- 子供〜高齢者まで、性別も関係なく誰でも気軽に初められる
- 家でも外でもアコギ1本あればどこでも楽しめる
- 一人でも楽しめるし、バンドを組んでみんなで演奏もできる
こんな理由から、近年では数ある趣味の中でもアコギを始める人が増えています。
弾けるようになって好きな曲を演奏できるようになったり、自分で自由に演奏しながら歌える「弾き語り」が出来るようになったら何歳になっても一生楽しむことができますよね。
しかしそんなアコギですが、いざ始めようと思った時にこんな不安が出てきますよね。
「アコギを初めたいけど、何からすればいいか分からない!」
アコギは教則本もたくさん出ていますし、ネットで調べればいくつも練習方法が出てきます。
しかし、たくさんありすぎて逆に「何からやれば分からない」と迷ってしまうんですよね。
そこで今回は、これからアコギを初めてから曲をコードで弾けるようになるまでをこの記事にまとめてみました。
- まだ何も持っていない方へ、アコギを始める前に準備するもの
- アコギの名称や楽譜の読み方など、まず知っておきたいこと
- 曲が弾けるようになるまでの練習方法
大きくこの3つに分けて、初心者の方でも迷わずに練習できるよう、専門用語も抑えながら分かりやすく解説していきたいと思います。
アコギは一度弾けるようになれば一生楽しめる素晴らしい趣味です。是非こちらを参考にしてアコギライフを初めましょう!
※こちらの記事中の画像・動画には一部アコギではなくエレキギターで解説していることもありますが、原理は一緒ですのでそのままアコギに置き換えて御覧ください。
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ギターレッスンを受けながら練習場所としても活用することができ、初心者の方でも最速で上達できるようにサポートいたします。
お近くにお住まいの方は是非ご利用していただけたらと思います。
目次
アコギを始める上で必要なもの
まずはアコギを始める上で必要なものを揃えていきましょう!
まず持っておきたいものは以下になります。
- アコギ本体
安いものでOK! - ピック
数枚持っておこう - 弦
切れた時の予備も - カポ
曲がカンタンに弾ける便利グッズ - ケース
持ち運びに便利 - スタンド
意外と必須アイテム
それぞれの用途と、買う時のオススメポイント、注意点まで合わせてまとめていきますので、まだ持っていないものがあればチェックしていきましょう!
↑「まだアコギも何も持っていない!」という方は、アコギ本体とその他必要なものが全部揃っている「初心者セット」が1万円〜売っており、別で買うよりもお得なのでオススメです。
アコースティックギター
- 必要度:★★★必須!
- 料金目安:5,000円〜
まずはアコギを用意しましょう。楽器屋さんやネットでも購入できます。
選び方ですが、本来なら好きなメーカーだったり、弾き比べをして音を確かめて購入するのですが、初めは違いがよく分からないと思いますし「10万円のギターを買ったのにすぐ挫折した」なんて知人もいたので、初めは安くていいのでポピュラーなものを買っておいて、
「ある程度弾けるようになったり、欲しいギターが出てきた時に2本目を買う」
という風にすると失敗がないのでオススメですね。
また、大きさも色々あるので、女性やお子様、また自宅であまり大きな音を出せないという方は小さめのアコギを買うのもアリ。
「デザインが気に入った!」なんて理由でもOKですね。愛着がわいて練習のモチベーションになります。
注:クラシックギターを間違えないように!
