「ギターで弾き語りをしたい!」
ギターを始める人の中でも人気があるのが「弾き語り」ですよね。
アーティストがギターを弾きながら歌っている姿をみて「かっこいい!」「自分もやってみたい!」と憧れますし、またギター1本あればどこでも歌えるようになるので、一人でも始められる一生の趣味にもなります。
しかしまだギターも触ったことのない初心者の頃には、いざやってみようにも何から始めていいかも分からないし、「なんだか難しそう・・・」というイメージを持ってしまうことも。
そこで今回は、初心者から始められる弾き語りの方法についてまとめてみました。
この記事は以下の流れで紹介しています。
- 弾き語りをする上で必要なもの
- コードの押さえ方
- コードの弾き方
- 無料で使えるコード表
- 弾き語りのコツ
弾き語りは難しいイメージがありますが、子供から大人まで誰でも気軽に始めることができます。
是非この記事を参考にして弾き語りデビューにお役立てていただけたらと思います。
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目次
ギター弾き語りに必要なもの
まだ何も持っていない人へ、ギターで弾き語りをするために必要なものをまず紹介していきます。
まず最低限必要なものはこの4つです。
- ギター
- ピック
- チューナー
- カポ
一つずつ詳しく解説していきます。
ギター
まずはギター本体を用意しましょう。一般的にはエレキギターかアコースティックギター(アコギ)の2つが主流です。
- エレキギター
アンプに繋いで電子音を出す - アコースティックギター
直接弾いても音が大きく響き渡る
どちらも同じギターで弾き方も同じですが、ギター1本で弾き語りをするならアコギの方が相性が良いので、弾き語りメインでやるならアコギがオススメです。
アコギの値段は数千円の安いものから数十万円するものまでピンきり。違いをザックリ言うと、高くなるほど良い音が鳴ります。
予算に合わせて買うのが良いと思いますが、個人的には初めは安いものでも良いと思います。(1万円前後)
ギター初心者の頃は「音の良さ」も分からない部分があるので、初めは安いギターで練習していって、本当に欲しいギターが見つかったら新たに買うと失敗も少ないと思います。
ピック
ギターを弾く時にはピックを使って弾きます。ピックにも種類がいくつかあります。
初心者には大きく安定して持ちやすい「おにぎり型」がオススメ。硬さはこだわりがなければミディアムで練習してみましょう。
料金は1枚100円程度。消耗品でよく無くなるのでいくつか用意しておきましょう。
チューナー
ギターのチューニングは弾いていると段々ズレてくるので、ちゃんと弾いても正しい音が鳴らなくなってしまいます。
チューニングを合わせるには「チューナー」が必要なので、こちらも用意しましょう。
オススメのチューナーは2つあります。
- クリップ型チューナー
ギターに取り付けてチューニングできます。2,000円程度 - チューニングアプリ
無料のスマホアプリ。気軽に精密にチューニングできます。
ギターを続ける上でずっと使い続けるものなので「クリップ型チューナー」がオススメですが、アプリも無料で性能もいいので、まずはアプリでも構いません。
好みに合わせて、選んでみてください。
GuitarTuna: ギターチューナー
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カポタスト
これがあるだけで弾き語りが大きく変わるアイテムが「カポタスト(通称カポ)」です。
カポをフレットに挟むだけでキーを変えることができ、曲によってはより簡単にコードを弾くことが出来るようになります。
弾き語りには欠かせないアイテムと言えますので、一つは用意しておくと便利です。
まずはコードを覚えよう
弾き語りを始める前にまずはギターを弾けるようになりましょう。
ギターで伴奏する時にはコードを押さえるのですが、コードと言っても数が多く、始めから全部覚えるのは大変ですし時間もかかります。
そこでまずは、頻繁に出てくる定番のコードを紹介します。実際にギターを持って、一緒に練習していきましょう。
コード表の見方
コードはこのようなダイヤグラムに押さえる場所が記載されています。
- 横線は弦を表していて、上が1弦(一番細い弦)、下が6弦(一番太い弦)となっています。
- 縦線は押さえるフレットを表していています。
また、ここで紹介するコード表には、分かりやすいように押さえる指も記載しています。(人→人差し指・中→中指・薬→薬指・小→小指)
