「ベースをはじめたいけど何からすればいいの!?」
バンドの中でもベースは決して前に出る楽器ではありませんが、裏で支える職人の立ち位置で、今多くの人に人気のある楽器です。
私自身もバンドを見たらよくベースに注目してしまいますし、ベースの弾いてみた動画も人気がありますよね。
さて、そんなベースなのですが、「自分もやってみたい!」と思い立った時に一つ困ったことがありました。それは、「何からすればいいのかが分からない・・・」ということ。
まずどんなベースを買えばいいのかも迷いましたし、何を揃えればいいのかも、どう弾けばいいのかも、どんな練習をすればいいのかも分からずにいました。
そして、いきなり好きなアーティストの曲に挑戦しようとした結果、「こんなのムリ!」「自分はベース向いてないのかも!」と危うく挫折しそうになってしまったことを覚えています。
というわけで今回は、以前に「ベースを初めたい!」と思った時の私が、まずやるべきだったと思った事を、大きく4つに分けてこの記事にまとめてみました。
- 必要なもの
ベースを含めてこれから準備をしておくべきものや、合ったほうがいいものを紹介 - 弾き方
自己流で始めてしまうと癖になってしまい後から治すのが大変なので、正しいフォームを解説 - 練習方法
指がより速く自在に動かせるようになる基礎能力の上げ方をまとめています - 初心者オススメ楽曲
ベースを始めて最短2週間ほどで弾ける簡単で楽しい曲をまとめました
ベースは自宅で気軽に出来て何歳まででも続けられるステキな趣味でもあります。
是非この記事を参考に、音楽生活の第一歩を踏み出してみましょう!
最速で上達したい方におすすめ!
当サイトを運営しているMUZYXは月額9,800円〜で通い放題、1日2時間までレッスンが受けられるサブスク型の音楽教室を東京で運営しております。
ベースレッスンを受けながら練習場所としても活用することができ、初心者の方でも最速で上達できるようにサポートいたします。
お近くにお住まいの方は是非ご利用していただけたらと思います。
目次
ベースを始める前に必要なもの
それでは早速ベースの練習を始めていきたいのですが、その前にいくつか準備するものを紹介していきます。
その他にもあると便利だったり上達を助けるものも紹介していますので、まだ準備が出来ていない人はもちろん、既に用意がある人も抜けている物がないかおさらいしていきましょう。
ベースを買おう
まずはベースがないと練習も始められません。すでに持っている人はいいですが、これから購入しようとしている方は初心者にオススメのベースを紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
ベースの種類
ベースと一言で言っても色んな種類がありますが、その中でも「ジャズベース」と「プレシジョンベース」がとても一般的なので、初めてのベースはこの2つから選ぶのがオススメです。
まず「ジャズベース」。現在最も多くの個体数が存在していると言っても過言ではない定番ベースで、初心者の方にはオススメです。
ベースのボディ表面(弦の下)には黒い棒のようなものがありますが、こちらは弦が振動する音を拾うマイクの機能を持つ「ピックアップ」と言います。
ジャズベースの場合は、このピックアップが「かたい雰囲気の音が出るもの」と「柔らかい雰囲気の音が出るもの」の2つ付いていて、この2つのピックアップからそれぞれどれだけ音を拾うかを調整することができるので、色んな音作りをすることが出来ます。
そのため、プロのベーシストの人でも必ず一本は持っているオールマイティなベースと言えるため、1本目に買うものとしてもおすすめですね。
大きさは少し大きめで、女性や子供が抱えると少し大きく感じるかもしれませんが、ネックが割と細めのモデルが多いので弾いてみると割と弾きやすいのではないかなと思います。
また、もう一つの【プレシジョンベース】ですが、こちらは「世界で初めて生まれたエレキベース」と言われている、全てのベースの元となったベースです。
ジャズベースのピックアップが2本別々についているのに対し、プレシジョンベースのピックアップは2つのものが1つにまとまってボディの真ん中についているという感じになっているので、初心者の方でも単純明快でわかりやすいという点ではいいかもしれません。
ボディの形状はジャズベースに比べると少し小ぶりで女性や体の小さい人でも扱いやすいとは思いますが、ボディが小さくなった分楽器の形をカバーするためかネックは太めのものが多いような感じがしますので、そこは購入の際に実際に触ってみて確認したほうがいいですね。
出音の印象はジャズベよりも骨太でパワフルな感じで、ピック弾きなどではいいロックサウンドを奏でてくれます。
まとまると、
- 無難に行くなら→ジャズベース
- ロック系が好きなら→プレシジョンベース
値段の目安と相場
ベースを買う上で気になるのが「いくらくらいのを買えばいいのか」だと思いますので、値段の目安を紹介していきます。
- 1〜3万円
練習する際には全く問題ありませんが、高額なものと比べると軽い音になりがちではあります。
初心者の方でとりあえず初めは安いものでいいやという方はこれくらいの予算を選びましょう。 - 3〜8万円
この辺りのベースを選んでおけばライブでも問題なく使えますし、何十年も使い続けることもできます。 - 10万円以上
高額にはなりますが、しっかりとメンテナンスしていれば一生使い続けられます。ズッシリと重たい音が出て気持ちいいですし、ライブやレコーディングではもちろん、持っているだけで周りから「おっ」と思わせられることができるでしょう。
好きなベースを選ぼう!