アコギによく似た「クラシックギター」というものもあるので間違えないよう気をつけましょう。
- アコースティックギター
ポップス・歌謡曲を中心に、弾き語り・ソロギターなどに向いています。 - クラシックギター
クラシック・演歌・ボサノバなど、技術的な演奏に向いています
ピック
- 必要度:★★☆
- 料金目安:1枚100円〜
ギターを弾くために必要なピックも用意しましょう。
こちらは消耗品になりますし、私もよく無くすのでいくつか持っておくといいですね。
形は、正三角形の「おにぎり型」と、水滴のような形の「ティアドロップ型」がありますが、持ちやすくて長持ちする「おにぎり型」を選ぶようにしてください。
また、厚さや硬さも種類があるのですが、初めは通常のものを選びましょう。(購入する際に”MEDIUM”だったり、何も表記がないようなピックであればOKです)
弦
- 必要度:★★☆
- 料金目安:500円〜
アコギには6本の弦が張ってあるのですが、練習していると切れてしまったり、長く使っていると錆びてきてしまいます。
その時に買ってもいいのですが、「せっかく練習しようと思ったのに弦がなくて出来ない!」なんてことになるので、いくつか予備を持っておきましょう。
また弦は太さが選べるのですが、初心者の方は特に細めの弦がオススメです。(ライトゲージ・エクストラライトというような表記)
- 太い弦(ヘビー)
音が深く、響く。押さえるのにチカラがいる - 通常の弦(レギュラー)
- 細い弦(ライト)
音が小さく軽い。少しのチカラで押さえやすい
弦が細いと音が軽くはなってしまうのですが、その分弦が押さえやすく、練習していても指が痛くなりずらい利点があります。
また、音も小さめなので自宅などでも練習しやすいので、初心者の頃には、
「まずは細い弦で練習しておいて、弾けるようになってきてからレギュラーなどの適した弦に張り替える」
というのもオススメですね。
カポ(カポタスト)
- 必要度:★★☆
- 料金目安:1,000円〜
カポとは、曲を弾く時にアコギに挟むだけでキーを変えることが出来るアイテムです。
「難しい曲もカポを使うことで簡単に弾ける」ということが多いので、アコギで色んな曲を弾きたい人には必須アイテムになりますね。
選ぶPOINTとしては「いちいちネジで閉めるタイプ」ではなく、洗濯バサミのようにワンタッチで「カポッ」と付けられるタイプのものを選びましょう。
ケース
- 必要度:★☆☆
- 料金目安:4,000円〜
カラオケやスタジオ、野外など、外で練習する際にはケースに入れて持ち運びます。
基本的には購入時についてきますが、持っていない人で持ち運ぶことがある場合には用意しておきましょう。
スタンド
- 必要度:★★☆
- 料金目安:1,000円〜
アコギを立て掛けておけるギタースタンド。実はこちらは初心者の方にもかなりオススメなアイテムです。
ギターを上手くなるにはたくさん弾くことが大事ですが、アコギを毎回ケースに閉まっておくと、練習する度に出さないといけないので手間になります。
スタンドに立てておけば、弾きたい時にすぐに手に取ることが出来ますし、部屋に飾っておけば目につくので「よし練習するか!」と練習量がグンと増えます。
もちろん安いもので構いませんので、是非スタンドを使ってみてください。
スマホアプリでOK!必要ないもの
- 楽譜
- チューナー
- メトロノーム
これらもアコギの練習に役立つものではありますが、今ではそれぞれスマホの無料アプリで用意することができます。
ひとつずつ紹介します。
楽譜
U-FRET – 70000曲以上のギターコード
GLNET Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ
UFRETとは、7万曲以上ものギターコードが掲載されている無料サイトです。アプリも無料で使えます。(ちなみに無断転載ではなくJASRACと契約されているちゃんとしたサービスです!)
楽譜を購入しなくても色んな曲のコードが気軽に見られるので、曲が弾けるようになったらこちらを使うと便利です。
チューナー
GuitarTuna: ギターチューナー
Yousician Ltd無料posted withアプリーチ
チューニングするには「チューナー」という機械が必要ですが、今ではなんとチューニングの無料アプリが出ています。
アプリといってもとても精密にチューニングできますし、使い方もとても簡単です。まずはインストールしておきましょう。
メトロノーム
Smart Metronome & Tuner
Tomohiro Ihara無料posted withアプリーチ
一定のリズムをカウントしてくれる「メトロノーム」。リズム感を付けるために必要ですが、こちらも無料アプリで行うことができます。
初めのうちは必要ないかもしれませんが、いずれ必要になった時にはこちらを使ってみてください。
超初級編!練習前に知っておきたい8つのこと
必要なモノが揃ったら続いては、アコギを練習する前に最低限知っておきたいことを8つに分けて紹介していきたいと思います。
専門的なことはできるだけ省いて分かりやすく解説していきますので、肩の力を抜いて一つずつチェックしていきましょう!
