「ドラムを始めてみたいけど、何から練習したらいいのか分からない!」
当サイトは音楽スクールを行っているのですが、最近ではドラムを始める方がかなり多くなってきました。
ギターよりもドラムの方が人気で、特に今では男性よりも女性の方が増えています!
しかし、そんな女子にも人気が出ているドラムなのですが、いざ始めようと思っても何をすればいいのかサッパリ分からないと思いませんか?
まずドラムはギターなどと違って大きいので手軽に買えたり持ち運んだりすることも出来ませんし、練習場所にも困ってしまいます。
さらに練習自体も何からやっていけばいいのかが分からないし、いきなり曲を見様見真似で叩こうと思っても難しすぎて挫折してしまう人も多くいます。
というわけで今回は、そんな「これからドラムを始めてみたい!」というあなたへ、
- ドラム初心者がまず知っておくべきこと(練習場所や用意するもの・知識)
- ドラム初心者がまずやるべき練習方法
を中心に分かりやすくまとめてみました。
こちらをご覧になれば、ドラムはどこでどうやって練習してけばいいのかが迷うことなく分かるようになります。
楽器の中でもドラムは一番後ろで目立たないイメージがありましたが、今ではとても人気がありますしバンドの中心にもなれます。
また、思いっきり叩いて大きな音が出せるドラムは、とにかく楽しいしストレス発散にもなり、一度叩けるようになったら年齢に関係なくいつまでも楽しめるステキな趣味になります。
是非楽しみながら練習していきましょう!
目次
ドラム初心者がまず知っておくべき4つのこと
それでは早速、ドラムを始める前に知っておきたいことを大きく4つに分けて紹介していきたいと思います。
- ドラムの名称を覚えよう
- 楽譜の読み方を覚えよう
- 練習場所を決めよう
- 用意するもの
一つずつ紹介していきますので、チェックしていきましょう。
ドラムの名称を覚えよう
ドラムは見ての通り、大きさや音の違う複数のドラムとシンバルがセットになっています。(ドラムセットと言います)
これらにはそれぞれ名称がついていますので、まずはこちらから覚えていきましょう。
まず覚えておきたいのが、ドラム3点と呼ばれる(ハイハット・スネア・バスドラム)。こちらは基本的に叩くことが多くなります。
続いてクラッシュシンバル。シャーーン!と大きい音がなるもので、こちらは同じものが2つ付いています。
タム(ハイタム・ロータム・フロアタム)は曲のアクセントやドラムソロなどで使います。
チャイナシンバルはハイハットの代わりに使うことがあり、ハイハットが「シャンシャン」と音を刻めるのに対して、チャイナシンバルは「チーンチーン」と雰囲気のある音を出せます。
楽譜の読み方を覚えよう
楽曲やフレーズを練習する時には楽譜を見ながら練習しますので、ドラムの楽譜の読み方も覚えていきましょう。
ドラムの楽譜は5本の線が横に引かれており、●と✕の音符で表記されています。
いずれは全部覚えていきたいですが、初めは多くて覚えられないと思いますので、順番に覚えていきましょう。
まずはとても出てくる頻度が多い、ドラム3点(ハイハット・バスドラム・スネア)を覚えます。
続いてクラッシュシンバルも覚えておきましょう。
その他のタムやライドシンバルなどは、初めから覚えておくと大変なので「練習していって出てきたときに調べる」という流れでもOKです。ドラム3点だけをまずは覚えておいてください。
練習場所を決めよう
ドラムを始めるのにまず困ってしまうのが練習場所ですね。打楽器なのでその分音も出ますし、ギターなどのように持ち運べるものでもないので、あなたがドラムを始めるならどこで練習するかも決めておく必要があります。
まずは練習場所をどこにするか、定番の練習場所を4つそれぞれ比較してみましたので、あなたに合う所を選んでみましょう。
自宅(電子ドラム)
自宅にて電子ドラムを購入して練習する方法です。料金は安いものだと30,000円から、ちょっと良いものだと70,000円くらいですね。
家にドラムがあれば毎日好きなときに練習できるので上達も早いですし、電子ドラムはヘッドホンをして練習が出来るので比較的音も気になりません。
しかし、それでも音の問題があります。
電子ドラムなので音は小さくはありますが、物を叩くとどうしても音と衝撃が出ます。集合住宅に住んでいる場合には注意・確認が必要ですね。
また場所も取るので、自宅に電子ドラムを置けるスペースも確保する必要があります。
自宅(練習パッド)
自宅で気軽にドラムの練習が出来る「練習パット」というものも売られています。このパットを叩いて練習します。
こちらは数千円と安価ですし場所も取らず気軽に出来るので「最初は練習パットから始めよう」なんて人もいますね。
しかし、練習パットではスティックの振り方やパターンを覚えるのには有効的ですが、結局ドラムとは全然違うものなので、練習パットだけではいつになってもドラムは叩けるようにはなりません。
とりあえずすぐに叩く練習だけしたい人にはオススメですね。練習パットだけでもこれはこれで楽しいです。
ちなみに練習パットも結局打撃音がなるので集合住宅は注意が必要。苦情が来てしまわないように!
