いざギターを始めようと思った時にまず初めにやらなければいけないことは「ギターを手に入れる」こと。
でも一言でギターといっても様々なメーカーからいろいろな価格帯のギターが発売されており、何を買ったらいいかわからないというのが正直なところ。
わかる人と一緒に行ければいいですが、なかなかそう都合よく周りにそういう人がいるとは限りませんよね。
そこで今回は、ギター購入の際に失敗しないため各価格帯ごとに分けた代表的なギターメーカーについて紹介してみたいと思います。
「まずは安いものから…」「値段よりもギター購入を失敗したくない!」などそれぞれのスタンスに合わせて参考にしていただければと思います!
目次
【1万円〜3万円】安く済ませたい!
これからギターを始める方で「あまり高いものを買ってもすぐ飽きたらどうしよう」「とりあえず安くギターを手に入れたい」という方は、まずは1万円くらいのギターから始める人も多いですね。
また趣味にあまりお金を使えないという学生の方にもおすすめです。
Bacchus(バッカス)
高い品質とコストパフォーマンスが売りのメーカー。
ビギナーからベテランまで幅広く愛されているギターです。
定番のストラトキャスタータイプのギターのほか、テレキャスタータイプ、ジャズマスタータイプなど、様々な形のギターのラインナップがあります。
また作りもさることながらカラーバリエーションも多いこと、形状も様々なものがある点、国内製なので作りがしっかりしている、修理の際にも余計なパーツ取り寄せ費などが発生しないことなどからも、初心者の方に優しいメーカーと言えます。
YAMAHA PACIFICA(ヤマハ パシフィカ)
老舗楽器メーカーであるヤマハから発売されているこのギターは、馴染みやすいストラトタイプの形でカラーバリエーションも非常に豊富です。
長年のギターの歴史から多くのギタリスト達が慣れ親しんできたであろうボディシェイプやデザインを採用しているため、初心者の方の手にもすぐに馴染んでくれるでしょう。
またヤマハ製品全般で言えることですが、商品自体の品質がとても高く、海外の著名なアーティストや近年ではギター系Youtuberの間でも非常に高く評価されています。
このギターは様々な価格帯の設定があり、それを少しずつ上げていくことで自分のスタンスにあったモデルと出会える確率が上がっていくというのも一つの特徴ではないかなと思います。
FERNANDES(フェルナンデス)
低価格・高品質がモットーのメーカーで、派手な外装や高級感というよりも実用性に特化したイメージのあるメーカー。
比較的パワーのあるモデルが多く、ハードロックやヘビーメタルのような深く歪んだ音が好きな人には是非試してほしいギターです。
またこのメーカーは著名なアーティストのモデル(シグネチャーモデル)も多くあり、代表的なものだと、hide(XJAPAN)のモッキンバード、布袋寅泰さんのテレキャスターが有名です。
憧れのアーティストさんものモデルがあるか一度探してみるのも面白いかもしれませんね。
そしてこのメーカーでもう一つ有名なギターといえば、「ZO-3(ぞうさん)」というアンプ内臓型ギター。
電池で動くため屋外や旅行先でも弾けるということや、他のギターにはないカワイイフォルムから様々な人に愛されています。
Ibanez(アイバニーズ)
バカテク系、速弾き好きなギタリストから絶大な人気を誇るのがこのメーカー。
スタイリッシュな見た目と高い操作性から多くの技巧派ギタリスト達がこぞってこのギターを使っています。
世界的なアーティストであるポール・ギルバート(MR,BIG)、スティーブ・ヴァイなどもこのメーカーの愛用者であり、そこからもギターとしての完成度が高いことがわかりますね。
ハードロックやヘビーメタルと非常に相性のいい音で、そのようなジャンルが好きな人にはオススメのギターです。
【3万円〜5万円】初心者はここから
あまり変なものを買いたくない、少し多めにお金を出せるよという方にはこちらの価格帯。
細かい音にこだわらなければ長く使えますし、使いやすいものばかりなので「初心者のはじめの1本」にはオススメです。
Epiphone(エピフォン)
代表的なギターの形として、「ストラトタイプ」と双極にあるのが「レスポールタイプ」。
世界的なギターブランドである「Gibson」の廉価版に当たるこのメーカーは、レスポールタイプのギターを初心者でも手に入れやすい価格で販売しています。
廉価版ということで、品質に不安があるというベテランギタリストも少なくありませんでしたが、最近では技術の進歩により以前と比べると比較にならないほどギター自体の品質が上がってきています。
また、レスポールだけではなく「ハコモノ」と言われる、ギター本体の中をくり抜いたタイプのギターもたくさん販売されています。
こちらのタイプのギターを使っていることで有名なのは、何と言っても「ジョン・レノン(ビートルズ)」。
他にも世界的バンドのオアシスのメンバーで有名な「ノエル・ギャラガー」なども、このエピフォンブランドを使用していることから、世界的にもたくさんの人に愛されているギターだと言えます。
Squier(スクワイヤー)
世界的ギターメーカー「Fender(フェンダー)」の廉価版としてたくさんの初心者ギタリスト達を支えてきたメーカーです。
ストラトキャスター/テレキャスター/ジャズマスター/ジャガー/ムスタングといったフェンダーブランドを代表する様々なモデルのギターが発売されているので、かなりの個体数の中から自分の好きなギターを探すことができます。
またSquierは価格的にも非常に良心的で、最上位機種に当たる「Classic Vibe(クラシックヴァイブシリーズ)」でも5万円程度となっており、品質もなかなかのクオリティなのでお財布に優しいギターと言えるのではないでしょうか。
日本でいうと、LUNA SEAのギタリストの「INORAN」や、女性ギタリスト田1から絶大な人気のあるシンガーソングライターの「YUI」もこのメーカーのギターを使っています。
【5万円〜10万円】一生使い続けられる!