1、アコギの名称
アコギの名称は細かく分類するとたくさんありますが、まずはザックリとこの3つを覚えておきましょう。
頭の部分をヘッド、首の部分をネック、ネック・ヘッドを除いた全体部分をボディーと呼びます。人に見立てているので分かりやすいですね。
(ボディーに関しては、材質や大きさによって音質や音量が変わります。大きいボディーのアコギは音も大きく響きますし、小さいボディーのアコギは音もその分小さくなりますが、コンパクトで持ちやすいというメリットもあります。)
続いて、ギターの弦を押さえる部分を「指板」と言います。こちらも覚えておきましょう。
2、構え方
ギターの構え方ですが、まずボディーの溝の部分を右足に乗せます。
ボディーは高い方が弾きやすくなるので、椅子に座っている時には画像のように右足を椅子の足にかけてみたり、右足を組んだ状態で乗せるとより弾きやすくなります。
ヘッド部分に関しては上に高くなりすぎたり、下にならないように、正面から見たときには平行になるように自然に構えます。
また、ネックを持った左手は以下図のように少し前に出すように持ちます。
3、ピックの持ち方
ピックは親指と人差し指の先がピックの中に収まるイメージで、動かないように固定して持ちます。
画像と見比べながら持ってみてください。
また、ピックの先は出来るだけ出しすぎず、短めに持った方が安定します。(目安0.5mm〜1cm)
4、音階・調名
音階 | CDEFGAB (ドレミファソラシ) |
---|---|
調名 | 長調(明るい)→メジャー 短調(暗い)→マイナー |
ギターにはA〜Gのアルファベットが出てきますが、こちらは音階を表しています。
聞き馴染みのある音階といえば「ドレミファソラシド」を思い浮かべますが、これは実はイタリア語での音階で、英語に直すと「CDEFGAB」となります。(ドはAではなくCなので注意!)
また、「コード」という言葉も出てきますが、こちらは「和音」という意味になります。複数の弦を同時に弾くことでジャカジャカと音に厚みがでるので、弾き語りなど曲の伴奏に使われます。
逆にギターの弦を1本だけ弾くと「単音」になり、イントロなどのメロディーやソロに使われますね。
最後に、コードにはメジャーコードとマイナーコードも出てきます。
- メジャーは日本語に直すと「長調」と言い、明るい雰囲気の音がなります
- マイナーは日本語に直すと「短調」となり、暗い雰囲気の音がなります
ちょっと難しいかもしれませんが、例えば「Cマイナーコード!」と言われたら「ドの暗い和音のことだな」となんとなく分かればOKです!
また、ギターではイタリア語や日本語ではなく、英語が使われると覚えておきましょう。
5、弦とフレット
ギターには6本の弦が張ってあります。1番細い弦から1弦・2弦・・・と数えていき、一番太い弦は6弦となっています。
続いて、ネックには鉄の棒がいくつも埋め込まれていますが、こちらを「フレット」と言います。
フレットの数え方は、ヘッド側から順番に1フレット・2フレット・・・となり、またフレットを何も押さえないでそのまま弾くのを0フレット、または「開放弦」と言います。
フレットを押さえる場合には、鉄の棒の上でなく、上記数字が書かれているブロックの部分を押さえます。
6、楽譜の見方
ギターにはTAB譜(タブフ)という簡易的な楽譜が一般的に使われています。
まずTAB譜には6本の横線が引いてありますが、これはギターの弦と連動しています。一番上から1弦・2弦・・・、一番下の横線は6弦という具合ですね。
続いて数字も書かれていますが、これは押さえるフレットを表しています。
このTAB譜の場合では、まず初めに「上から5本目の横線に3」と書かれているので「5弦3フレット」を押さえて弾くという意味になります。
続いては「上から4本目の横線に0」と書かれているので「4弦開放弦」を弾きます。
この要領でまずはTAB譜を見ながら全て弾いてみましょう!「ドレミファソラシド」と弾けたらOKです。
7、コードダイヤグラムの見方
コード弾きをする際には、こういったダイヤグラムにて表されることがありますので、こちらも見方を覚えておきましょう。
このダイヤグラムはギターの指板を図で表しており、横線は弦、縦線はフレットになっています。
押さえる場所は黒丸で書かれており、今回は初級編として「押さえる指」も指定しています。
また、画像左には○と×が書かれていますが、こちらは「押さえていない弦をそのまま弾くか、音を出さないか」を表しています。
また、この「Cコード」の場合は、6弦が×になっているため、以下のように親指を使って弦に触れておくことで弾いてしまっても音が出ない状態にしておきます。(押さえてしまうと音が鳴ってしまいます。そっと触れるだけ)
押さえられたら全ての弦をジャ〜〜ン!と弾いてみましょう!