結論を言うと、あなたが好きなベースを選ぶのが一番いいです。
なぜなら、「途中で挫折して辞めてしまうことが一番もったいないから」ですね。たとえ1万円の安いベースでもすぐに辞めて部屋のインテリアになっていたらもったいないですし、10万円以上したとしてもそのベースに愛着があれば毎日弾いていても飽きないし、一生の趣味になったとしたら安いものです。
音だったりデザインだったり、好きなアーティストと同じベースにしたりなど、あなたが好きなものを選べばモチベーションも上がりますし、毎日触りたくなるため練習量も増えるので金額以上の価値が出てくるでしょう。
その他用意するもの
ベース1本あれば基本どこでも自由に楽しむことが出来ますが、よりベースを上達させていくために必要なものも紹介していきます。
こちらも一つずつチェックしていきましょう。
出典:Amazon
【アンプ(PG-10)・KORG製チューナー(GA-2)・シールドケーブル・ギタースタンド・ストラップ・ピック2枚・ピックケース・クロス・弦1セット・ヘッドフォン・教則本・教則DVD】
アンプ
エレキベースはアンプに繋ぐことで大きな音を出すことができます。
アンプを使うことで練習が楽しくなるだけでなく、細かい音まで聞き取れるのでより上達します。またアンプに繋がないとベースはかなり音が小さいので、是非アンプも一緒に用意しましょう。
小さな物だと数千円で購入できます。自宅練習用なので安いもので構いません。
また、集合住宅など「家で大きな音を出せない!」という場合には、ヘッドホンを指して練習することができるので安心です。
逆に「自宅ではヘッドホン以外では使わない!」という場合には、場所も取らずに安価なヘッドホン専用アンプもおすすめです。
また、アンプとベースを繋ぐケーブル(シールドと言います)も用意しておきます。
シールドでも音が変わり、高いものだと1万円以上もするのですが、シールドは消耗品で壊れやすいので初めは安いものを選びましょう。
チューナー
GuitarTuna: ギターチューナー
Yousician Ltd無料posted withアプリーチ
ベースの弦は上についているネジ(ペグといいます)を回すことで弦を張ったり緩めたりすることができ、それにより音も変わります。
何かの拍子にペグに触れてしまうとチューニングが狂ってしまい、例えばドの音を鳴らしても違う音がなってしまうことがあります。
そのため、弦の音を合わせるチューナーを用意する必要があります。
チューナーは楽器屋にて数千円で売っていますが安いもので構いません。
また、今では上記のようなチューニングアプリも無料ですし便利なので、初めはこちらでもかまいません。
メトロノーム
Smart Metronome & Tuner
Tomohiro Ihara無料posted withアプリーチ
ベースの練習にとても必要なのが「リズム感」です。
そのリズム感を鍛えるために必要なのが、一定の感覚でリズムを刻んでくれる「メトロノーム」です。(日々の練習にも使います)
楽器屋などで1,000円程度で売られていますが、無料アプリもありこちらでも十分なので、インストールしておきましょう。
簡易的なもので良ければ、Googleで「メトロノーム」と検索しても出てきて便利です。
練習を始める前の準備
道具も揃っていよいよ練習!といきたいところですが、その前にこの3つのことをおさらいしていきましょう。
- 弾き方を選ぶ
- 楽譜の読み方
- 弦の弾き方