値段的には少し上がってきますが、このクラスのギターを買っておけば、趣味でギターを続けていく分には一生困らないでしょう。
また、値段が上がる分選べるギターも増えますので、自分の理想のギターに出会える確率も上がってくるでしょう。
Fender JAPAN(フェンダー ジャパン)
世界一有名なギターメーカーである「Fender」の日本製バージョンのギター。
このメーカーは一度は目にしたり耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
製造業が強い日本国内工場で作られているため、品質が非常によい上に関税などがかからない影響で比較的安価に手に入れることができます。
また、日本製ということでそれぞれのギターの個体差が小さく、とりあえずこのギターを買っておけばあまりにもハズレの個体には当たりにくいという点で初心者の方には安心感があるかなと思います。
この価格帯での購入を考えている方は、楽器屋さんで絶対に一度試してみる価値のあるギターです。
FUJIGEN(フジゲン)
こちらも国産を代表するギターメーカーで、高品質なギターを作るということにこだわってきたメーカーです。
楽器の作り、音、使いやすさなど色々な角度から見ても素晴らしく、中には「海外製の20〜30万クラスのギターと遜色ないね」というベテランギタリストの方もいるほどです。
職人気質が強く、一般的なストラトタイプやレスポールタイプはもちろん、メーカ独自の仕様にこだわったものもたくさん発売されています。
最初の一本にももちろんいいですが、だんだんとギター欲が出てきたときに、自分の理想とするギターを探す際にもぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
Paul Reed Smith SE(ポールリードスミス SE)
ギターメーカの中でもとりわけ美しい外見を持つことで人気なのがPaul Reed Smithというメーカーです。
美しい木目を持つボディトップや、ポジションマークに鳥をモチーフにした模様が採用されていたり(バードインレイ)、他のギターとは一線を画す見た目を持っています。
しかしPaul Reed Smithのギターというのは高いことでも有名なギターで、スタンダードなものでも、最低40万円ほどは必要となってくる超高級ギターです。
そんなPaul Reed Smithが、見た目の美しさや特徴はなるべく崩さずなるべく多くの人に触れてもらいたいということで発売されたのがこのPaul Reed Smith SEシリーズです。
美しいカラーリングと本家でも採用されるバードインレイが施されていることなど、Paul Reed Smithならではの他のギターとは一味違う雰囲気を存分に味わえるギターです。
【10万円〜】これを持ってれば目立つ!上級メーカー
10万円を超えてくると音もデザインも本格的になってきます。
初めて買うには10万以上のギターを買うというのは相当勇気の要ることだと思いますが、ギターという楽器は年をとっても引き続けることができるので、本気でギターをやっていきたい方は思い切って挑戦してみましょう。
Gibson SG Standard(ギブソン SGスタンダード)
フェンダーと並ぶ世界一有名なギターメーカーであるGibson。
レルポールと呼ばれるモデルはスタンダードなものでも20万円ほどするギタリスト憧れのギターですが、SGと呼ばれるモデルはレスポールに比べるとそれほど高くなく、頑張れば手の届く価格設定となっているものが多いようです。
形も特徴的で、その独特な見た目を好むギタリストも非常に多いです。
また、SGというのは「Solid Guitar(ソリッドギター)」の頭文字をとったもので、非常に軽いのが特徴です。
そのため長時間ギターを担いていても他のギターと比べると体への負担は少なくなるでしょう。
音はロック系の音楽と非常に相性が良く、有名なところでいうとアンガス・ヤング(AC/DC)、Nakajin(SEKAI NO OWARI)などがこぞって愛用しています。
SCHECTER(シェクター)
有名ギターメーカー「ESP」の傘下にあたるこのメーカーのギターは、高いパワーを持ちながらも色々なジャンルで万能に使っていけるギターです。
見た目も非常にソリッドな印象で、モダンな雰囲気を醸し出し特に学生や比較的若い男性から人気が高いメーカです。
また、ギターというのは22フレット(ギター指板上に縦に入っている鉄の棒のこと)が一般的ですが、SCHECTARのギターは24フレットのものが多く、テクニカル系のギタリスト達からも大きな人気があります。
Gretsch Electromatic(グレッチ エレクトロマチック)15万弱
2012年にAKB48さんがリリースした「GIVE ME FIVE!」という曲で、当時センターだった「前田敦子さん」がこのモデルのギターを弾いていたことで日本では一気に認知度が上がりました。
このメーカーのギターの特徴は、なんといっても「見た目がかっこいい」こと!「音なんかよりも見た目だぜ!」という方には是非オススメのメーカーです。(もちろん音もいいですが)
上位機種である「ホワイトファルコン」というギターは「世界一美しいギター」として知られており、廉価版であるこの機種も全く同じとはいかないまでも、その他のギターとは違うレトロかつゴージャスな見た目に一目惚れをする人も少なくないでしょう。
本来はロックンロールやロカビリーといったジャンルに特化した音色のギターですが、ギターボーカルなどを目指す初心者の方は、このギターを持ってステージに立てば注目を浴びること間違いなしです!