音楽スタジオ
ドラム練習場所として定番なのが「音楽スタジオ」ですね。「地域 + 音楽スタジオ」と検索すれば近くにあると思います。
音楽スタジオではドラムが備え付けされていてレンタル料もかからずに練習することができます。音も気にせず生ドラムを思いっきり叩けるので練習には最適ですね。
料金は1時間につき500円〜1,000円ほどです。
ドラム教室
最後の方法として、こちらも定番なのが「ドラム教室に通う」という方法です。
もちろん音を出せる環境なので思いっきり生ドラムを叩けますし、さらに講師に教えてもらうことができます。ドラムを始めるのには最適な環境ですし、しっかり基礎から教えてもらった方が上達も早いですね。
料金の相場は1時間5,000円ほどです。
デメリットとして練習量があまり取れないこと。1回5,000円もかかると現実的に練習量を増やすことが難しいので、
- 月に数回音楽教室で教えてもらう
- 日々の練習は音楽スタジオで行う
という流れで練習している方が多いです。
通い放題のドラム教室
当サイトの教室なので恐縮ですが、東京都内にてMUZYXという音楽教室を行っています。
9,800円で1日2時間まで通い放題となっていて、講師が常駐していてレッスンも行っているため、初心者の方がドラムを教えてもらいながら練習場所としても活用することができます。
お近くにお住まいの方は是非ご利用していただけたらと思います。
用意するもの
ドラムを始める上で用意するものとして、まずドラム本体は音楽スタジオや教室、ライブハウスなどで基本無料でレンタルすることができます。
必要なものとしてはドラムスティックです。2本で1セット、料金は1,000円〜。始めは安いもので構いません。
スティックはよく折れてしまうので、消耗品として何本か持っておくと安心です。
また、ドラムスティックを入れるケースも購入してみると「ドラムを始めた感」が出てちょっとうれしくなります。
(ちなみにバチと呼んでしまう方も多いですが、スティックと呼ぶのが一般的です。)
続いてもう一つ、メトロノームもドラムの練習に欠かせません。
メトロノームとは一定の感覚でリズムを刻んでくれるものですね。これを使って練習することでリズム感が培われますし、速度を上げて練習するときにも便利です。
ドラムはリズム隊と言われていて、バンドで合わせる際にはメンバーみんながドラムに合わせて演奏するので、曲の速さを正確に叩くためにメトロノームはドラム練習の必需品です。
楽器屋などで1,000円程度で売られていますが、無料アプリもありこちらでも十分なので、インストールしておきましょう。
Smart Metronome & Tuner
Tomohiro Ihara無料posted withアプリーチ
ドラム初心者が初日に練習するべきこと
ドラム練習の準備が整ったら(ドラムを練習出来る環境とスティック)早速ドラムを叩いていこうと思います。
まずはドラムスティックを用意して「持ち方」「構え方」「叩き方」から学んでいきましょう。
これらはドラム練習初日にやるものであり、とても簡単なので、実際にドラムセットに座って練習してみてください。
スティックの持ち方
まずはドラムスティックの持ち方から。
持つ場所は「グリップ」と呼ばれる部分を持ちます。スティックを3当分して、おしりの方にあたる部分です。
持ち方はまず、グリップを人差し指の第1関節と親指の腹でつまむようにして持ちます。
図のように、親指は上向き、人差し指は下ぎみにクロスさせて持ちましょう。
続いて残りの指(中指、薬指、小指)をスティックに添えます。
スティックは握り込まず、落ちないくらいの力でゆるく握りましょう。
持てたら、下の図のように手の甲を上向きにして構えます。
よくある間違いポイント