一つずつチェックしていきましょう。
弾き方を選ぼう
ベースには弾き方が大きく3種類あります。
- ピック奏法:ピックを使って弾く
- フィンガー奏法:指を使って弾く
- スラップ奏法:指で弦を叩いたり引っ張って弾く
スラップ奏法(チョッパーとも言われます)は中級以上の奏法ですので、初めはピック奏法かフィンガー奏法から選びましょう。
ピック奏法 | エッジの効いた角のある音 (ロック・パンク・メタルなど) |
---|---|
フィンガー奏法 | 柔らかく表現力豊かな音 (ポップスからジャズまで) |
それぞれの奏法によって音の印象が変わります。
まずピックのように硬いもので弦を弾くと「ボーン」と角が立った音がなるので、速くて激しい曲にはよく合います。
一方指で弾くことで柔らかい音を出すことができ、強弱を付けられて表現力豊かな音色を奏でることができます。最近の楽曲には指弾きベーシストが多いですね。また、ピックがなくてもどこでもベースを弾くことができるメリットもあります。
どちらが良いかはあなたのやりたい曲によるので、あなたの好きなアーティストの合わせてみるものアリですね。
ちなみにスラップ奏法もいずれやっていきたいのであればフィンガー奏法の方が相性が良いので、どうしても決められない場合にはどのジャンルでも対応できる「フィンガー奏法」を選びましょう。
楽譜の読み方
ベースの練習には楽譜を使いますので、練習前に読み方を覚えておきましょう。
ちなみに楽譜と聞くと難しそうですが、ベースにはTAB譜(タブフ)という簡易的な楽譜がありますので、このTAB譜だけを読めればOKです。
ベースのTAB譜は4本の横線が引いてありますが、これはベースの弦と連動しています。一番上の線が1弦となり、続いて2弦、3弦、一番下の線は4弦を表しています。
(ベース側でいうと、一番細い弦が1弦、一番太い弦が4弦です)
続いて、TAB譜には数字が書かれていますが、これはフレットの番号を表しています。フレットとは押さえる部分のことですね。
ベースの画像を見てみましょう。ネックに埋め込まれている金属の棒がフレットで、一番頭の方から1フレット・2フレットと数えていきます。
上のTAB譜の一番初めには「一番下の線に8」と書かれているので、これは「4弦の8フレットを押さえて弾く」という意味になります。
ちなみに「0」と書かれている場合もあるのですがこちらは開放弦と呼ばれ、フレットを何も押さえないで弾きます。4弦の0フレットなら、何も押さえずにそのまま4弦を弾きましょう。
弾き方
続いてベースの弾き方を予習していきたいと思います。
ピック奏法とフィンガー奏法それぞれを紹介しますので、あなたがやりたい奏法を参考にしてみてください。
ピック奏法の場合
1、ピックを用意
まずはピックを用意しましょう。楽器屋やネットで1枚100円程度で売られています。
ピックには大きく3種類の形があります。
ちなみにティアドロップ型は細かい動きが出せるのでギターに使うことが多いです。ベースの場合にはしっかりとした音を出していきたいので、三角かおにぎり型を選びましょう。(個人的にはおにぎり型が好きです。)
2、ピックの握り方
次にピックの握り方です。人差し指と親指を十字にして持ちます。
チカラを入れすぎず、ですが弾いてもズレないくらいのチカラ加減で持ちましょう。
3、弾く位置
画像の通り、ベースは弾く位置によって音が変わります。いずれは曲やニュアンスによって変えられるようになりたいですが、初めは画像左側の部分を狙って弾いていきましょう。
