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ギター必須アイテム「チューナー」の種類と実際のチューニング方法

ギター必須アイテム「チューナー」の種類と実際のチューニング方法

ギターを練習していく上で必要不可欠なアイテムはいくつかあります。

その中でも「チューナー」は真っ先になくてはならないもののうちの一つです。

ギターは練習や演奏をする際に必ずチューニングをしなければならないのですが、そのためにこのチューナーがなければチューニンングをすることはできないのです。

私もたくさんの方にギターをお教えしてきましたが、中には「チューニングなんて大体合ってればいいでしょ」という方もいらっしゃいます。(特に何年か経験がある方に多い)

しかし、そのような方はギター自体の上達も遅いですし、何よりチューニングをしっかりすることで鍛えられる内面の音楽能力が鍛えられないため年月を重ねるごとに支障が出てきます。

ですので、今回はそんなチューナーについての説明となぜチューニングをしなければならないのかということを説明してみたいと思います。

そもそもチューニングって何?

まずは”チューニング”というもの自体の説明をしていきます。

ギターには1弦(一番細い弦)~6弦(一番太い弦)まで6つの弦が張られています。(中には7弦などの多弦ギターもありますが、今回は省きます)

そしてそれぞれの弦は、開放弦(何も押さえない状態の弦)を弾いた時に合わせなければいけない音というのが以下のようにあらかじめ決められています。

  • 6弦→E(ミ)
  • 5弦→A(ラ)
  • 4弦→D(レ)
  • 3弦→G(ソ)
  • 2弦→B(シ)
  • 1弦→E(み)

これが一般的によく使われる「レギュラーチューニング」と言われる音の設定です。

他にも「半音下げチューニング」や「ドロップDチューニング」などの”変則チューニング”もありますが、とにかくそれぞれの弦の開放弦を定められた音にぴったりと合わせていく作業というのが”チューニンング”という作業なのです。

その際に、何もない状態でもEやAなどの音がわかればいいですが、絶対音感でも持っていない限りわからないというのが普通だと思います。

そこでチューナーが必要となってくるというわけです。

チューナーは自分が弾いた音を今どの音がなっているのか正確に判定してくれますので、そのチューナーに表示されるメーターをもとにそれぞれの弦を正確に合わせていくというわけです。

チューニングは自分の耳も鍛えてくれる!

チューニングというのはギターを弾いていく上では必ず通らなければいけない道です。

しかし、初めの頃は「チューニングに1時間かかかった!」なんて人も少なくいかもしれませんね。

慣れてしまえば6本の弦をチューニングし終わるのに30秒もあればできるようになるのですが、最初の頃にそのようなことから「めんどくさいな~」というイメージがついてしまった人は、だんだんと歴が上がっていくとチューニングを怠って練習をしてしまう人が非常に多いです。

しかし、実はチューニングというのはギター本体だけではなく「自分自身の耳のチューニング」という要素もあるのです。

そもそも音というのは”空気の振動”によって発生するもので、音の高さはHz(ヘルツ)という単位で表されます。

このHzというのは「一秒間に空気が振動した回数」を表す単位で、例えば世界基準の音であるA(ラ)は”440Hz”というように決められています。

しかし、439Hzの音がなったとしてもほとんどの人はその違いに気づくことができません。

なぜかというと、自分の耳のチューニング自体が狂っているのでその1Hzの違いに違和感を感じることができないのです。

しかし、普段からチューニングをしっかりやっている人は毎回正しい440Hzの音を聞いていますので、だんだんと耳がその音を覚えてきて、少しの変化や違和感も「あれ?なんかこれ変だな?」と耳に引っかかり気がつくことができるようになります。

実際今の例は極端すぎるかもしれませんが、チューニングをずっと怠っている人はいつまでもちゃんとした音階を耳に覚えこませることができないため耳が鍛えられず、いつまでも音のズレの感覚を養うことができません。

この”ちゃんとした音を覚える””音のズレの感覚を養う”ということが、皆さんのよく知っている「音感を鍛える」ということなのです。

つまり、ギターのチューニングを毎回しっかりやっているだけで、自分自身の耳も良くなり同時に音感も高めていくことができるのです。

チューナーの主な種類

一般的に市場に出回っているチューナーの多くは「クロマチックチューナー」と呼ばれるタイプのものです。

まだ音叉などを用いてチューニングしていた時代に、「誰でも簡単に正確に同じようなチューニングができるように」と開発されたのがこのチューナーです。

ですので、使い方やチューナー表示の見方などはどれも同じなので一つのチューナーをしっかりと操ることができれば基本的にはどのチューナーを使っても問題なく扱えるはずです。

そして、現在のチューナーは主に3つの形に分けれていますので、それぞれどんなものか紹介していきます。

クリップチューナー

最近発売されているチューナーの中では一番手頃で簡単に扱えるタイプのチューナーです。

クリップの部分を使いギターやベースのヘッドの部分にチューナーを取り付けることができ、ヘッドに伝わる振動を使って音を判別していきます。

いちいちシールドを使って繋いだりする必要もないですし、さっととり出せてチューニングが終わったらそのままヘッドにつけておくこともできます。

野外で演奏する際にも小型な上に電池駆動のため非常に重宝されてます。

特にアコギを使う方や路上ミュージシャンに人気が高いタイプです。

デメリットとしては、ギター本体からヘッド部分に伝わる振動によって音を判別するため、ライブハウスやリハーサルスタジオなどの大きな音が常になているような場所では周りの音によってヘッドが振動してしまい正しくチューニングをすることができません。