左にあるマルバツは、押さえていない弦をそのまま弾くかミュートするかを表しています。
このコード表の見方を覚えてしまえば、知らないコードが出てきてもすぐに弾けるので覚えておきましょう。
ちなみにこの「Cコード」の実際の押さえ方はこのようになります。
薬指で5弦の3フレット・中指で4弦の2フレット・人差し指で2弦の1フレットを押さえ、また6弦はミュートなので、親指で6弦に触れておくことで音が出ないように押さえます。
ローコード
ギターコードはA〜Gまでありますが、その中でも簡単に出来る5つのコードから覚えていきましょう。
これらはローコードと言って、押さえる所が3つ程度しかなくとても簡単に押さえることができるコードです。
また、C・Aコードに関しては「6弦をミュート」、Dコードは「5,6弦をミュート」します。
ミュートは親指を突き出して弦に触れるようにします。
押さえすぎてしまうと音が鳴ってしまうので、押さえずに”触れる”状態にしましょう。
こうすることによって、6弦を弾いてしまったとしても音がミュートされていることが分かります。試しにミュートした弦を弾いてみて音が出ないかチェックしてみましょう。
バレーコード
続いてはバレーコードを覚えましょう。バレーコードはほとんどの弦を押さえないといけないので難易度が上がりますが、こちらも頻繁に出てくるコードです。
Fコードの場合には人差し指で1フレット全部の弦を押さえ、残りを押さえていきます。
押さえたら6弦から1本ずつ弾いていき、全ての弦が鳴るかをチェック。鳴らない弦があったら、他の指が弦に触れてしまっているか、押さえるチカラが弱いかのどちらかだと思いますので調整していきます。
Bコードの場合には6弦がミュートになっていますが、こちらは親指ではなく、押さえている人差し指の指先に6弦を当ててミュートします。
こちらも6弦を弾いてみて、音がちゃんとミュートされているかチェックしながら力加減や角度などを調整していきましょう。
カノン進行
それぞれのコードが弾けるようになったら、「カノン進行」を使ってコードチェンジの練習をしていきましょう。
CからG、GからAmと、音が途切れずリズムも狂わないようにコードを変えられるように、始めはゆっくりで構いませんので繰り返し練習していきます。
また、ここで(m)という記号がついた新しいコードが出てきましたが、こちらは「マイナーコード」といいます。(Amの場合はエーマイナーと読みます。)
マイナーコードも頻繁に出てくるコードなので、カノン進行を練習しながら一緒に覚えていきましょう。
ストローク
コードを押さえたら弦をリズムよく弾いていきますが、これを「ストローク」と言います。
ストロークのパターンも曲によって無数にありますが、その中でも「これを覚えておけば大概の曲は弾ける!」というストロークパターンを3つ紹介していきます。
動画もチェックしながら練習していきましょう。
(動画は分かりやすくCコードを押さえて弾いていますが、覚えたコードで自由に練習してみてください)
【初級】ダウンストローク
試しにCコードを押さえて弾いてみてください。おそらく上から下に手を振り下ろしながら弾いたと思いますが、これを「ダウンストローク」と言います。
画像はストロークの楽譜ですが、「Π」という記号で表されています。(楽譜によっては「↓」で表されることもあります)
「ジャ~ン・ジャ~ン・ジャ~ン・ジャ~ン」と途切れないように音を伸ばしながら弾いていきましょう。
このストロークではかなり単調になってしまいますが、誰でもすぐに弾けるようになりますしリズムも取りやすいので、初心者の方はとりあえずダウンストロークで弾いていきましょう。
定番スクロール①
- 空も飛べるはず/スピッツ
- 小さな恋のうた/MONGOL800
- 今宵の月のように/エレファントカシマシ
アップテンポな曲を中心に、多くの歌謡曲やPOPSで使われている定番ストロークです。
まず楽譜の読み方ですが、Π(ダウンストローク)とV(アップストローク)が出てきます。Πは上から下方向に手を振り下ろして弾きますが、Vは下から上に、手を振り上げながら弾きます。
そして、数字を数えながら弾いた時に、2番と5番に空振りが入るので、手は振りますが弦には当たらないようにします。(5番に付いているカッコは空振りを表しています)
初めは難しいと思うので、「いち・にい・さん・しい」と数を数えながらゆっくりと弾いていくと確実です。(または「ジャン・ジャジャン・ジャジャジャ」と音で覚えていくのもアリです)
慣れてきたらだんだん速度を上げて、体に覚えさせるように繰り返し練習していきましょう。意識しなくても自然に手が振れるようになれば完璧です!