4、弾く角度
弾く時に、ピックは弦と並行にして当たるように弾きます。ピックが傾いた状態で弾くと引っ掻くような音が混ざってしまい、あまり良い音にはなりません。
オルタネイトピッキング
腕を上から下に振り下ろしながら弾くのを「ダウンピッキング」、下がった手を上に振り上げながら弾くのを「アップピッキング」と言います。
そして、ダウン・アップ・ダウン・アップと繰り返し弾くのを「オルタネイトピッキング」と言います。
基本的にはダウンピッキングで弾けるのですが、速い曲だと間に合わなくなりますし腕も疲れてしまうので、練習の際にはオルタネイトピッキングで練習していきましょう。
フィンガー奏法の場合
続いてフィンガー奏法の弾き方です。
フィンガー奏法には人差し指と中指の2本を使った「ツーフィンガー奏法」と、薬指も含めた「スリーフィンガー奏法」がありますが、こちらでは簡単で初歩でもあるツーフィンガー奏法を紹介していきます。
慣れてきたら使う指を増やしてスリーフィンガー奏法にも挑戦していきましょう。
また、注意点として爪は邪魔になってしまうので短く切るようにしましょう。
1、親指はピックアップの上で固定
指弾きの場合、基本的には親指をピックアップの上に乗せてしっかりと固定しておきます。
(3弦を弾く時には4弦、2弦を弾く時には3弦のように、弾く弦の上の弦に乗せて固定してもOKですが、初めはピックアップに乗せて練習しましょう。)
2、指は外側に向ける
どの指で弾いても同じ音量の音を出したいのですが、人差し指と中指の長さは違いますよね。その状態で弾いてしまうと音がバラバラになってしまいます。
なので、指を外向きにすることで指先を揃えるようにしましょう。
3、指を交互に弾く
まずは人差し指・中指の順番に、交互で弾きます。指は力を抜いて、指先だけでなく指の根本から弾きます。イメージで言うと、2本の指をテーブルの上に置いて、人の足に見立てて歩くようなイメージです。
注意点としては指先だけで弾いたり、指をピンと伸ばした状態にはしないように!あとは指が疲れないよう脱力しながら弾きましょう。
4、上の指に当てる
1・2・3弦を弾く場合には、弾いた後に上の弦に指を当てて止めます。
ちなみに弦を弾く時には、指を振りかぶってバシバシ当てたり、弦を引っ張ったりせずに、上側に向かって弦を押すイメージです。
ベース初心者の練習方法
さて、準備が出来て弾き方も分かったら早速曲を弾きたい!となりそうですが、いきなり曲を弾くというのはかなり難しいです。
スポーツで言えば練習をせずいきなり試合に出るようなイメージですね。まず弾けずに挫折してしまいますし、肉体的にも精神的にも怪我をしてしまう恐れがあります。
そのため、まずはベースの基礎練習からしていきましょう。基礎をしておくことで音をしっかりと出せるようになり、リズムにしっかりと乗れる状態にしておいたほうが、楽曲練習に入った時にも楽になります。
初心者がしておきたいオススメ練習法を3つ紹介しますので、是非ベースを持って実際に練習していきましょう。
レベル1、クロマチック
まずはベースの基礎練習である「クロマチック」から練習していきましょう。
クロマチックとは言わば指の運動です。ベースを初めたばかりの時にはなかなか指が思い通りに動かないと思いますが、クロマチックを続けることにより、早く正確に動かせるようになってきます。
まずはベースを用意して、早速やってみましょう!
