「コードは覚えたけど、ストロークがよく分からない!」
ギターを初めたらまずCやG、Fなどの「コード」から覚えていきますが、ギターはコードを押さえるだけでなく、弾く方の練習もしなくてはなりません。
コードをジャカジャカと弾くことを【ストローク】と言いますが、これがまた難しいんですよね。
- 「楽譜を見てもよく分からない」
- 「思うように弾けない」
- 「どのストロークから覚えればいいか分からない」
などなど、私もギターを初めた頃には困惑しました。
そこで今回は「ギター初心者でも簡単にできるストローク」を、以下の流れでまとめてみました。
- ストロークの練習方法
初心者でも1日で弾ける練習方法 - ストロークの種類
覚えておけばほとんどの曲が弾けるようになるストロークパターン - ストロークのコツ
より上手く弾けるコツ&注意したいポイント
一見難しそうに見えるストロークですが、正しく練習すれば誰でもすぐに弾けるようになります。
また、ストロークを覚えてさえしまえば好きな曲を自由に弾けるようになるので、ギターも本格的に楽しくなってきます。
できるだけ専門用語も排除して分かりやすく解説していきますので、是非ご覧になってみてください!
※エレキギターで解説をしていますが、アコースティックギターでも弾き方は同じです。
※右利きで解説をしています。左利きの場合にはそのまま左右反転してご覧ください(レフティギターが必要です。)
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目次
1日で弾けるストローク練習方法
ストロークとは、ザックリ簡単に言うと右手で弾く動作のことを言います。
「ジャ〜ンジャ~ン」とゆっくり弾いたり「ジャカジャカ」と速く弾いたりと曲によってストロークは違いますし、弾き方にもパターンがあるので、コードの練習と同時にしておきたい練習でもあります。
ただ、ほとんどの人はいきなり難しいストロークに挑戦してしまうので、今回は絶対に挫折しないようにしっかりとステップを踏んで、レベル1から5段階に分けてまとめてみました。
こちらを順番通りに覚えていけば初心者の方でも1日で出来るようになります。
また、ストロークは目だけでなく弾きながら体で覚えていくと早く覚えられます。是非実際にギターを持って、弾きながら練習していきましょう!
それぞれの例は「Cコード」で行っていますが、練習の際には弾けるコードを押さえて自由に練習してみてください。
レベル1、ダウンストローク
試しにCコードを押さえて弾いてみてください。おそらく上から下に手を振り下ろしながら弾いたと思いますが、これを「ダウンストローク」と言います。
画像はストロークの楽譜ですが、「Π」という記号で表されています。(楽譜によっては「↓」で表されることもあります)
「ジャ~ン・ジャ~ン」と途切れないように音を伸ばしながら弾いていきましょう。
レベル2、アップストローク
続いてアップストローク。こちらはさっきと反対で、下から上方向に向かって振り上げながら弾きます。
楽譜では「V」という記号で表されています。(楽譜によっては「↑」で表されることもあります)
アップストロークでよくあるのが、手が硬くなってしまったり、1弦あたりにピックが強く当たってしまうこと。
全ての弦を均一に弾けるとキレイな音が鳴りますので、手は「プラプラ」とチカラを抜いて、なでるように弾いてみましょう。
レベル3、オルタネイト
続いてはダウンとアップを合わせて交互に、手を振りながら「ジャカジャカ」と弾いていきましょう。(ダウンアップを繰り返す弾き方をオルタネイトといいます。)
ポイントとしては、ダウンでもアップでも同じ音が出るようにすること。
特にダウンでは6弦・アップでは1弦が強く当たってしまいがちなので、全ての弦が均一に鳴るように弾いていきます。
また、音量も同じくらいに合わせられるように練習していきましょう。
レベル4、空振り
続いては空振りです。空振りとは「手は振るけど弦は弾かない」ということですね。
楽譜の弾き方を解説すると、
- ダウンで弾く
- 弾かずに手をアップ
- ダウン・アップと6回弾く
の繰り返しです。
初めは難しいと思うので、まずはとてもゆ〜っくりにして、大袈裟に空振りをしてみてください。