ドラムを始めたてでとても多いのが、スティックを強く握りしめてしまうことです。
初めは力が入ってしまうのでどうしてもスティックを強く握りしめて腕を使って叩いてしまいそうですが、それでは動きも固くなってしまいますし、長時間叩いていると手が疲れてしまいます。
ドラムは1曲3分以上。ライブだとそれを5曲以上も叩くので、力を入れるのは親指と人差し指だけ。脱力して持ちましょう。
また、叩くときもあくまで親指と人差し指でつまんだところを支点にして降るイメージですので、
残りの指は、スティックがぶれないように添えるだけ。他の指を使って持たないように注意しましょう。
基本の構え
スティックが持てたら続いてドラム3点(ハイハット・スネア・バスドラム)を叩くときの基本の構え方に移ります。
手はクロスさせて、右手は上にしてハイハットを、左手は下にしてスネアを叩きます。
続いて足。右足はバスドラムのペダルの上。左足はハイハットペダルの上に乗せておきます。
続いて椅子の高さもチェックしましょう。
両足をペダルに置いた状態で、膝が上がりすぎていないかチェックしてみてください。以下画像のように足の角度が90度以上になるくらいが良いです。(膝が上がりすぎていたら椅子をもっと高くしましょう。)
楽に踏めるように椅子の位置や高さを調節しましょう。
叩き方
続いて実際にドラムを叩いていきます。
ドラム3点(ハイハット・スネア・バスドラム)の叩き方をそれぞれ見ていきましょう。
ハイハットの叩き方
ハイハットは右手で、スティックの先(チップ)ではなく銅の部分(ショルダー)で叩きます。
腕の位置は下がりぎみで、スティックはゆるく持ってシャンシャンと刻んでいきます。
また、見て分かる通りハイハットは2枚のシンバルが重なっています。
こちらはペダルと連動していて、踏むとクローズし、離すとオープンになります。
練習時には基本クローズしたままにしておきますので、左足はハイハットのペダルの上に置いておいて踏んだままにしておきましょう。
スネアの叩き方
次にスネアです。左手で「タンッ!」と気持ちよく叩いてみましょう。
ポイントとしてまずスネアは真ん中を狙って叩きましょう。
スネアは叩く場所によって音が変わるのですが、どこを叩くかは状況によりケースバイケース。
しかし初めはどこを叩くかよりも「狙ったところを叩けるか」ということが大事なので、毎回当たるところが変わって音がバラバラにならないように、まずはスネアの真ん中を狙って叩けるように練習していきましょう。
もう一つのポイントとして、スネアを叩いた後にスティックが跳ね返って変な方向にいかないようにすること。
上記画像のように、叩き終わった後には打面から1〜2cm浮いた場所で止まるように練習しましょう。
バスドラムの叩き方
バスドラムはペダルを踏んで叩きます。
基本は叩かないときも常に踏んでおき、叩く時には「ちょっと浮かせてすぐ踏む!」というイメージです。
また、カカトは常に浮かせた状態にして、つま先で踏んでいきます。
イメージとしては貧乏ゆすりをする感覚ですね。
注意点として、バスドラムが前にあるのでペダルを前に押すように踏んでしまいそうになりますが、そうではなく上から下に、上から物を落とすようにペダルは真下に踏みましょう。
自宅でもできる!基本ビート練習
それぞれの叩き方が分かったら、早速ビートの練習をしていきましょう。ビートとは「8ビート」「4ビート」のような、曲の演奏の軸となるものです。
どの曲もこのビートが主となるので、ビートの基礎を叩けるようになることでたくさんの楽曲を叩けるようになっていきます。
また、ビート練習は手と足を使って自宅でもイメージ練習が出来ます。 実際にドラムを叩く前に事前に自宅で練習してみてもいいですね!
