【アルペジオ・解説動画】
アルペジオとは押さえたコードを1本1本順番に弾いていく奏法。主にバラード曲などによく使われます。
派手なテクニックとはまた違い細かく繊細な技術になってきますが、その分練習量に大きく差が出ますのでこちらも練習していきましょう!
【アルペジオ・解説動画】
アルペジオとは押さえたコードを1本1本順番に弾いていく奏法。主にバラード曲などによく使われます。
派手なテクニックとはまた違い細かく繊細な技術になってきますが、その分練習量に大きく差が出ますのでこちらも練習していきましょう!
解説動画の初めに紹介した、カノン進行をアルペジオで弾くフレーズです。弾く方の手に意識して、ダウン・アップとオルタネートで弾いてみて下さい。
解説動画の後半で紹介した変形フレーズです。初めにコードを鳴らしてからアルペジオを加えていきます。音が途切れないように注意しながら練習していきましょう。
特殊なコードを使ったアルペジオです。指がスムーズに移行できて他の指に当たらないように、はじめはテンポを落として練習していきましょう。
「アルペジオが弾けるようになりたい!」
ギターの数ある奏法の中でも、とってもシビアで細かい技術が求められる「アルペジオ」。
バラード曲や最近のオシャレな曲にも使われることが多いので必須で覚えていきたいのですが、これがなかなか難しいと多くの人が苦手意識を持っています。
しかし、アルペジオはやり方や仕組み、コツを知ってしまえばとてもシンプルで、誰でも簡単に覚えていくことができます。
というわけで今回は、このアルペジオについて、ギター初心者の方へ向けて分かりやすくまとめてみました。
アルペジオの弾き方はもちろん、知っておくと簡単に弾けるようになる豆知識、また、おすすめの練習曲も楽譜付きで紹介しています。
初心者の方でも分かりやすく解説していきますので、是非こちらの記事を参考にして、アルペジオをマスターしていきましょう!
まずはアルペジオを練習していく前に知っておきたいことを3つまとめていきます。
いきなり練習するよりもある程度知識を入れてから練習した方が覚えも早くなりますので、まずはこちらからチェックしてみてください!
アルペジオとは、押さえたコードを一本ずつバラバラに弾いていく奏法で、「分散和音」と呼ばれています。
ギターソロやイントロなどで一つの音で弾くのは単音、複数の弦を同時に弾いて一つの音にするのを和音と言いますが、アルペジオは単音を弾いていきながら最終的に和音になる「分散和音」と呼ばれます。
図で見てみると・・・
6弦・5弦・4弦・・・と次々に弾いていった時に、それぞれの音が伸びているので最後に1弦を弾いたところで全部の音が重なり和音となります。
ここで注意したいのは、それぞれの弦は弾いたらずっと鳴り続けていなければならないということです。
初めの頃は、「キチンと押さえられていない・他の指が当たってしまう」という感じで音が止まってしまい「最後の1弦を弾いたころには何故か1弦しか音が鳴ってない!」という現象がおきてしまいがちです。
ピッキングした弦は音が鳴り続けるようにしっかり押さえてしっかり弾くように意識して弾くのが重要な奏法と言えます。
アルペジオに限らずですが、エレキギターで練習する場合にはアンプを使って練習するようにしましょう。
大きな音が出るのでその方が楽しいのはもちろん、細かい音まで聞き取ることができるので、技術の上達にも役立ちます。
例えばアンプに繋がず生音で練習してしまった場合、音が伸びづらく弾いてもすぐに音が消えてしまうので、しっかりと弾けているか確認できません。
アルペジオはとっても細かい奏法なので、「全ての弦がちゃんと鳴っているか」「他の弦に当たってしまってないか」など、丁寧に練習していきたいので、アンプを使って、出来ればヘッドホンを付けて行うと練習の質がグンと上がります。
(アンプを使う場合には音は歪ませず、クリーントーンで練習しましょう。歪んでいるとミスも誤魔化せてしまえるので、クリーントーンの方がより丁寧に練習できます)
アルペジオを練習すると、ギター自体も上手くなります。
例えばCやG、Fなどのコード弾きは複数の弦を同時に弾くので、全部の弦が鳴っていなくても気が付きづらいです。
しかし、アルペジオは1本でも音が鳴らないとすぐに分かるので、簡単なCコードでさえちゃんと押さえられていなかったことに気づけたりします。
アルペジオを練習することで、コードもしっかりと押さえられるようになりますし、細かい弦移動を繰り返すことでギターソロなどを弾くチカラもついていきます。
そういった意味でもアルペジオはしっかりと丁寧に、楽しみながら練習していくとよりギターを上達させることができるでしょう。
続いてはアルペジオ楽譜の読み方を解説していきます。
アルペジオの楽譜を見てみると、「3・2・0・2・・・」とバラバラになっているので一見ややこしそうに見えてしまいます。
しかし、実は弾き方にはルールがあるので、それを知っていれば楽譜を一瞬見ただけですぐに演奏できるようになります。
それぞれ紹介していくので、おさらいしていきましょう。
TAB譜を見ると数字が並んでいて複雑に見えますが、上を見ると「C」と記載がありますよね。つまりこれはCコードを押さえるという意味になります。