-
STEP.14弦の1フレットから順番に1・2・3・4と弾く。
-
STEP.23弦に移り、同じように1・2・3・4と弾く。(これを1弦まで)
-
STEP.31弦まできたら次は4・3・2・1と戻るように逆に弾く。
-
STEP.42弦に移り、4・3・2・1と弾く(これを4弦まで)
ここまで弾けたら次はスタートのフレットを一つずらし、4弦の2フレットから順番に2・3・4・5と弾いていく〜を繰り返します。
スタートのフレットが10フレットまで来たら終了。ここまでが1周です。
ポイント
- 押さえる指は決まっています。
1=人差し指・2=中指・3=薬指・4=小指 - 弾く右手にもルールがあります。
ピックの場合:ダウン・アップ・ダウン・アップと順番に弾く
指弾きの場合:2本の指を交互に弾く - 音を途切れさせない
押さえる指が変わる時に音が途切れず繋がるように意識して弾きましょう
そして最大のポイントは、ゆ〜〜っくりでもいいので、確実にしっかりと弾くこと。地味なので速く弾こうとしてしまいがちですが、その分雑になっていき、癖になってしまいます。
ゆっくりでいいので一回も弾き間違えることなく、毎回キレイな音が出るように練習していきましょう。
クロマチックをするとこういったチカラが付きます。
- 弦を押さえる指のチカラがつく
全ての指を使ってしっかりと音が出せるようになります。 - 指が動くようになる
初めは動きづらい左手の小指や薬指も、毎日やることで自在に動かせるようになります。 - 指が開くようになる
指の関節が広がってくると難しい曲も楽に弾くことが出来るようになります
とっても地味な練習ですが、この練習は初めだけではなくプロのベーシストも未だに毎日やっているようなものです。いわゆるベースをする上での柔軟体操というイメージですので、まず初めにやるのはもちろん、毎日弾くとドンドン効果が出てきます。
レベル2、ルート弾き
コードのルート音だけを弾く「ルート弾き」。とても簡単ですが、様々な楽曲でも頻繁に出てくるベース練習の基礎です。
こちらが弾けるようになれば、簡単な曲ならすぐに弾けるようになるでしょう。
まずは楽譜を見ながら一緒に弾いていきましょう。
ポイントとしては、音が途切れないように弾くことですね。押さえる所が変わる時にスムーズに移行できるようにしていきます。
そのためには、始めはゆっくりな速度で行いましょう。ゆっくりでもノーミスで弾けるようになったら、次はちょっと速度を上げて・・・と、このようにするととても丁寧な練習が出来ます。
レベル3、リズムトレーニング
覚えたフレーズを弾けるようになるのももちろん大切ですが、ベースはただ弾くだけでなく「リズムがズレずに弾けたか」も同じくらい重要になってきます。
ベース始めたての頃はプロのベーシストを見て「この難しいフレーズを弾けてすごい!」なんて思ったりしますが、ベースを続けていくと、簡単なフレーズでも「狂わずしっかりリズムに乗せられててすごい!」の方が上回ってくるほど重要ですし、同じフレーズでも大きく差が出てくる要素の一つでもあります。
というわけで、続いては楽しく出来るリズムトレーニングを紹介していきます。
まずはこのフレーズを軽く練習しましょう。ある程度弾けたらリズムトレーニングに入ります
まずはメトロノームを80に合わせて音を出します。
TAB譜には赤丸が付いているところがありますが、こちらにメトロノームの音を合うようにして弾いていきます。
(速い場合はメトロノームの速度を落としてみてください。)
裏に合わせる練習
上記のものが弾けたら、次にはリズムの裏で合わせる練習をしていきます。
先程は、1・3・5・7の【奇数の拍】にメトロノームを合わせましたが、続いては2・4・6・8の【偶数の箔】に合わせて弾いていきます。
リズムの表だけでなく裏もしっかりと体で体感できるようになることで、よりリズム感が増しますしベースにもグルーブが生まれ、またリズムもずれにくくなります。
応用編としてその他にも、メトロノームを半分の40にして【1・5】で合わせてみると、空白が多くなるので体内リズムを鍛えられますし、【2・6】【3・7】【4・8】のパターンでも練習するとリズム感がより付いていきます。
おすすめ練習曲
ある程度弾けるようになってきたらいよいよ曲に合わせていきましょう。やっぱり曲の練習の方が純粋にモチベーションも上がって楽しいです。
いきなり好きな曲を練習するのもいいのですが、難しい曲だと複数のテクニックが出てきたりフレットの移動が激しいので挫折してしまう恐れがあります。
そのため、初心者の頃に練習する曲として選びたいポイントが2つあります。
- 簡単な曲を選ぶ
- ゆっくりな曲を選ぶ
ただ、「簡単でゆっくりな曲ってどれ?!」という疑問もあると思います。
そこでとても便利なのが「YouTube」ですね。
YouTubeで「ベース 初心者 曲」や「ベース 簡単曲」で検索してみると楽譜付きでたくさん出てきます。
さらに、難しい曲でも初心者用に簡単アレンジしているバージョンもありますし、さらにさらに、YouTubeは動画の再生速度を遅くすることができるので、速い曲でもゆっくりテンポで練習することができます。
今回はそんな中でも分かりやすくてすぐに出来そうな曲を3つまとめてみましたので紹介していきます。
気になる曲があれば是非練習してみてください!