定番ストローク②
- マリーゴールド/あいみょん
- チェリー/スピッツ
- ドライフラワー/優里
バラードを中心に多くの楽曲に出てくるもう一つの定番ストロークで、ハネるようなリズミカルなストロークになっています。
弾き方はこちら。
- まず初めはダウンストロークで3回「ジャン・ジャン・ジャン」と弾きます
- 続いて「ダウン・アップ・ダウン・アップ・ダウン」と5回弾きます
- 最後に「ダウン・ダウン・アップ」と3回弾きます
このストロークを上手くポイントとしては「強弱を付けて弾く」こと。手数が多いので全部同じ強さで弾いてしまうとうるさく感じてしまいやすいので、動画を参考に「強く弾く場所」と「優しく弾く場所」を分けながら弾けるとさらにGOODです。
こちらも初めはテンポを落としてゆっくり練習し、意識しなくても手を動かし続けられるように練習してみてください。
無料で使えるコード表
U-FRET – 70000曲以上のギターコード
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コードとストロークがある程度出来るようになったら早速曲の練習をしていきましょう。
曲のコードは楽譜を購入してもいいのですが、ギタリストの多くが利用している「U-FRET」というサービスが便利です。
UFRETとは、7万曲以上ものギターコードが掲載されている無料サイトです。アプリも無料で使えます。(ちなみに無断転載ではなくJASRACと契約されているちゃんとしたサービスです!)
こちらではU-FRETの使い方を簡単に解説していきますので、参考にしながら好きな曲を探して練習していきましょう。
曲の探し方
いきなり好きな曲を練習するのもいいですが、曲によってはかなり難しい場合もあります。
そこで、曲によっては初心者でも弾けるように簡単アレンジされた「初心者向け簡単コードver.」があるので、初めはこちらから練習するのがオススメです。
また、出来れば速い曲よりもバラードのようなゆっくりの曲の方が簡単なので、そういった曲を探してみると効率が良さそうです。
コード表の見方
各コードにはダイヤグラムがついているので、知らないコードが出てきてもひと目で押さえる場所が分かるようになっています。
また、U-FRETにはストロークの記載がないのですが、この記事で紹介した定番ストロークのどちらかを使えば大体の曲に当てはまります。
ちなみにこの画像(マリーゴールド)のストロークは定番ストローク②で弾くことができます。
機能の解説
U-FRETには、画像のようにいくつかの機能がついています。
それぞれ簡単に解説していきたいと思います。
スクロール速度
コードを見ながら弾き語りをする際に、いちいち指でスクロールするのが面倒だったりしますが、UFRETは画面をタップすれば自動的にゆっくりと下にスクロールしていく機能があります。
プレミアム会員(月額650円)になると、このスクロールの速度を自由に変えられるようになるので、速くしたり遅くしたりあなたのペースに合わせて調節することもできます。
カポ
曲によっては「カポ」を使うと、より簡単なコードで弾くことができます。
その場合には「★簡単コード」と付き、それに合わせたカポの位置が表示されます。「Capo2」と出た場合には2フレットにカポを挟みましょう。
(もしカポを持っていない場合には、カポの部分を「±0 原曲キー」に合わせましょう。)
また、カポを挟んだ場合には、その部分が開放弦(0フレット)になるので注意!もし2フレットにカポを挟んだら、3フレットの部分が「1フレット」になります。
キー
「異性のアーティストの曲を歌いたい」
「高くて歌えないからもっと低くしたい」
という場合には、曲全体のキーを変えることができます。(こちらはプレミアム会員限定の機能です)
ちなみに、キーを5つ上げると異性の曲が歌いやすくなります。
動画プラス
U-FRETには「動画プラス」という機能もあります。
こちらはPVと一緒にコードが流れるので、音楽ゲームのように曲に合わせて楽しく練習することができます。
会員登録しなくても無料で使えるので、曲が弾けるようになったら利用してみましょう。
Fなしで簡単!おすすめ曲
Fコードが出てこない、ローコードのみで弾けるオススメの曲もいくつか紹介したいと思います。
「好きな曲が難しい!」という場合にはこちらから練習してみてください。
- Stand by Me / Ben E. King(カポ2)
- アンパンマンのマーチ / ドリーミング(カポ1)
- きらきら星 / 童謡(カポ無し)
- ロード / THE 虎舞竜(カポ無し)
- ロンリー / 阿部真央(カポ無し)
弾き語りの5つのコツ
コードが弾けるようになったら、後は簡単な曲や好きな曲をひたすら練習していくのですが、どうも上手くならない・・・というあなたへ。
続いては、弾き語りを練習する上での5つのコツを紹介していきます。
こちらもチェックしていきましょう!