使用場面は多少選ぶかもしれませんが、自宅練習や野外演奏などの際にはとても重宝されるタイプのチューナーです。

カード型チューナー

カードのように四角く小型のこのチューナーは、ギターやベースにももちろん使用されますが吹奏楽やオーケストラなどの場面で使用されているのをよく見かけます。

このカード型のチューナーはクリップチューナー同様内蔵マイクを使い音を拾ってチューニングすることもできますが、さらに「シールドを使い接続してチューニングをする」ということもできます。

ギターから送られる電気信号を直接チューナーに送っていけるため、周りの音に左右されずより正確なチューニングをすることができます。

また、中にはメトロノーム機能を一緒に搭載している機種もあり、練習する際にもその機能を使うことができればより練習にも身が入りますよね。

サイズも非常にコンパクトで持ち運びにも便利なので、このタイプのチューナーを愛用しているギタリストやベーシストも多いです。

デメリットとしては、こちらのタイプもライブやリハーサルなどの際には内蔵マイクが使えないといことと、シールドを使って繋いでチューニングをする際にもいちいちアンプからシールドを抜いてチューナーに差し替え、チューニングが終わったらチューナーからまたアンプに差し替えてアンプの音設定をしなければいけないという手間がかかってきます。

クリップチューナーよりも正確にチューニングができますが、ライブなどでは同じように使うのは難しいのではと思います。

ペダルチューナー

このタイプはコンパクトエフェクターの一種と考えていただいてもいいかもしれません。

ギターをアンプの間に噛ませて使うことで足元の操作だけで簡単にチューニングをすることができます。

これは完全にライブやリハーサル向けのタイプで、そのような環境でも他の音に左右されずに他のタイプのチューナーと比べかなり正確にチューニングをすることができます。

また、ライブ中にチューニングをしなければいけない場面になった時に、他の対応のチューナーではMC中などに音が出てしまったり、いちいちシールドを刺さなければいけなかったり、無駄が多いのですが、ペダルチューナーの場合は踏んでスイッチを入れ起動させるだけで「ミュート機能」も同時に発生させることができるため、余計な音を出さずに正確にチューニングすることができます。

デメリットとしては、他のチューナーに比べかなり価格が高いということ、チューナー以外にもシールドや電池orアダプターが必要になってくるということ、他のタイプのチューナーに比べて用意が大変なため手軽にさっと使えないという点などが挙げられます。

一番正確な上にミュートなどの機能も兼ね備えているので、ライブなどの際にはこのタイプが必須になってくるのではないかと思います。

場面としてオススメのタイプとしては、

  • 自宅→カード型チューナー
  • 野外→クリップチューナー
  • ライブハウス、スタジオ→ペダルチューナー

が場面に一番合ったチューナーではないかと思います。

実際にチューニングをしてみよう!

それでは実際のチューニングの手順を簡易的に説明してみたいと思います。

①それぞれのチューナーとギターを接続します

  • クリップチューナー→ギターのヘッド部分に取り付けてスイッチを入れる
  • カード型チューナー→シールドで接続してからスイッチを入れる
  • ペダルチューナー→ギターとチューナーのINPUT部分を接続する(電池・アダプターにより電源供給ができている場合接続するだけでスイッチが入ります)

②6弦を弾き現状の音を確認し、設定すべき音に向けてペグ(ヘッド部分にあるそれぞれの弦が繋がっているネジのようなもの)を回し音を変えていく

  • チューナーでは音が英語で表記されます
  • 「ドレミファソラシド」→「CDEFGABC」を参考にそれぞれの設定されている音に合わせていく

③同じことを残りの5~1弦でもやっていく

 

ペグを回していく際には、慣れないうちはゆっくりと回しましょう。

慣れてくればある程度あたりをつけて思い切って回していくことができるようになってきますが、初めのうちは思い切り回すと高確率で弦が切れます。

まとめ

今回はギターを演奏する上でなくてなならない「チューナー」について説明をしてみました。

チューナーに関しては一つ持っていればいいという感覚ではなく、場面によっても使い勝手が全然違うので、自分のレベルややりたいことに合わせて様々なタイプのチューナーを持っているといいと思います。

最近ではスマホアプリなどでもチューナーを使うことができますが、この記事で説明した通りチューニングをすることは「自分の耳も鍛える」という側面もあります。

ダメというわけではありませんが、チューナーくらいはそこまで高いものでもないので、専用のものを購入してしっかりとチューニングをしていくほうが、のちに自分自身の音楽能力の向上にも役立つかと思います。

また、チューニングの仕方に関してはかなり簡易的な説明でしたので、より詳しくチューニングのやり方を知りたいという方は、これを知らなきゃギターは弾けない!?読むだけでできるギターのチューニングの記事を参考にしていただけると、より正確なチューニングのやり方や知識を得ることができるかと思いますので是非ご参照ください。

藤原 佑貴

藤原 佑貴YUKI FUJIWARA

5年間様々なライブ経験を経て、24歳で音楽講師としての会社に所属。3年間ワンマンライブやレッスンノウハウを勉強したのちMUZYXを設立し、当サイトを通じてバンドの練習に役立つ情報を発信しております。

 

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