マリーゴールド(あいみょん)
あいみょんのマリーゴールドのベースフレーズを簡単にしたバージョンです。
難しいテクニックも出てきませんし、比較的簡単に弾けるので初めに弾く1曲としてはオススメです。
Wherever You Are(ONE OK ROCK)
若い世代から絶大な人気を持つロックバンド「ONE OK ROCK」の有名曲です。
その中でもこの曲はバラードですのでテンポが遅く、また1番まではボーカル、ギター、ドラムしかいないため2番からの演奏になるというのも難易度が低い要因の一つです。
弾き方はルート弾き+1オクターブ上にがっていくベースではよくある弾き方のみで、あとはキメの部分などで少しリズムに変化がでるくらいなの非常に簡単です。
基礎練習をある程度やっていれば問題なく完コピできるレベルとなっていますので、挑戦する方は是非完コピ目指して頑張ってみてください。
小さな恋の歌(MONGOL800)
言わずと知れた沖縄出身の人気ロックバンドの代表曲であり、文化祭などでもいまだに高い人気を誇るのがこの曲です。
本人がベースボーカルですのでベースラインも非常にシンプルなルート弾きとなっています。
曲のスピードは早いですが、力を抜いて練習していけばついていくことができるようになるのではないでしょうか。
また、どうしても間に合わないなという人はピックを使った弾き方も試してみるといいかもしれません。
まとめ
ベースを始める上で、準備するもの・弾き方・練習方法を紹介してきました。
最後には、ベースを練習していく上で大事なことを5つだけまとめていきます。
アンプを使おう!
ベースはそのまま弾くと音が小さく、細かいニュアンスが拾えません。
しっかりとアンプを通してヘッドホンをしながら練習すると、音が正確に分かるので「もっとこうやって弾いた方がいいな」と細かく察知できますし、ちょっとしたノイズが入ったりしてしまった時などには「ここは気をつけよう」と注意することができます。
また、ベースの一番の魅力は重低音です。アンプを通すことで心地よく楽しく練習ができますし、ベースをもっと好きになれます。
リズム感を付けよう!
何度かお伝えしてきましたが、ベースは「フレーズを弾く」だけでなく「リズムよく弾く」ことがとっても大事です。
リズム感を付けるためのポイントとしては「リズムの裏」を理解して体に覚えさせることです。
記事中のリズムトレーニングも参考にしながら、普段何気なく曲を聞く時などにも裏の箔に注目しながら意識して練習していきましょう。
音を途切れさせないように!
ベースはバンドの中の重低音を担っています。特にライブで聞くと分かりますが、ドラムの次にベースの音というのは重要で、音が途切れるとかなり目立ってしまいます。
特にフレット移動をする時に音が途切れてしまわないように、スムーズに移動できるよう初めはゆっくりのテンポでしっかりと練習していきましょう。
速いと遅いの両方練習!
基礎練習ではメトロノームの速度を変えて練習してみましょう。
ドンドンと速くしていくのはもちろんですが、遅い速度だとリズムをとるのが難しくなるので、両方ともバランスよく行いましょう。
疲れたら脱力!
ベースに限らず、どの楽器もスポーツなどもそうですが、体を使うものは力を入れずに脱力しながら行うのがミソです。
ずっと練習をしていると腕がパンパンになったり、疲れてしまって手が動かなくなることもあるかもしれませんが、そんな時には「もっと筋力を付けなきゃ」と思わずに、どうやったら疲れずに弾き続けられるか力を抜いて楽に弾けるよう意識してみてください。
以上を踏まえて、是非楽しみながら練習していってくださいね!!