アルペジオの場合には「5弦は3で、4弦は2で・・・」と押さえる所を一つずつ探すのではなく、左手は記載されているコードを押さえるだけでOKです。
(もちろん基本形なので曲によっては変わることもあります。)
続いて弾く弦の順番を見ていくのですが、これらはランダムに並んでいるのではなくこの順番にもルールがあります。
この楽譜の場合には、「ルート音・4・3・4・1・2・3・4(弦)」となっています。
アルペジオの楽譜を見たら、まずは先に弾く順番をチェックしておくとすぐに覚えることができます。
ルート音とは「その音の主になる音」のことを言います。Cコードの場合は5弦3フレットが「C」の音なので、そちらがルート音となります。
(よく分からない場合には、「押さえてるコードの一番低い音がルート音」と覚えておけばOKです)
Cの場合はルート音が5弦の3フレットなので、【54341234(弦)】となりますが、
Gの場合のルート音は6弦の3フレットなので、【64341234(弦)】という順番になります。
大体のフレーズはこういったルールに当てはまるので、アルペジオの楽譜を見たら弾く順番をまずチェックするようにしましょう。
Dのコードは6・5弦を弾かないためルート音は4弦の開放弦となります。
その場合には、「4・4・3・4・・・」とならず、一つ下にズラして「4・3・2・3」となるので注意です。
それでは実際にギターを持ってアルペジオを練習していきましょう。
まずは初心者用練習フレーズを「カノン進行」で用意してみました。弾き方は上記で紹介した「楽譜の読み方」にある通り、
【ルート音・4・3・4・1・2・3・4(弦)】
の順番で弾いていきます。(Dmは「ルート音・3・2・3・1・2・3・4(弦))
こちらも弾き方のポイントを5つ紹介していきますので、参考にしながら練習してみましょう。
コードを押さえる指が他の弦に当たらないように、しっかりと指を立てて狙った場所だけを押さえられるようにしましょう。
指が寝てしまうと、指の腹が他の弦に触れてしまいやすくなります。他の弦に触れてしまうと音がミュートされてしまって音が出なくなるので注意です。
逆に、「Em」や「F」は5弦を飛ばして弾くので、こちらは最悪押さえなくても問題ありませんが、これは応用になってしまうのでまずはしっかりとコードを押さえて練習してみてください。
弾く方の手は、オルタネイトで弾きます。
と言います。
オルタネイトしながら弦移動をするのは慣れていないと始めはかなり難しいかもしれません。
ですがこれを繰り返すことにより、それぞれの弦の位置(どの弦がどこにあるのか)が感覚で分かるようになってくるので、ギターレベルはグンと上がっていきます。
始めはゆっくりで構いませんので、丁寧に繰り返し練習していきましょう。
ある程度弾けるようになったら、メトロノームを使って練習していきましょう。
メトロノームとは一定のリズムを刻んでくれる機械です。
アルペジオは弾くことだけにイッパイイッパイになってしまいがちですが、実際は他の楽器と合わせて、一定のリズムで演奏しなければいけません。
上記の演奏動画のBPMは100ですが、始めは40くらいに落として、ゆっくりでもいいのでリズムに合わせて弾く練習も同時にしていきましょう。
(持っていない場合にはGoogleの機能にもあります。[メトロノーム])
アルペジオはバラードなど静かな部分で弾くことが多いため、ミスがとても目立つ奏法です。
例えばライブ中、ギターと歌だけになるところのアルペジオで1回でもミスってしまうと、お客さん数人が「あ!笑」と気づき、変な意味で注目を集めてしまいます。
逆に、余裕な表情で軽やかにノーミスで弾けると、特にギターをやっている人が見たら「この人上手い!」と見せつけることもできます。
このように、アルペジオは普段の練習から丁寧に、一度もミスをすることのないように練習していくと効果バツグンです。
誰でも絶対に弾けるようになる方法があります。それは、「弾けるくらいゆっくりの速度で弾いて、徐々に速度を上げていく」という方法です。
私もそうだったりするのですが、ある程度弾けたらドンドン速い速度で弾きたくなってくる人がよくいます。しかし、ノーミスで弾けないのに速くしていくと弾き方が雑になっていき、それが癖になってしまいます。
そうではなく、始めは「確実にこれなら弾ける!」という速度でノーミスで弾いていきましょう。
そして、例えばBPM40で弾けるようになったら、次は5上げてBPM45で弾いてみましょう。40が弾ければ45はすぐに弾けるようになるはずです。
その調子で、弾ける速度から徐々に速度を上げていけば、いずれはBPM100、150と速い速度でもノーミスで弾けるようになっていきます。
これは楽器の練習全般に言えることなので、ゆっくり丁寧に練習していきましょう。これが上達の一番の近道です。
上記の練習フレーズは基本パターンですが、その他にも色んなアルペジオが出てきます。
上記の練習フレーズ1が弾けるようになったら、続いては2・3の練習フレーズを練習していきましょう。
複数パターンを練習しておけば、好きな曲を練習するときにも「あの時にやったパターンだな!」とすぐに対応することが出来るようになります。
また、それぞれの動画は再生速度を変えることができます。難しかったら初めはゆっくりにして練習してみてください!