初めはどんなギターメーカーを選べばいいの?
ここまで有名ギターメーカーを紹介してきましたが、気になるものはありましたか?
「まだどれにしようか決まらない」
という方へ、続いては初心者の方のギターメーカーの選び方のポイントを紹介していきたいと思いますので、こちらも参考にしてみてください。
みんなが選んでいる理由
ギターを選ぶ理由は人それぞれですが、初心者の方はこういった理由でギターを選ぶことが多いようです。
- 形が気に入った
- 自分の手にフィットした
- 好きなアーティストが使っている
ギターの一番の違いと言えば「音」ですが、初心者の場合には細かい音の違いまではわかりませんよね。
なので初めは、見た目や弾き心地など「感覚」で選んでみるのも有りだと思います。
もちろん、この記事で紹介してきたメーカーは人気のあるものばかりなので、その中で選べば間違いはありません。
高いのと安いのはどっち?
初めは安いギターから選ぶべきなのか、それともやはり高くても良いギターを選ぶべきなのかも悩みますよね。
それぞれメリット・デメリットがあるので、見ていきたいと思います。
まずギターメーカーは「高いほうが良い」のは当たり前で、値段が上がるほど音も作りも良くなっていきます。
また、なんでもそうですが高いものを買った方がやる気も出ますよね。
安いギターほど辞めやすくなってしまいがちですが、例えば「5万円もしたギターを買ったんだから」と、それがモチベーションにもなります。
なので、音にこだわりたい人はもちろん、「挫折しやすいタイプだけどギターは本気で続けたい!」という人は少し高めでも本当に気に入ったメーカーを選んでみましょう。
ただし、まだ初心者の頃はギターの音の違いもそこまで分からないと思います。
ギターの音質が重要になってくるのは「ライブで発表する時」と「レコーディング」の2つで、普段練習するくらいなら高くても安くてもあまり変わりません。
また、ギターを長く続けていくときっと色んなギターが欲しくなってくると思うので、買い換える前提or練習用として初めの1本目は安めを選ぶのも良いでしょう。(私も1本を一生使おうと思ってましたが気づいたら5本以上あります・・・。)
初めはレンタルもオススメ!
ギターは1万円以上の高いお買い物なので、
- それでも何を選べばいいか決まらない!
- 買ってから後悔したくない!
- 挫折したらどうしよう!
そんな風に悩んでしまう人は、まずは「ギターレンタル」を試してみるというのもオススメです。
ギターレンタルは1ヶ月から好きな期間、好きなギターを選んで借りることができるので、買う前に試してみることができます。
数ヶ月使ってみて気に入れば同じ物を買えばいいですし、「違うのも弾いてみたい」「もうギター飽きた」となれば返却すればOKなので失敗がありません。
ギターレンタルのオススメはスターペグミュージック。他よりも選べるギターの数が多く、料金も月1,149円〜と格安で人気のギターレンタルサービスです。
こちらでも紹介したFENDER JAPANの約8万円ほどのギターは月5,100円〜でレンタル可能↓
Epiphoneのレスポールは月1,430円〜でレンタルできるのでかなりお手軽です↓↓
アンプや替えの弦なども全部オプションで付けられるので、自分で何かを準備する必要もありません。
申し込みはネットから。数日後ギターが自宅に届くので自由に弾いて、期限になったら返送するだけで簡単です。
まだ買うのが不安な方は是非利用してみてください!
まとめ
今回は各価格帯の代表的なギターメーカーを紹介してみました。
それぞれギターを始める動機やスタンスは違うと思いますので、自分にあったギターに出会えるように根気よく探してみてほしいです。
見た目、音、重さ、値段など決めるための要素はたくさんありますが、自分がちゃんとかっこいいと思えるギターであれば、練習にも身が入ります。
また、基本的にはギターは使ってみないと分からないところが大きいので、不安な方はまずは買う前にレンタルしてみるのも一つの手です。
是非これからのギターライフを共に歩く相棒を見つけてみてくださいね!