8、チューニングのやり方
毎回のギター練習の前にしておきたいのがチューニングです。
ギターの弦はずっと弾いていたり何かの拍子にチューニングがズレてしまうことがあり、そのまま練習してしまうと「しっかり押さえているのに正確な音がならない」なんてことになってしまいます。
それではやり方を紹介していきます。
①まずはチューナーをセットする
GuitarTuna: ギターチューナー
Yousician Ltd無料posted withアプリーチ
チューニングするには「チューナー」という機械が必要です。持っていない方は無料アプリで問題ありませんので、インストールしましょう。
また、アプリを使う場合にはスマホのマイクで音を拾うため、出来るだけ静かな状態で行いましょう。
②開放弦を弾く
6弦 | 5弦 | 4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 |
---|---|---|---|---|---|
E | A | D | G | B | E |
6弦から順に、開放弦(何も押さえない状態)で弾きます。
それぞれ開放弦の音階は決まっており、それぞれの弦の音が上記の音階になっていればオッケーです。
③チューニングを合わせる
チューナーアプリを使った場合では、画像のように真ん中の赤い線に合わせるようにします。音が合ってない場合には「高すぎる!」「低い!」など分かりやすく表示されます。
チューニングを変えるにはギターの先にペグというネジのようなものがあり、それを回すと音が高くなったり低くなったりします。
注意点として、弦を締めすぎると弦が切れてしまうことがあるので、ペグはちょっとずつゆっくり回してください。
後は、「6弦を弾きながら5弦のペグを回していた!」ということもよくあるので、回しているペグが合っているかしっかりと目で確認するようにしましょう。
曲が弾けるようになるまでの5つの練習方法
それではいよいよ「ギターを初めて持つ方が曲を弾けるようになるまで」の練習方法を解説していきます。
この練習方法を順番通りに行っていけば挫折せずに、毎日やれば最短2週間ほどで曲が弾けるようになります。
実際にギターを手に取って練習していきましょう!
レベル1、指の運動
ギターは指をたくさん使う楽器なので、指が自由自在に動かせるようになる&弦を押さえるチカラをつけるための「基礎練習」がとっても大事です。
独学の方はいきなりコード練習に入ってしまいがちですが、それだとそもそもの基礎体力がないので「弾けない!」「指が痛い!」と挫折する原因になってしまいます。
スポーツもまずは筋トレから始めるように、まずは指のトレーニングをしてから練習に入りましょう。
やり方は簡単で、1・2・3・4フレットと順番に6弦から1弦まで弾いていき、最後まできたら次は1弦から「4・3・2・1フレット」と戻っていきます。
それが出来たらフレットを1つズラして「2・3・4・5フレット」と繰り返していく練習になります。
また、クロマチックには決まりがあります。
- 押さえる指は決まっている
1→人指し指・2→中指・3→薬指・4→小指 - オルタネイトで弾く
1(ダウン)・2(アップ)・3(ダウン)・4(アップ)
オルタネイトについてですが、ダウンとは上から下に向かって弾き、アップとは下から上に向かって弾きます。このようにダウン・アップ・ダウン・アップと弾くことを「オルタネイトピッキング」と言い、こちらも全ての演奏の基礎となります。
こちらは速く弾くことが目的ではなく、ゆっくりと正確にノーミスで弾けるように練習した方がより成果が出ます。
このクロマチックをやることで、弦を押さえる指のチカラが付き、薬指や小指まで自在に動かせるようになり、指の関節も広がってくるのでコードも楽に押さえられるようになります。
また、出来るようになったら終わりではなく、プロギタリストでも必ず行うようなものなので、「アコギを持ったらまず基礎練習!」というように普段の練習に取り入れて日課にしていくと効果大です!
