれませんが、練習中にこそ使いたい理由があります。
まずは「楽しい」ということ。
エレキギターは「クリーンで優しい音」「歪んでいる激しいロックサウンド」などなど音色を変えられるのが醍醐味。アンプに繋ぐと音を出すだけでも楽しくなります。
楽しいというのはとても重要で、それが挫折を回避できたり、難しくてもまた弾きたい!となれるので、上達にもつながっていくんですね。
また、もう一つの理由としては「上手く聞こえる」ということです。
生音で練習していると、細かいミスも目立ってしまったり、強く押さえて強く弾かないと音がしっかりと出なかったりしますが、アンプを通せば「弾けている感」が出るので、難しいフレーズもちょっと簡単になります。
イメージとしては「歌」ですね。そのまま歌うよりも、カラオケで歌う方がエコーもかかるのでちょっと上手く感じて歌うのが楽しくなりますよね。
金額も数千円から売っていますので、エレキギターの方は是非アンプに通して練習するようにしてみてください。
オススメアンプ
アンプ購入を悩んでいる方へ、オススメアンプを3つ紹介します。
※ちなみに「自分で選びたい」という方への注意点は「GAIN(歪み)」が付いているかということ。GAINが付いているとロックサウンドのように音を歪ませることができます。
家庭用のコンパクトなギターアンプ。小さくても本格的な音を出すことができます。音量もかなり大きく出すことができますし、逆に音が気になる方はヘッドフォンに繋ぐこともできるので便利です。
こちらはギター本体に接続してヘッドフォンで練習する用のアンプです。「自宅で絶対に音は出せない!」「外出先でも練習したいんだけどアンプの持ち運びが大変」という方にピッタリです。
こちらはアンプ機能はもちろん、エフェクターが内蔵されているので色んな音色で楽しむことができます。また、メトロノームやリズムビートも入っていますし、好きな曲を入れて同時に演奏することも可能です。
金額は上がりますが、これ一つあればギターの楽しみもグンと上がります。(私自身も使っています!オススメ!)
2、バンドを組む
ギターの楽しみの大きな一つがバンドを組んで、他のパートと合わせて演奏することです。
一人でやるよりも楽しさが違いますし、バンドの練習がある、ライブがあるということはモチベーションにもなります。
ギターは一人でも気軽に始めることができるものではありますが、その反面挫折して辞めてしまうのも簡単です。
ギターを続けるという意味でも、バンドを組むというのはとても大事なことですね。
3、ギター教室に通う
「ギターが難しい!挫折しそう」という悩みを解決する上で最も簡単な方法が「ギター教室に通う!」ということです。
ギター教室に通うことで、こんなメリットがあります。
- 教えてもらえる
教則本などでも学ぶことはできますが、あなただけの癖だったり、目的に合った一番最適な練習法などはそれぞれ違うので、実際に講師から教えてもらうのが一番簡単ですし最短で上達することができます。 - 仲間ができる
相談にのってもらえる講師や、同じように初心者から始めている生徒同士の交流があるのも音楽教室の大きなメリットです。 - ライブができる
音楽教室によっては、生徒同士でバンドを組んでライブをすることができます。イチからメンバーを集める必要もなく気軽にステージで演奏することができます。
一人ではなかなか上手くならないという方は是非お近くのギター教室に通ってみましょう!
【オススメギター教室】シアーミュージック
レッスン時間 | 45分 |
---|---|
月額 | 月2回:11,000円 月3回:14,850円 月4回:16,000円 |
全国に90以上の店舗を持つ人気音楽教室「シアーミュージック」。
音楽大学出身の現役アーティスト講師からマンツーマンでレッスンを受けることができます。
会員数も全国1万人以上。イベントも多くありますので、音楽の楽しみが広がります。
体験レッスンも無料で受けられますので、実際にはどんな人にどのように教えてもらえるのか気軽に体験してみましょう!
公式サイト:https://www.sheer.jp/
まとめ
ギターが難しいという人の特徴と対策、そして挫折しないで楽しく続けられる方法を最後にまとめていきたいと思います。
【ギターが難しいという人の特徴と対策】
- いきなり曲を弾いていませんか?
曲を弾くというのは言うなら「レベル5」。まずはレベル1から段階を踏んで練習していきましょう - 基礎練習してますか?
指の筋トレをして運視力を付けてからコードや曲の練習をすると、驚くほど簡単に弾けるようになります - 速度が速くありませんか?
どんなフレーズでもゆっくりにすれば弾けます!「まずはゆっくり→徐々に速く」を習慣付けましょう - チカラが入りすぎてませんか?
難しかったり速くなるほどチカラは抜いて脱力で!2時間練習しても疲れないように練習しましょう - 1日じゃ上手くなりません!
ギターはやるほど上達しますがすぐには上達しません。焦らず確実に練習していきましょう
【挫折せずに続ける方法】
- アンプを使おう
アンプを使った方が上手く感じますし、音色を変えたり作ったりできるのもギターの楽しみの一つです - バンドを組もう
一人で練習するよりも仲間がいたほうがモチベーションが上がりますし、比べられないくらいの楽しさがあります - ギター教室に通おう
最短で確実に、あなたに合った練習方法をプロギタリストからマンツーマンで教えてもらうことができます
最後に、ギターはとても難しくて何度も挫折しそうになるものではありますが、それ以上に楽しいものでもあります。
難しいフレーズが弾けるようになった喜び、音を作っている時の楽しさ、好きなアーティストの曲を練習している時のワクワク感、始めてライブで演奏した時の感動。
それ以前に、ただギターを触っているだけでも楽しめるものなんですよね。
挫折しそうになった時にはギターを買った時の気持ちを思い出して、是非楽しみながら続けていけたらと思います。