8ビート
まずは、初歩中の初歩である「8(エイト)ビート」から初めます。
初心者の方が最初に練習するのがこのビートで、ドラムをやったことがない方やまだ始める前の方でもこの言葉自体は聞いたことがあるんじゃないかというくらい有名なビートですね。
ちなみに8という数字は「1小節の間に何回刻みの音を叩くか」を示したもので、この場合は8回叩くので8ビートという名前になっています。
叩くのはドラム3点(ハイハット・スネア・バスドラム)を使います。
動画と共に、初めなので楽譜ではなく簡易表を作ってみました。
【右手:ハイハット/左手:スネア/右足:バスドラム】
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STEP.1右手でハイハットを8回叩きます。(12345678)ハイハットのペダルは踏んだ状態で
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STEP.2右手の3・7回目の時に左手でスネアを叩きます。(・・③・・・⑦・)叩く際には右手も同時に
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STEP.3右手の1・5・6回目の時にバスドラムを踏みます。(❶・・・❺❻・・)手の動き方は変わりませんので止まったりなどしないように気をつけましょう
まずは上記の流れで、まず右手だけ→次に右手と左手→全部合わせるという風に一つずつやってみましょう。
難しかったら初めはゆっくりで構いませんので、「いち・にい・さん・しい・・・」と口で数えながらやってみてください。
慣れてきたら、何小節も続けて繰り返し叩いていきましょう。速度もちょっとずつ早くしてみてください。
自宅での練習方法
ビート練習は自宅練習でも手足を使って簡単にすることができます。
椅子に座って膝などを叩いたり、割り箸を持って箱を叩いたりなど、自由に練習できます。
まずは自宅練習である程度感覚を掴んでから実際のドラム練習に臨むと効率よく練習できますので是非試してみてください。
8ビート別パターン
基本の8ビートが出来るようになったら、続いては8ビートのバズドラムを踏む位置が少し変わる別パターンの練習をしていきましょう。
初めはゆっくりと、「いち・にい・さん・しい・・・」と口に出しながらやってみましょう。
いろんな楽曲に出てくる8ビートのほとんどはこのようにバスドラムの位置が違うパターンです。
これらの違ったパターンを練習し、8ビートでどの位置にバスドラムが来ても叩けるようにしておくと、後にも大きく役立ってきます。
4ビート
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STEP.1右手のハイハットを8回のうち奇数のところだけ叩きます。(1・3・5・7・)偶数の時はハイハットを叩く手は振りかぶっているようにしておくとGOOD!
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STEP.2右手の3・7回目の時に左手でスネアを叩きます。(・・3・・・7・)左手を叩く際に右手が止まらないように注意しましょう
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STEP.31・5・6回目の時にバスドラムを踏みます。(❶・・・❺❻・・)特に6回目の時には右手と右足が一緒にならないので注意しましょう
8ビートでは1小節に8回ハイハットが入りましたが、4ビートはその4回バージョンになります。
叩く回数が半分になるので簡単なイメージがありますが、逆に手と足のリズムが合わせにくくなるのでやってみると少し難しく感じるかもしれません。
こちらも初めはゆっくりと確実に練習していきましょう。
慣れてきたら2、3のバスドラムが違うバージョンも練習してみてください。
頭打ち
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STEP.1右手でハイハットを8回叩きます。(12345678)
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STEP.2奇数部分で左手でスネアを叩きます。(①・③・⑤・⑦・)
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STEP.36・8回目の時にバスドラムを踏みます。(・・・・・❻・❽)
頭打ちは、小節の頭(1・3・5・7)にスネアが入ります。ロック系やパンクなどによく出てきますね。
バスドラムのタイミングがズレないようにしっかりと練習してみてください。
2番は4ビートバージョンになり、ハイハットの回数が少なくなります。ちなみに「こちらの方が簡単」という方が多いので難しい場合には2番から挑戦してみてください。
裏打ち
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STEP.1右手のハイハットを8回のうち偶数部分のところだけ叩きます。(・2・4・6・8)奇数の時はハイハットを叩く手は振りかぶっているようにしておくとGOOD!