慣れてきたら動画のように「手は一定に動いている状態」を保てるようにしていきましょう。そうすることで手が振り子のようになり、歌いながら弾いてもリズムがズレずに弾けるようになります。
レベル5、アクセント
続いてはアクセントを付けて弾いていきます。楽譜の点が付いているところを強く、その他は弱く弾く練習をしていきましょう。
弱く弾く所に関しては、6本全部の弦を弾かずに、上の弦(6・5・4弦)あたりだけを弾いても構いません。そうすることで音としてもよりアクセントをつけることができます。
ストロークを弾く時に全部同じチカラで弾いてしまうと音も単調になってしまいますし、1曲弾くのも疲れてしまうし、特にアコギではギターがうるさく聞こえてしまいます。
強弱を付けて弾くことで音にメリハリが付きますし、リズム感もよくなるので「ノリ」が生まれます。
これさえ覚えておけば何でも弾ける!定番ストローク2種類
ストロークの種類はたくさんありますが、楽曲の中でも頻繁に出てくる「定番のストローク」は大きく分けると2種類あります。
この2つが出来るようになるだけでも多くの曲が弾けるようになりますし、それ以外で出てくるストロークもこれらの応用になります。
また、それぞれのストロークで弾ける楽曲もいくつか紹介していますので、是非合わせて楽しみながら練習してみてくださいね!
定番ストローク①
- 空も飛べるはず/スピッツ
- 小さな恋のうた/MONGOL800
- 今宵の月のように/エレファントカシマシ
アップテンポな曲を中心に、多くの歌謡曲やPOPSで使われている定番ストロークです。
数字を数えた時に、2番と5番に空振りが入ります。(5番に付いているカッコは空振りを表しています)
初めは難しいと思うので、「いち・にい・さん・しい」と数を数えながらゆっくりと弾いていくと確実です。(または「ジャン・ジャジャン・ジャジャジャ」と音で覚えていくのもアリです)
慣れてきたら、徐々に速度を上げていきましょう。
定番ストローク②
- マリーゴールド/あいみょん
- チェリー/スピッツ
- ドライフラワー/優里
バラードを中心に多くの楽曲に出てくるもう一つの定番ストロークで、ハネるようなリズミカルなストロークになっています。
初めにダウンが続きますが、ダウンを続けて弾くと自動的にアップの空振りが出来ると思うので、空振りはそこまで意識せずに練習しましょう。
このストロークの難しいところが、最後の「ダウン・アップ」ですね。ジャジャっと弾いた後すぐにコードチェンジがあるため、あまり速いと追いつかなくなりがちです。
初めはテンポを落としてゆっくり練習し、意識しなくても手を動かし続けられるように練習してみてください。
また、このストロークはアクセントを付けて弾くことで、よりリズミカルな演奏ができます。慣れてきたら強弱も意識しながら弾いていきましょう。
練習フレーズ:カノン進行
ある程度弾けるようになってきたら実際にコード進行に合わせて練習していきましょう。
好きな曲で練習していってもいいですが、この「カノン進行」は多くの楽曲に使われるコード進行で、なおかつコードも簡単なので練習にはオススメです。
また、ストロークは弾くのと同じくらいコードチェンジが難しいです。ストロークを弾きながら止まらずに次のコードを押さえられるように、初めは速度を落としてゆっくり練習してみてくださいね!
ちなみに、カノン進行を「定番ストローク①」で弾くと、TVアニメ忍たま乱太郎の主題歌「勇気100%」のサビに、また「定番ストローク②」で弾くと、あいみょんの「マリーゴールド」になります。(キーや細かい違いはあります)
是非口ずさみながら練習してみましょう!
知っておきたいストロークのコツ
これからストロークを練習していく上で知っておきたい注意点や、もっと上手く弾けるコツも最後にまとめてみました。
是非こちらもチェックしてみてください。
手は弧を描くように!
手の振りは肘を軸に、弧を描きながら振ります。「手を洗って水を切る」ようなイメージが一番近いですね。
よくある駄目な例としては、手がカチカチにチカラが入ってしまい、上下に弾いてしまうこと。
初めは硬くなってしまうのは仕方ないので、徐々にチカラが抜けるように意識していきましょう!