レベル2、ローコード
それでは早速ギターコードそれぞれの押さえ方を紹介していきます。
まず弾けるようになりたいのが上記画像の8つのコード。これらはコードの中でも「ローコード」と呼ばれる比較的カンタンで、とても頻繁に出てくる定番のコードなので、実際に押さえて弾きながら、体と頭で覚えていきましょう。
目安としては、例えば「Cコード!」と言われたらパッと押さえて弾けるようになればOKです。
(ダイヤグラムの見方は上記「7、コードダイアグラムの見方」にて解説しています)
練習のポイント
コードを押さえたら、弦を1本ずつ弾いてみて全ての弦が鳴っているかチェックしましょう。
もし鳴っていない弦があれば、弦を押さえるチカラが足りていないか、他の指が弦に触れてしまっています。
出来るだけ指を立てて、押さえたいフレットをピンポイントで押さえられるように調整しながら、全ての弦がキレイに鳴るように練習していきましょう。
レベル3、Fコード
続いてはギターの初めの難関と呼ばれる「Fコード」。「レベル2、ローコード」では押さえるところが3つくらいだったのに対して、Fコードは全ての弦を押さえなくてはいけないので難易度が上がります。
押さえ方はこちらの通り。
- まずは人差し指で1フレット全てを押さえる
- 残りを押さえる
指の形としてはこのようになります。
押さえ方のポイントとしては、以下の通りです。
- 人差し指は画像のように内側に傾けて押さえます
- 中指・薬指・小指は、第一関節が曲がるように(指が反ってしまうと他の弦に当たってしまいます)
Fコードはすぐには弾けるようになりませんが、たくさんやれば少しずつ出来るようになります。
また、合わせて基礎練習も行っていると、指のチカラが付いているのでカンタンに押さえられるようになってきます。
焦らずしっかりと練習していきましょう!
レベル4、ストローク
ある程度コードが押さえられるようになってきたら、続いては弾く方の手(右手)の練習をしていきます。この右手で弾くリズムのことを「ストローク」と言います。
ストロークパターンは曲によって変わりますが、その中でも基本的な2つのストロークをまずは練習していきましょう。
ストローク①
アップテンポな曲を中心に、多くの歌謡曲やPOPSで使われている定番ストロークです。
まずストロークの上の記号を見ると、ΠとVのが書かれていますが、
- Π(ダウンピッキング)
上から下に振り下げながら弾く - V(アップピッキング)
下から上に振り上げながら弾く
となっています。
また、「1・2・3・4・5・6・7・8」と数えた時に、2番と5番は弾かず、空振りが入ります。(4と5の音符はつながっているので、5は弾かずに空振りとなります)
初めは難しいと思うので、「いち・にい・さん・しい」と数を数えながらゆっくりと弾いていくと確実です。(または「ジャン・ジャジャン・ジャジャジャ」と音で覚えていくのもアリです)
慣れてきたら、徐々に速度を上げていきましょう。
定番ストローク②
こちらも多くの楽曲に出てくるもう一つの定番ストロークです。
- まず初めに「ジャン・ジャン・ジャン」とダウンで3回弾く
- 続いて「ジャカ・ジャカ・ジャン」と、「ダウン・アップ・ダウン・アップ・ダウン」を5回弾く
- 最後に「ジャン・ジャカ」と「ダウン・ダウン・アップ」と弾く
という風に3つに区切って練習すると分かりやすいです。
こちらも初めはテンポを落として口に出しながらゆっくりと弾き、意識しなくても手を動かし続けられるように練習してみてください。
レベル5、曲を弾こう