まずはギターから練習!
左手はコードを押さえて、右手は一定のリズムで弾いて、目はコードと歌詞を見て、口では歌ってと、弾き語りは同時に色んなことをしなくてはいけません。
いきなりこれを同時にやるのはとても難しく感じてしまうと思うので、まずはギターから練習していくのがオススメです。
ギターを余裕で弾けるようになったら歌に意識を集中できるようになるので、「コードは見たらパッと押さえられるくらい」「右手は意識しなくても一定のリズムで動かせるくらい」になるまで練習していきましょう。
強弱を付けよう!
ギター1本で弾き語りをする際、楽器はギターしかありませんよね。
例えばドラムがいれば盛り上げたり静かに叩いたり出来ますが、弾き語りでは曲全体のテンションをギターで表現しなければいけません。
メロは静かに優しく弾いたり、サビは大きく弾いて盛り上げたりと、強弱を付けて弾いてみることでギター1本でも曲として成り立つくらいの印象を与えることができます。
弾き語りはアレンジしていい
弾き語りに「正しい弾き方」はありません。
バンドの曲を弾き語りする場合、そもそもギター1本で演奏すること自体が「アレンジ」なので、原曲通りに弾く必要はないんですね。
コードも難しかったら簡単アレンジのコードで練習するのもいいですし、ストロークも定番ストロークを使いながら自由に弾いていきましょう。
また演奏速度も原曲に合わせずに、「アップテンポな曲をゆっくりとバラード調に」「バラードをアップテンポで」などなどアレンジして、あなたなりの表現を自由にしていきましょう。
弾き語り動画を見る
YouTubeなどの動画サイトでは、たくさんの人が弾き語り動画を上げていたりします。(「曲名 + 弾き語り」で検索してみましょう)
色んな人の弾き語りを見てみると、同じ曲でも人それぞれ色んなコードやストロークで弾き語りをしているので、とても参考になると思います。
また、最近では初心者用に分かりやすく解説しているものもあるので、練習に役立ててみてください。(「弾き語り + 初心者」で検索)
動画を撮る
練習中は、スマホを使って動画を撮ってみてください。
弾き語りをしていると演奏や歌に精一杯になってしまいがちなので、動画を撮ることで、
「もっとこうした方が良くなる」「リズムがズレてる」「下ばかり見ていて印象が悪い」
などなど、客観的に自分の演奏を見ることができます。
また、上手い人の弾き語り動画と見比べたりすることで、自分に足りないところや課題を見つけることもできます。
是非試してみてください。
まとめ
以上、初心者から始められる弾き語りの方法を紹介してきました。
流れをまとめると、
- まずはギター・チューナー・カポを用意
- コードの押さえ方をおさらい
- ストロークパターンを覚える
- U-FRETで好きな曲を探して練習
となります。
コードやストロークで躓いてしまった場合には、それぞれのやり方をもっと詳しくまとめているので、こちらの記事も参考にしてみてください。
弾き語りの練習は始めはとっても難しいですが、一度出来るようになってしまえばギター1本でいつでもどこでも、何歳になってもやり続けることが出来る素敵な趣味にもなります。
是非この機会にマスターして、ギターライフを楽しんでいって下さいね!!