手は自然に
ストロークを訳すとstroke(撫でる)というように、弦はピックを撫でるように弾きます。
ピックを握っている指もチカラを入れすぎず、ピックがズレないくらいのチカラ加減で持ちましょう。
またその他の指(中指・薬指・小指)は開きすぎず握り込まず、卵をにぎるように自然なカタチを保ちましょう。
均一に鳴らす
1弦〜6弦まで、全ての弦が均一に鳴るように弾きましょう。
特にダウンストロークの際には6弦に、アップストロークでは1弦に強く当たってしまいがちです。
コードは全ての弦が同じ音量で鳴るとバランスがよくキレイに聞こえます。
手の振りは一定に
どのストロークも前から見ると全く同じで、手がずっと同じリズムで動いている「振り子」のような状態にします。
手を一定にすることでリズムもずれにくくなり、歌いながらでも1曲通してズレずに弾くことができます。
そのため、手の振りは常に一定のリズムで弾けるように意識して練習しましょう。
また、初めの頃はコードチェンジする時に時間がかかってしまい、ストロークが止まってしまいがちです。
右手(ストローク)が止まると、曲自体が止まってしまうため、コードチェンジの際には間に合うようにパッと押さえられるようにしないといけません。
初めはとっても難しいのですが、ポイントは「焦らずゆっくり」。
「1日0.1秒早く押さえられるようになれば、10日で1秒早くなる!」と思いながら練習してみてください。
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ストロークだけ練習していると飽きてしまうので、ある程度弾けるようになったら好きな曲を練習していきましょう。
楽譜は購入してもいいですが、ギタリストの多くが利用している「U-FRET」というサービスが便利です。
UFRETとは、7万曲以上ものギターコードが掲載されている無料サイトです。アプリも無料で使えます。(ちなみに無断転載ではなくJASRACと契約されているちゃんとしたサービスです!)
是非U-FRETで好きな曲を探して練習してみましょう。
(U-FRETはコード表なのでストロークの記載はありませんが、こちらで紹介した定番ストロークのどちらかで大体の曲は弾けます)
ストロークはアレンジが基本
楽曲練習をする時に「定番ストロークで弾いてみたけど、原曲は違う!」「この曲のストロークってなんだろう?」と思うことがありますが、ギター練習や弾き語りであれば基本アレンジをして構いません。
そもそもバンドの曲をギター1本で曲を弾くこと自体が「原曲のアレンジ」なので、「このストロークでなきゃいけない」というルールはありませんし、ギターの演奏動画を見てみても人によってストロークが違います。
ほとんどの曲は紹介した定番ストロークに当てはまると思うので、まずはここで覚えたストロークで弾いてみて、後に原曲や他の人の演奏動画を参考にしながらストロークパターンを増やしていくと良いでしょう。
ちなみにバンドで演奏する際には原曲に合わせた方が良いです。(ベースとギターのストロークを合わせたいので)
その場合には楽譜を購入しましょう。
手・足でも練習できる
右手をピックを持っているようなカタチにして、足を擦ってストロークの練習をすることができます。
ストロークは出来るようになるまで時間がかかります。なので、私も空振りが上手くできなかった時には、自宅や電車内などでよく練習をしていました。
手も振り続けると段々チカラが抜けてきて自然に触れるようになります。気軽に出来る練習なので、練習時間以外にも隙を見て練習してみてください。
まとめ
今回はストロークについてまとめてみました。
同じコード弾きでも、ストロークが違うだけで全く聞こえが変わってきます。特に上手く魅せられるポイントとしては「空振り」と「アクセント」ですね。
空振りが上手くできると一定のリズムで演奏できるようになりますし、強弱を付けて弾くとノリがよくなりストロークで盛り上がりを作ることができます。
コードとストロークをマスターすればもう初心者は卒業!そこからは好きなアーティストのあんな曲もこんな曲も、コード表を見るだけでいつでもどこでも弾けるようになります。
初めは大変ですが、ここからギターがさらに楽しくなってくるので、張り切って練習していきましょう!!