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STEP.23・7回目の時に左手でスネアを叩きます。(・・③・・・⑦・)
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STEP.3奇数の部分でバスドラムを踏みます。(1・3・5・7・)
裏打ちは、小節の裏(2・4・6・8)にハイハットが入ります。
手足がバラバラになるので合わせづらいかもしれませんが、こちらもゆっくりと練習していきましょう。
また裏打ちは日本人が非常に好きなリズムパターンで、裏打ちの曲はよく「縦ノリ」という風に言われやすいです。(リズムに合わせて飛び跳ねたくなるようなノリの曲)
J-POPには特によく使われますので好きな方はしっかりマスターしておきましょう
16ビート
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STEP.1右手をスタートとし、まずは右左の手で交互にハイハットを16回叩きます。片手だけになったりどちらかの手が連続になったりしないように必ず左右のてで交互に叩いてください
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STEP.25回目・13回目の時にハイハットを叩いていた右手をスネアに変更します
16ビートは、簡易楽譜ではなく一般の楽譜で解説していきます。(上の✕がハイハット・真ん中がスネア・下の音符がバスドラムになります。)
16ビートは1小節に16回ハイハットが入り、叩き方としてはハイハットを両手で交互に叩きます。(楽譜上のRが右手、Lが左手。)
少し難しいので、まずはバスドラム抜きで、手だけで練習してみましょう。
有名曲でいうと、オフィシャル髭男dismのpretenderは基本16ビートで構成されています。こちらもPOPSを中心に多様されているので、練習してみてください。
ドラム初心者にオススメの曲3選
各ビートが叩けるようになってきたら、曲の練習もしていきたいですよね。
ただし、やはりプロが作った楽曲のドラムはそのまま叩こうと思っても、テンポが速かったり手数が多くて難しかったりしてしまいます。
そこで、まずは有名曲を初心者用に簡易化されているドラムで練習するのをオススメします。
原曲通りではありませんが初心者でも比較的叩きやすいので、まずは簡単にでも1曲叩けるようになることを目指しましょう。
続いては、そんな有名曲を簡易化されているドラムのYouTube動画の中から3つ選んで紹介します。
楽譜や説明もついているので、是非参考にしてみてください。また、自信でもドラム初心者で検索して好きな曲に挑戦してみるのもいいですね!
lemon/米津玄師
lemonの簡単アレンジです。
ハイハットだけのテンポキープと8ビートの簡単バージョンでほとんど叩けるようにアレンジされているので、始めたての方でも挑戦しやすいです。
Pretender/Official髭男dism
Pretenderは16ビートなのですが、8ビートバージョンにしてとても叩きやすくアレンジされています。
マリーゴールド/あいみょん
マリーゴールドを、イントロ・メロ・サビなどに分けて丁寧に解説されている動画です。
細かい解説が入っていますので、練習しやすくなっています。
【最後に】練習する上で覚えておきたい5つのこと
ここまで、ドラム初心者が知っておくことと、練習方法、オススメの練習曲をお伝えしてきました。
しかし練習していく中で、「ここからどうしたらいいんだろう」と迷ってしまったり、「自分はドラムが合ってないのかな」と挫折しそうになることもあるかもしれません。
これからドラムを練習していく中で迷ったり挫折しないように覚えておきたいことを最後に紹介していきますので、こちらも是非参考に、毎日の練習の励みになれればと思います。
1、力を抜いて叩く
何時間も練習していたり速度が速くなってくると、腕が疲れてきたり動かなくなってくることがあると思います。
そんな時によく「もっと筋力を付けた方がいいですよね??」と聞かれることがあるのですが、ドラムはスポーツなどと一緒で、脱力してインパクトの時だけに力を入れます。
ボクシングも常に力を入れていると何ラウンドも戦えないので基本は脱力していますし、剣道も竹刀をゆる〜く持って、打つ時にだけ力を入れます。
ドラムを叩きながら「腕が疲れてきたな」と思ったらもっと力を込めるのではなく、逆に力を抜いてどうやったら楽に叩けるか探しながら練習してみてください。