コードが弾けるようになってきたら、いよいよ曲を弾いていきましょう。
いきなり好きな曲を弾いてもいいのですが、その曲によっては難しいかもしれませんので、できれば初めはすぐに弾けるような簡単な曲を選びたいところですね。
曲のコードを調べるには楽譜を買わずとも、以下の2つの方法で無料で調べることができます。
- U-FRET
WEB上で数多くの楽曲のコードを見ることができます。初めての人は「初心者向け簡単コード」というカテゴリーの中から選ぶのがオススメ。 - YouTube
有名曲であれば「曲名 ギター」で調べると、中には楽譜付きの演奏動画・解説動画が出てきます。見つからない場合には「初心者」や「楽譜」というキーワードと合わせて検索してみましょう。
また、こちらでは超初心編の曲を3つ紹介します。
「まずは簡単な曲から練習したい」という方は参考にしてみてください。
とんぼ/長渕剛
こちらの曲はFコードが出てこない、ローコードだけで弾ける曲です。
ストロークは上記で練習した「ストローク①」を使って弾くことができます。
ここまで練習してきた方なら比較的簡単に弾けると思いますので、「早く曲を弾きたい!」という方にはオススメです。
マリーゴールド/あいみょん
マリーゴールドも簡単曲のひとつ。こちらは2フレットにカポをつけることでカンタンに弾くことができます。
ストロークは上記で練習した「ストローク②」を使って弾くことができます。
また、上記動画ではFコードを「FM7」という簡単な押さえ方に変えているので、まだFがしっかりと弾けない方にもオススメできます。
空も飛べるはず/スピッツ
多くのギター初心者がまず初めに弾くであろう定番曲のひとつです。
ストロークは上記で練習した「ストローク①」を使って弾くことができます。
初めての方にはとても練習になる曲なので、挑戦してみましょう!
挫折しそうになったら!5つのポイント
ギターを独学で初めると、どうしても難しいところや分からないところが出てきたりして行き詰まり、「挫折しそう!」となることがどうしても出てくると思います。
そんな時に見て欲しいポイントを紹介していきますので、困ったら是非こちらを参考にしてみてください。
1、誰でも弾けるようになる!
ギターは小さな子供から高齢者の方まで、誰でも気軽に演奏できる楽器です。
「自分には向いてないのかも・・・」「手が小さくて自分には無理かも・・・」なんて思ってしまった時にも、「子供でも出来るんだから自分にも出来る!」と自信を持って練習していきましょう。
また、そう思ってしまうのは上達を焦りすぎてしまっているということもあります。
ギターはやればやるほど上達していきますが、上達の速度は人それぞれですし、例えばFコードなんかは弾けるようになるまでに1週間以上はかかると思ってもいいでしょう。
2、3日やってみて「上手くならない!」という場合には、心にゆとりを持って少しずつ、練習すること自体を楽しみに変えていくとより上達します。
2、ゆっくり弾く
どんなフレーズでも確実に弾く方法があります。それは、速度を落としてゆ〜〜〜っくりと弾くことです。
初心者の方の中でどうしても速く弾こうと思ってしまう人がいるのですが(私もそうでした・・・)、まずは焦らず、自分が確実に弾ける速度から初めていきましょう。
そして、ゆっくりで弾けるようになったら今度はちょっとだけ速度を上げて、それが弾けたらまたちょっと速度を上げて・・・と繰り返していきます。
(跳び箱もいきなり10段で挑戦すると「もう出来ない!」となってしまうので、1段ずつ上げていく感覚ですね!)