まず始めにコードを弾いてからアルペジオを合わせていくパターン。こういった弾き方はよく出てくるので練習してみましょう。
また、間には「H(ハンマリング)」も出てきます。こちらは一度のピッキングで2つの音を出す手法ですね。
(初めのCM7の部分では、0フレットをピッキングして、2フレットはピッキングせず指で叩くようにして音を鳴らします)
初めに弾いたコードの音が途切れないように注意しながら練習してみてください。
特殊なコードを使ったアルペジオフレーズです。押さえるところは少ないですが、他の弦に指が当たらないように指をしっかり立てて押さえるようにしましょう。
続いては、比較的簡単なアルペジオが出てくる有名フレーズを3曲まとめてみました。
実際の楽曲フレーズともなると難易度も上がってきますが、こちらも初めは焦らずにゆっくり速度で練習していきましょう。
それでは紹介していきます。
スピッツの「ロビンソン」のイントロフレーズです。
今まで練習してきたものと違ってハイポジションで弾くのと、フレットの移行が多いのでなかなかの難易度になってきます。
また、ピッキングはオルタネイトで弾いていきますが、かなり速いので初めは難しいかもしれません。
初めはゆっくり速度にして、時間をかけて練習していく気持ちで挑んでみてください。
Official髭男dismの有名曲「Pretender」のイントロフレーズです。
1度のピッキングで2つの音を出す「P(プリング・オフ)」も多く出てきますね。プリングの方法としては、2フレットを押さえた状態でピッキングし、押さえた指をピッキングせず、ひっかくように離すことで0フレットの音を出します。
一見難しそうなフレーズですが、ずっと繰り返しになるのでこのワンフレーズだけを覚えればすぐに弾けるようになります。
初めはかなりゆっくりと、指が覚えるまで練習していき、曲と合わせて弾く時にはまずはテンポを落として練習してみましょう。
Pretenderを原曲キーで弾く場合にはチューニングを全て半音下げにする必要があります。
6弦 | D#(E♭) |
---|---|
5弦 | G#(A♭) |
4弦 | C#(D♭) |
3弦 | F#(G♭) |
2弦 | A#(B♭) |
1弦 | D#(E♭) |
YUIの「Rolling star」。アップテンポなロックナンバーですが、イントロ部分はアルペジオになっています。
手数も少ないので難易度は低めですが、テンポが速くリズムも取りにくいので、曲全体に合わせながら練習してみましょう。
以上、アルペジオの弾き方のコツと練習フレーズを紹介してきました。
アルペジオの練習はなかなか地味なので自分との戦いですね。私も度々「わーーー!!」と発狂しながら心を削って練習しています。(笑)
また、他の奏法と違って弾くことの気持ちよさはないので、とてもコスパの悪い奏法だとも正直思ってしまいますね。
ですが、そんな地味で細かい奏法だからこそ、マスターすることでギターのレベル自体をグンと上げることができます。
音に関してもやはり全ての音をキレイに鳴らせるととてもキレイな音になりますし、逆に1度のミスが大きく目立ってしまいますので、
「ノーミスで弾けるくらいの速度で練習→弾けるようになったらちょっとだけ速度を上げる」
の繰り返しで、丁寧に練習していきましょう。
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