2、バスドラムを一番大きく
ドラム3点を叩くときの大きさのバランスは、【バスドラム>スネア>ハイハット】となります。
特にバスドラムはバンドの中でも低く重い音なのでしっかりと鳴っていると全体が締まりますし、他の楽器パートの人達もバスドラムでリズムをあわせることが多いです。
聞き手が右手の場合、どうしても初めはハイハットが強くなってしまって、逆に足でペダルを踏むのが難しいのでバスドラムが小さくなってしまいがち。
初めからは難しいかもしれませんが、慣れてきたら音のバランスも意識しながら練習してみてください。
3、曲が叩けるようになるまでの流れ
ドラムの練習の流れをまとまると、
- ドラムの名称・楽譜を覚える
- 練習場所とスティックを用意する
- 叩き方を覚える
- ビートの練習をする
- 慣れてきたら簡単曲に挑戦
- やりたい曲に挑戦
が基本となります。
ドラムを初めて1ヶ月くらいは4番のビート練習をみっちりやっていき、慣れてきたら簡単曲にチャレンジしていく流れが飽きずに楽しくできると思います。
また独学でやる場合には、教則本やYouTubeなどで調べて練習していくとさらに知識と技術が増えていきますが、いずれにせよ初めの1ヶ月くらいは基本ビートをやっていくことになります。
4、ビート練習に飽きない方法
ビート練習は、初めは難しいけど叩けるようになった時には楽しさを実感できると思いますが、何日もやっていると飽きてしまったり「もう出来るようになったから曲を叩きたい」と次に行きたくなってしまうかもしれません。
ですが、ほとんどの曲はドラムビートが8割以上を占めています。どの曲もビートをしっかりと練習していないと叩けませんし、逆を言えばビート練習をしっかりすることでほとんどの曲の8割は叩けるようになるということです。
「分かってはいるけどなかなかモチベーションが上がらない」
確かに分かります。
そこで、ビート練習に飽きないために、ここまではやってみようという”ゴール”を目安として作ってみました。
目標があればビート練習も楽しくなります。2つ紹介するので、各ビート練習の目安にしてみてください。
①1分耐久をノーミスで叩こう
各ビートがある程度叩けるようになったら、速度はゆっくりでもいいのでまずは1分間、ノーミスで叩けるようにしましょう。
ノーミスとは”リズムのズレ”もミスに入ります。しっかりとリズムに合わせて確実にフルコンボできるように各ビート練習していきます。
バンドの中で一番ミスが目立ち、大きな影響を与えてしまうのが「ドラム」です。
ちょっとしたミスならまだしも、リズムがズレてしまったり手が止まってしまった日には演奏自体が止まってしまいます。
なので、ドラムはミスなくしっかりと叩けるようになることがとても重要です。
地味ですが、毎日しっかりと練習すると日に日に上達も目に見えて分かるようになっていくので楽しくなってきますよ。
②BPM100を目指そう
ゆっくりで叩けるようになったら、メトロノームを使って練習していきましょう。
初めは60くらいから速度を徐々にあげていき、BPM100までを目指してみましょう。
ちなみに有名曲のBPMをあげてみると、
- Official髭男dism – Pretender:BPM92
- あいみょん – マリーゴールド:BPM106
- 残酷な天使のテーゼ:BPM128
バラード曲を抜かしたらほとんどの曲がBPM100程度。なのでまずはBPM100でも狂わずに叩けるのを目指したいですね。
(ONE OK ROCKやWANIMAなどのロックを叩きたい場合には、BPM200近くになります。)
ただし、速く叩けるようになることだけに意識が行くと雑になってしまいますので、初めは焦らずに速度をゆっくりにして確実に練習していきましょう。
5、曲からやらない
ドラムを始めてすぐに「難しい!」と挫折してしまう一番の理由は「いきなり曲から練習しだしてしまう」ということです。
あなたのやりたい曲にもよりますが、どの楽曲もプロが作っているので初心者から叩くにはとても難しいです。野球で例えるといきなり試合に出ようとしているようなものなので、やっぱり基礎はとても大事なんですね。
もちろん器用な人はそれで出来てしまう場合もあるのですが、ほとんどは「難しすぎて出来ない!」となってしまい、挫折してしまいます。
ですが、ほとんどの曲は上記であげたビートの応用で出来ています。なので、ビート練習=曲の練習とも言えます。
こちらをしっかりと練習しておくことで、今度どんな曲を叩くときにもすぐに対応できます。
是非楽しみながら、好きな曲を叩けるようになるためにまずはビートをしっかりと練習していきましょう!