3、チカラを抜く
ギターやその他の楽器、歌やスポーツなど、体を使うものは全て「脱力」しないと出来ません。
コードも押さえるのが初めは難しいですが、実際に弦というのは柔らかく、本来ならちょっとのチカラで押さえられるものです。
初めての場合には無駄なチカラがどうしても入ってしまいますが、「指が痛い!」「もう動かない・・・」と思った時ほどチカラを抜くように心がける必要があります。
4、基礎練習が一番上達する
独学の方や挫折する人の中で多いのが「基礎練習をしていない」ということです。
基礎練習は一見地味ではありますが、指を動かしたり押さえたりする「指のチカラ」が上がっていきます。
特に「難関Fコード」では、いきなり挑戦すると「絶対無理!」となるかもしれませんが、しっかりと基礎練習をして指のチカラを付けてから行っている方は、1日でサラッと弾けるようになっていたりします。
アコギで曲を弾くことを「スポーツの試合」に置き換えると、いきなり試合に出てもバテてしまったり怪我をする恐れがあるように、アコギもしっかりと基礎体力を付けることが一番の近道と言えます。
5、ギター教室に通う
アコギ初心者が最短で確実に上達する方法としては「ギター教室に通う」のが一番オススメです。
今では習い事の中でもアコギはとても流行っていて教室に通う人も増えていますし、やはり直接ギターのプロに習った方が上達しますよね。
アコギが弾けるようになる方法はここでも紹介してきましたし、動画なんかでも調べればたくさん出てきますが、
- 弦にピックを当てる角度
- 弾く時のチカラ加減
- 指の位置や角度
などなど、人によって癖が出てくるので、そういった細かいニュアンスまでは実際に見てみないとお伝えすることが出来ません。
長く続けられるか不安な人も、ある程度弾けるようになるまでは習ってみるというのもアリだと思いますので、アコギの練習に行き詰まったり「せっかくアコギを買ったのに挫折しそう・・・」となったときには是非お近くのギター教室に行ってみましょう!
オススメギター教室を3つ紹介します。
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レッスン時間 | 45分 |
---|---|
月額 | 月2回:11,000円 月3回:14,850円 月4回:16,000円 |
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---|
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「これからアコギを初めたい!」という初心者の方も多く通っていただいていますので、お近くにお住まいの方は是非体験レッスンにお越し下さい。
まとめ
最後に、アコギ初心者がやるべきことをまとめていきたいと思います。
まず、用意するものはコチラ。
- アコースティックギター・ピック・弦・カポ(カポタスト)・ケース・スタンド
特にカポとスタンドは用意するようにしましょう。カポは曲を弾く時には必要。スタンドはアコギを立てておくと弾きたい時すぐに弾けるので練習量が増えます。
また、楽譜・チューナー・メトロノームに関してはスマホでOK!ネットやアプリなどで無料で使えますし便利です。
続いて練習方法についてはコチラの流れで行っていきましょう。
- 基礎練習(指の運動)
- ローコード
- Fコード
- ストローク
- 曲を弾こう
多くの人はコードから練習してしまったり、いきなり曲を弾こうとしてしまうなんてこともあります。
曲を弾くのはレベルで表したら「5」ですので、初めからやっても挫折してしまいます。
逆に、しっかりとレベル1から順番通りに行っていけば、挫折せず確実に上達していくことができます。
また、この中でもオススメしたいのが1の基礎練習ですね。
「小指が言うことを聞かない」「指のチカラがなくて押さえるのが痛い」というように、まだ指のチカラがない状態でコードや曲の練習をするのはかなり無謀なことです。
逆に、しっかりと基礎練習をして指のチカラを先に付けておいた方が、指も自由自在に動かすことができるし弦も力を抜いてサラっと押さえることができるので、コードや曲に入った時にウンと楽になります。
地味ではありますが、やればやるほど上手くなるものでもありますので、「アコギを持ったらまず5周はやる!」「1日30分はやる!」というふうに日課にしてみてください。
最後になりますが、アコギを練習する上で一番大切なのは「楽しむ」ということです。
ギターの一番の失敗は、せっかくギターを買ったのに挫折してやめてしまうことだと思っています。
例えばコードがなかなかキレイに音がならない・・・なんて時に、それが原因でつまらなくなるくらいだったら、「ある程度弾けたからOK!」と次に行ってしまうのもOKだと思います。
正直音楽には正解はありませんし、「下手でもこの人いいな」と思うアーティストも多くいます。
完璧主義者だと特に挫折しやすいので、ある程度は許容範囲内。とにかくまずはギターで音を出すことを楽しみながら練習するのが一番のポイントです。